7月28日(火)
7月28日(火)天気くもりのち雨のちくもり
今日は午前中散歩をしました。こぎつね公園でカブトムシとクワガタの怪異が相撲をとっていました。大迫力でした。
最近雨が多かったため、今日は涼しかった。今日も雨の予報があったため、くもりの午前中のうちに出かけることにした。
「天さん、おはよう。」
「やあ、今日も涼しいようでよかったね。今日は行き先が決まっているのかな?」
「ううん。まだ決めてないから、歩きながら考える。」
「そうか、いってらっしゃい。」
「いってきます!」
とりあえず家の前の歩道を右にまっすぐ進む。お昼の雨予報のためか、人は少なかった。
なんとなしに歩いていくと、こぎつね公園に近づいていることに気がついた。
(草むら様に昨日来てくれたお礼言おうかな。昨日はずっとポップコーンさんと言いあっててお礼できなかったし。)
行き先を決めてこぎつね公園に向かう。草むら様の声が聞こえた。
「いけいけー!おせおせー!」
「お前らもっと本気出せー!」
誰かに向かって応援のようなヤジのような言葉をかけていることに、飛翠は不思議に思った。
(こぎつね公園、人はほとんど来ないみたいだけど、誰か来てるのかな?)
公園の中が見えるところまで近づき、飛翠は驚いた。なんと、公園の真ん中で、人の子くらいの大きさのカブトムシとクワガタが相撲をとっていたのだ。
「おっ、人が来たじゃねえか、って飛翠か。」
草むら様が飛翠に気がついたようだ。
「何!人だと!」
「なんと、人の子が来たのか!」
カブトムシとクワガタの怪異は相撲を止め、飛翠の方に駆け寄ってきた。
「草むら様、昨日は来てくださってありがとうございました。それで、そちらの方々はどなたですか?」
「いいってことよ。こいつらはまあ、見ての通りカブトムシとクワガタの怪異だ。なんでもかっこいいとこ見せてにんきあっぷ?を目指しているそうだぞ。」
「そう、その通り!」
カブトムシの怪異が力強く頷く。
「最近の子らは虫取りをしなくなり、我らとの距離は広がるばかり。おなごばかりでなく、おのこまで我らに興味を示さなくなった。」
クワガタの怪異も同調して続ける。
「そこで、われらの人気を取り戻すために、公園で相撲をとっていたのだ。人の子は我らを相撲させるのが好きであったからな。」
「なるほど。」
「そんで、俺様が場所を提供したってわけよ。」
(人に見てもらいたかったなら、場所選びが悪かったな。)
お昼の雨予報もあり、普段から人の少ないこぎつね公園の周辺はほとんど人がいなかった。
「せっかくなので、お相撲見せてもらってもいいですか?」
飛翠の問いかけに、待ってましたとばかりの喜びを見せる。
「是非とも見てってくれ!観客の人間がおらんで、困っていたところだ。」
「我らの力しかと見よ!」
彼らは位置につき、草むら様が行司を務める。
「それじゃあ、始めるぜ。はっけよい、のこった!」
古来から続く大勝負が幕を開けたのだった。




