第4話
第4話
門をくぐり、屋敷の前に立つと
重たい扉がズズッと動き
そこにズラっと並ぶ執事と
メイドであろう人々。
執事らしき人がスっと前へ出て
「お帰りなさいませ。閣下。」
「……あぁ、今戻った。」
メイド長が私達を怪訝な顔で
値踏みするかのように
下から上まで見て
「閣下。後ろの方々は?」
「俺の客人だ。丁重にもてなしてくれ。」
少し眉をひそめつつも
「お子様をお預かりしましょう。こちらへ。」
「い、いえ!その様なお気遣いは無用です!」
思わず叫んでいた。
その場の空気が冷えていく感じがした。
だが、得体のしれないのはお互い様だ。
それに、そんな警戒された顔で言われても
大事なわが子を渡せるかっての。
「凄ーい!広ーい!」
息子よ、マジで空気読んで?
その瞬間ギロリと睨まれた気がした。
執事の人が
「閣下。手に持たれている
お荷物はこの方のですか?」
「そうだが。」
「それなら、私達が運びましょう。
閣下のお手を煩わせる訳には
参りませんので。」
言外に自分の荷物ぐらい持てよって
言わなかった?この人。感じわる。
「……良い。それよりも客室を整えてくれ。
子供達も彼女と過ごせるように。」
渋々と言わんばかりに頭を下げ
「承知しました。終わりましたらお声掛けします。」
チラリと私達を見てから
メイド達に指示を出していた。
「応接室は空いているか?」
メイド長が進み出て
「えぇ。整えてあります。」
「そうか。……こちらだ、ついてきなさい。」
彼は私たちを振り返り言ったが執事が進み出て
「閣下。先ずはお召かえ下さい。
鎧のままお客様を相手するのは。」
彼はふと下を見て
「……そうだな。すまないが彼女達を応接室へ。
良いか、失礼のないように案内してくれ。」
執事が頭を下げて
「……はい。かしこまりました。
どうぞ、こちらへ。」
そう淡々と告げて私達を見た。
冷たい瞳を見れば分かる。
歓迎などされていない。
背中の息子を背負い直し
何を言われようとも挫けないと
決意した。
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