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夏休み怪日記  作者: UMA5
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7月31日(金)

7月31日(金)天気 くもり


 今日散歩をしていたら道の途中に置いてある公衆電話が鳴り出してびっくりしました。電話をとると「キレキレキレキレ」と繰り返していたので、どのくらいの時間繰り返すのか計っていたら怒られました。





 今日も散歩に出かける。飛翠は行き先を決めていない散歩が好きだった。

 その途中で電話ボックスが暗い影を落としているのに気がついた。


(なんか不気味なオーラを漂わせてる。怪異かな?)


 などと考えていると突然公衆電話が鳴り出した。


(鳴り出した!怪異かも。)


 もはや怪異に会うことが当たり前になっている飛翠は当然のように受話器を取る。

 耳に当てると、


「キレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレ」


 と、不気味な声で呪文のように唱えていた。


「こんにちは、怪異さん。きるのもいいのですが、せっかくなのでお話ししませんか?」


「キレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレキレ」


 怪異は変わらず「キレ」という言葉を繰り返すだけだった。


(そう言う怪異なのかな?いつまで繰り返すんだろう、ちょっと計ってみようかな。)


 先程までのやり取りを1分と仮定し、心の中で時間を数え続ける。怪異ははじめは変わらず「キレ」を繰り返すだけだったが、500を数えたころから苛立ちのような声が混ざり、600になった頃に、


「キレーーーーーーーーーッ!!!」


 と大声で怒鳴った。飛翠もこれは悪いことをしたと思い受話器を戻す。


「公衆電話さん、失礼いたしました。」


 最後に挨拶をして電話ボックスから出たのだった。


(いろんな怪異がいるもんね。気をつけなきゃ。)


 今日で7月が終わる。でも、夏休みはまだまだ続く。飛翠は明日の夏祭りに意識を切り替えるのだった。

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