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夏休み怪日記  作者: UMA5
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26/41

8月11日(火)

8月11日(火)天気 くもりのち風


 今日は晴れてるうちにカンムリ公園に行きました。ジャングルジムに登り始めると急に巨大な立体迷路のようになってなかなか出られませんでした。なかなか難しくてやりごたえのある迷路でした。




 今日明日は台風がくる予報があるらしい。なので雨の降っていない午前中に出かけることにした。そんなに長い時間出かけられないので近くの公園から行き先を選ぶ。


(そういえばカンムリ公園、夏休みに入ってから行ってなかったな。)


 カンムリ公園は大きなジャングルジムがある公園だ。最近はてんびん公園に行くことが多かったため、行っていなかった。怪異がいるという噂は聞いたことがないが、カンムリ公園で会えなければ、てんびん公園に行けば良いと思った。

 今日はあまり長い時間外にいるわけにはいかない。台風が近づいている中出かけてましたとなるとお母さんにかなり叱られる。


「おはようございます、天さん!」


「おはよう。出かけるのかい?」


「うん、近くのカンムリ公園に行くよ! あの、カンムリ公園の近くに怪異さんいる? あんまり長く出かけるわけにはいかないから、いないならカンムリ公園でちょっと遊んで、てんびん公園行ってこようと思うんだけど。」


「ああ、今日は天気が荒れそうだからね。カンムリ公園か、いるね、怪異。簡単には会えないけれど。」


「そうなの?! 結構行ってるけど知らなかった。どうしたら会えるの?」


「あの怪異に会う条件は私も知らないな。でも、ジャングルジムで会えるようだよ。会えるといいね。」


「うん、会ってみたいな。いってきます!」


「いってらっしゃい。」


 飛翠は元気よくカンムリ公園に向かう。


(ジャングルジムも今まで何度か登ったけど、どうやったら会えるんだろう。)


 カンムリ公園に着くと真っ先にジャングルジムに向かった。外側から登り、内側から登り、いろんな登り方を試したり、逆に登らず周りをぐるぐる回ってみる。怪異が出てくる様子はなかった。

 そうこうしているうちに帰る予定の時間に近づいてくる。


(うーん、会えないなあ。今日は会えない日なのかなあ。そろそろ帰らないといけないし、ここで怪異に会えないなら、てんびん公園に会いにいかないと、約束守れなくなっちゃう。)


 今日は外に長くいられない。そんな焦りから気持ちが落ち着かず、楽しく遊べなくなってきた。最後にもう一度ジャングルジムに登ってみるかと足をかけた瞬間、


「え?!」


 そこは公園のジャングルジムではなかった。鉄の棒と板で組み立てられた、巨大立体迷路の中に飛翠はいた。


「もしかして、ここがジャングルジムの怪異さん? わっ! ものすごく高い。」


外側に壁がないため、外の景色がよく見える。飛翠はジャングルジムを一段登っただけだったが、そこは10階分くらいありそうな高さだった。


「落ちたらやばい。…というか、この大きさの迷路、出るのにどれくらいかかるの? 時間までに出られるかな?」


 外から上の方を見上げればまだまだ階がありそうに見えた。前の通路を見ても、学校の廊下くらいはありそうで、迷路の広さがうかがい知れた。


「でも、怪異さんに会えたんだから、ラッキーだ! それに、こんな大きい、難しい迷路、他にないし、とっても楽しそう! 時間までに脱出するぞ!」


 飛翠は張り切って迷路を進み出すのだった。

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