8月10日(月)
8月10日(月)天気 晴れ
今日はさっそく市民プールに行ってきました。入り口の前に怪異の行列ができていてびっくりしました。みんなでプールを楽しみました。
天気は晴れ。日差しが強い。
絶好のプール日和だった。
飛翠は昨日行った♢市民プールに行くことにした。水着とサンダルとタオルと水筒とおにぎりを作ってカバンに入れる。帽子をかぶって玄関を出れば、夏らしい光に染まった街並みが見えた。
「天さん、おはようございます。」
「おはよう、今日は…昨日のプールの怪異のところかな?」
「うん! せっかくいい天気だからいきたくなって。いってきます!」
「いってらっしゃい、楽しんでおいで。」
天さんの煙に包まれているため暑くはないが、日差しは眩しい。目を細めつつ、市民プールに向かう。
市民プールに近づくと、賑やかな声が聞こえた。
(閉鎖になっているから人もあまりこないはずだけど、誰か来てるのかな。)
市民プールのフェンスが見えるところまで進み、飛翠は驚く。
そこには怪異たちが長蛇の列となって待ち構えていた。
「おう、飛翠! やっと来たのか。待ちくたびれたぜ!」
列に並んでいた草むら様が声をかけてきた。
「こんにちは、草むら様。あのどうしてみなさん並んでらっしゃるんですか?」
「どうしてってお前、お前がプールの怪異のところに行くって噂になったからだろ。怪異だけじゃ入れねえが、人間のお前がいるなら俺らも入れるからな。遊びに来たってわけだ。」
今日の朝プールに行くことを決めたというのに、噂が流れるのがずいぶん早いようだ。
「ほら、早く入れ! みんな待ってんだからよ。」
草むら様に促され、列の先頭、プールの怪異の入り口になっているフェンスのところまで来る。列には知り合いの怪異も、お祭りで見かけた怪異も、全く知らない怪異も見かけた。
列の先頭は浮き輪の怪異さんだった。飛翠に気がつくとグイグイ引っ張ってくる。
「わかりました。わかりましたから引っ張らないでください。」
飛翠は列の先頭に立ち、後ろを振り返る。
(百鬼夜行みたい。私は怪異じゃないけど。)
後ろの怪異の今か今かと待ち構える顔を見て、飛翠は苦笑する。みんなプールが楽しみなようだ。
「よし、プールに行きましょう!」
昨日と同じようにフェンスに向かって足を踏み出す。空間が歪み、プールの怪異の中に入った。
「プールだ!」
わっと歓声が上がり、後ろの怪異たちが我先にとプールへ駆けて行く。飛翠は後ろから続々と通り過ぎて行く怪異たちの勢いに圧倒されていた。
「プールに駆け込まないでください、飛び込み禁止です。」
監視員さんの声が聞こえた。監視員さんがこちらに向かってくる。
「きみ、大丈夫か? あんなもみくちゃにされて。」
「あ、はい。ご心配いただきありがとうございます。大丈夫です。」
飛翠は苦笑しながら答えた。怪異たちはやれ流れるプールだ、ウォータースライダーだと大はしゃぎだった。
「こんな賑やかなの、久しぶりだな。嬉しいよ。今日は楽しんで行ってくれ!」
「ありがとうございます! 楽しんできます!」
飛翠は更衣室に向かって行く。途中流れるプールに流れてくスイカさんやひまわりさんを見かけた。楽しんでいるようだ。
着替えを済ませ、更衣室を出る。
「さあ!私も楽しむぞー!」
怪異だらけのプールで楽しい1日が幕を開けた。




