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夏休み怪日記  作者: UMA5
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8月20日(木)

8月20日(木)天気 晴れのちくもりのち雨


 外に出かけたら、とってもいい天気だったのに、急に暗くなってびっくりしました。サングラスの怪異が取り憑いていました。暗くなるまでずっとついていてくれました。




「まーぶしぃー!」


 太陽の光に目を細めた時のことだった。

 急に世界の色が変わった。全体的に暗くなり、眩しいがなくなった。例えばさっきまで眩しかった白色の家から輝きが消え、その白がただの白色のようにはっきりと見えるようになった。


(怪異? でもどこに?)


 見回しても姿が見えない。


「怪異さんですか?」


 声をかけても返事がない。ただ、飛翠の視界から眩しさがなくなった。


(ありがたいからいっかあ。)


 飛翠自身、眩しくなくなって快適になったし、相手が何か言ってこないならそのままでいいかと思い、散歩を続ける。

 通り過ぎた家の窓に一瞬映った自分の姿に驚き、足を止めた。


「わあ、サングラス!」


 窓に映る自分の姿を見ると、飛翠の目のところに黒いサングラスがかけられていた。

 鏡に映る自分にはサングラスがかけられているが、実際の飛翠の顔にサングラスはついていない。顔を触っても何もないし、サングラスをかけているような顔や耳に何か乗っている感覚はない。


「サングラスの怪異さんでしたか。眩しいって言ったから来てくれたんですか? ありがとうございます!」


 サングラスの怪異は特に何も答えない。飛翠の視界は変わらず眩しさがなくなっていた。


「私、サングラスかけるのはじめてです。こんな感じで見えるんですね。なんだか見やすくていいですね。このままあちこち見てまわってもいいですか?」


 視界に変化はない。答える声はないが、良いということだろうと解釈する。


「せっかくなので、キラキラ眩しい場所、川とか、プールの怪異さんのところ行ってきましょう!」


 いつもと同じ風景でも、たった一つの違いで、何もかも新鮮に見えた。

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