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夏休み怪日記  作者: UMA5
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7月30日(木)

7月30日(木)天気 晴れ


 セミの大合唱が聞こえたので、見にいくと、本当に合唱していました。近々セミコンクールがあるそうです。今日聞いた曲がすごかったので、いつか見てみたいと思いました。




 本日の天気も晴れ。てんびん公園に向かうと、いつもより、セミの鳴き声が大きく聞こえた。さらに近づくと、そのセミの鳴き声は、どこか規則的なメロディーを持っているように聞こえた。

 飛翠が不思議に思っていると、一番の違いが目に入る。

 飛翠より頭一つ小さいくらいのセミの怪異がそこにいた。6本ある足を器用に動かし、指揮者のような動きをしている。そのセミの怪異の動きに合わせて、公園中のセミが鳴いているようだった。

 音はクライマックスに入ったかのように大きく広がりのある音へと変化する。セミの怪異の指揮もより力強くなっていた。

 そして最後、いつもの蝉の声のはずなのに重厚な重なりのある音で締められ、飛翠は拍手を贈る。

 セミの怪異が気がつき、近くに寄ってきた。


「聞かれていたのですか?ありがとうございます。」


「こちらこそ、大合唱すごかったです。夏は聴き慣れた声のはずなのに、全然違った風に聞こえました。」


「ご感想まで、ありがたい。近々様々な地域のセミらが集まり、それぞれの音を奏でるセミコンクールがあるのです。そのための練習中なのですよ。」


「セミコンクール?面白そうですね、気になります。」


「嬉しいお言葉ですが、人のご招待はしておらず、もしよろしければ、この場でもう一曲お聞きいただければと思います。」


「ありがとうございます。聞かせてください!」


「それでは。」


 しんと静まった公園でセミの怪異の足音が聞こえる。中央にたち、スッと構えると、緊張がはしる。

 そして、再びセミの大合唱が始まるのだった。

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