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第29話
第29話
良かった〜、死体は動かせないみたい。
あの後、割とすぐ戻ってきたシルヴィオさんの手には鳥が握られていた。
「シュウト、すまないがこの鳥に動けとお願いしてみてくれないか?」
「……うん。鳥さん動いて?」
鳥はピクリとも動かなかった。
つまり無機物に命が吹き込まれ使役できるんだろう。
良かったよ、ネクロマンサー的な能力じゃなくて本当に!
ネクロマンサーは迫害に拍車かけかねないから。
そんな状況に陥ったらこの国を私が滅ぼしかねないし?
まぁ出来るかどうかは置いといて。
そんな事を考えていたら鳥が光った。
!?!?
柚乃!!
「……鳥の傷が治ってる。生き返ってはいないが。」
死者蘇生は洒落にならんとこだったよ!
「柊人、柚乃!気持ち悪いとか痛いとかない?」
「ないよ?」
「うぅ?」
良かった、能力を使うことによって代償がある……
寿命とか言わないよね?
急にその事に思い当たって冷や汗がでる。
「隣国だった時のインチェル人……でしたっけ?
の寿命とかご存知ですか?」
「知ってるよ?結構どの人も長生きだったって。」
良かったー!つまり能力の代償は寿命じゃない!
「ふぅ。それが聞けて安心しました。」
能力を使うことによって代償があるかどうかも分からないけど取り敢えず寿命は代償じゃなさそう。




