第35話
第35話
じゃがいもの入った鍋のフタをパカッと開けるとフワリと漂うじゃがいもの香り。
潰す予定だしフォークでザクッと。
ん、柔らかいな。OK!
熱いから布巾でザル持って台へ置く
んで中途半端に浸された哀れな豆達を
鍋に入れて上澄み液を入れて
足りない分は水を入れる。
「おい、そんな汚い水入れてどうするつもりだ?」
もう、無視!
火にかけて……よし。
後は差し水の準備しといて〜っと。
じゃがいもの皮を切り込み入れた所から剥いていく。
んでボウルに入れて。
「しゅう君。お手伝いお願いできる?
これ潰してくれる?あ、お手手は洗ってね?」
「はーい!」
元気よく返事して腕まくりする柊人。
「届かないだろう?抱っこしよう。」
ダリオさんが柊人を持ち上げて
手を洗わせてくれた。
つい、いつもの感覚で頼んじゃった。
柊人がダリオさんに振り向きながら
「ダリオもする?これ楽しいんだよ!
あ、お手手は洗ってね?」
「……そうか。」
腕まくりして手を洗い出した
ダリオさんを見て慌てる料理人達。
「……お前達にシュウトは任せられない。」
ぐっと黙り込む料理人達。
さて、私は豆に差し水しなきゃ。
んで再沸騰したら豆に火が通ったか確認。
よしよし潰せるな。
火を止めて少し蒸らすっと。
料理をお義母さんから教わっといて良かった。
実の母は料理習ってたのに料理苦手なのよね。
野菜ブイヨンの方はどーかな?
おぉ!良い感じだ。こっちも火を止めて
ボウルの上にザル置いて濾す!
なんか視線が集中してるけど無視。
油ないかな〜?と思ってキョロキョロしてたら
シルヴィオさんが近づいてきて
「何探してるの?」
「えっと油を。」
「……おい、油はこれだ。」
……くさっ!これラードか!
スープには少しにしよう。




