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夏休み怪日記  作者: UMA5
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7/41

7月23日(木)

7月23日(木)天気晴れ


 自販機でメロンソーダを買って飲もうとしたら、振ってもないのに吹き出してきました。もう一本、今度はレモンサイダーを買ってら、また吹き出しました。自販機に怪異がいました。

 炭酸が吹き出すのを初めて見ましたが、あんなに高く上がるんだとおどろきました。




 今日も今日とて暑いようだが、天さんに涼しくしてもらっているため、飛翠は問題ない。

 飛翠は今、怪異を探しにではなく、近くの自販機で、ジュースを買いに出かけた。

 お財布の中は450円。


 自販機の前で、何を飲むか悩む。暑いため冷たくスッキリするものが飲みたい。


(よし、メロンソーダにするか。)


 メロンソーダは170円だった。200円入れてボタンを押すと、おつりと冷たいメロンソーダが出てきた。


(暑いし、もう飲もう。)


 甘くて、冷たくて、シュワシュワした刺激を求めてペットボトルの蓋を開いた瞬間、


「ブワッ!」


 飛翠の顔めがけてメロンソーダが吹き出てきた。うまくかわすことができず、顔、髪、胸あたりまでびしょびしょのべたべたになる。


「えぇー、なんで?振ってないのに?」


 持ってきていたハンカチで顔を拭く。

 ペットボトルを見るとメロンソーダは残り三分の一程度。ほとんど吹き出てしまった。

 残った分を一口飲んでみるが炭酸がほとんど抜けてしまったようで思っていた味ではなかった。


「どうしようかな。もう一本買おうかな。」


 お財布の中には280円入っている。もう一本買うことはできる。しかし、もう一回買ってまた吹き出てきたら嫌だと思った。


「とりあえず、別のやつにするか。それでダメだったら自販機のせいだろうし。」


 そう結論づけて、同じ値段のレモンサイダーを買う。とりあえず炭酸が飲みたかった。

 念のためペットボトルの口を何もない道路の方に向けて開ける。するとまた吹き出てきた。


「またぁ?自販機の中で振ってんの?」


「くすくす。ふふふ。あー楽しい。」


 声の方、自販機の上を見るとサッカーボールくらいのまん丸い水の塊が笑っていた。水の中で炭酸の気泡がキラキラ輝いていた。


「あなた、炭酸の怪異さん?あなたがジュースを吹き出させてるんですか?」


「そうだよ!シュワシュワがブシャーーーッて出て楽しいでしょ。」


 確かに楽しい。


 普段食べ物や飲み物で遊ばないように言われているため、飛翠はやったことがなかった。

 だから、吹き出てきた時は驚きと面白さでドキドキした。


 しかし、


「毎回炭酸買って吹き出るんじゃ誰も買わなくなっちゃいますよ。ジュース飲みたくて買うんですから。」


 そう、飲めないのは困る。レモンサイダーも半分くらいしか残っていなかった。


「そうなの?買わなくなっちゃうの?そしたらシュワシュワブシャーーー見れない…。それじゃあ、全部じゃなくて何個かにする。」


 そう言って、炭酸の怪異さんは自販機の中に消えていった。

 飛翠はお財布の中身を確認する。残り110円。缶の炭酸なら買えるが、


「やめよう。当たりだったらまた飲めなくなっちゃう。」


 飛翠はペットボトル2本を持って帰路に着いた。

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