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第8話

第8話


取り敢えず、私がシチュー

一口食べてみよう。

お肉が小さ目に切られてるの

助かるな〜。

と思いつつ一口飲んでみた。

お肉は柔らかいけど

味うっす!柚乃には良いけど

大人には薄くない?

それに、ちょっと臭い。

ジビエ肉なのかな?

まぁ、取り敢えず柚乃にあげよ。

「ゆーちゃん、あーん。」

離乳食用のスプーンにのせて

柚乃にあげた。

何か周りがザワザワしてるような?

気のせい?気のせいってことにしよう。

「ねぇ、ママ。これ味しない。」

しゅーくーん!

「……そう?ママは美味しいと思うけどなぁ?」

嘘です!味薄いです!何ならちょっと臭い!

「えー?僕は美味しくない。」

ぎゃああああ!やめてぇぇぇ!

正直な時期だもんね!わかるけど!

「ゆーちゃんは、モグモグ食べてるよ?ね?」

「……すまない。口に合わなかったか?」

「……あ、ごめんなさい。」

あぁぁぁ。そーゆうとこで空気読んじゃうのね?

柊人も優しい性格だから。

どーしよ、この空気。

「マッマ〜」

「あぁ!ごめんね、ゆーちゃん。

はい、あーん。」

そーすると、やっぱりザワザワする。

「……そのスプーンは魔道具なのか?」

……はい?なんか、ファンタジー小説定番の

ワード聞こえたな?

「えっと、違いますよ?

これは、木から取れる樹脂を固めた物です。」

そう言うと空気がピンッと

張り詰める感じがした。

「……木の樹脂。固めてある割には

柔らかそうだが?」

「あぁ、混ぜてある樹脂の比率が違うんですよ。

例えば、このケースですけど

同じ樹脂から出来てます。」

「!なんと!貴殿達の国は

魔道具じゃない物が発達してるんだな。」

ヤバい、あんまり余計なこと喋ると

色々マズイ気がする。

「あの、それより、このシチューですけど

味付けって?」

「……塩だけのはずだ。」

マジで?そりゃ味薄く感じるよ。

旨味大好き日本人だぞ、こちとら。

離乳食の時くらいだよ、この味。

「なるほど。すみません。

あまり食べたことない味なので

しゅう君には美味しくないと

感じるのかもしれません。」

「……そうか。なら先にデザートを出そう。」

おわぁぁぁ!申し訳ない!

流石に胃がキリキリするよ!

デザートプレートが運ばれてきた。

それはクレープだった。

「ママ!これ美味しい!」

「……良かった。口に合ったようだな。」

いや、これは美味しいよ。

砂糖とはちみつと新鮮なフルーツだし。

クレープとしては定番だよね。

「滅多に出ないスイーツなんだが。

偶々ハチミツが取れる魔物達がいたのでな。」

まさかの高価なヤツだった!

……もしかして砂糖も高いとか?

ありえる!昔は砂糖は安定して作れなかったはず!

取り敢えず、黙っとこ。


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