第21話
第21話
「本は少し待っていてくれ。」
「何か方法があるんですか?」
「あぁ。少し危険だが。」
……嫌な予感がするけど。
聞かない方が良いかな?
「あまり無茶はしないで下さいね?」
「あぁ。気をつけよう。」
そう言うけど、信じられないなぁ。
でも、本は欲しいし……。
「さぁさぁ!堅苦しい話はこの辺にして
夕飯にしましょうね。部屋に運ばせます。」
「あぁ、助かる。俺は執務室へ戻る。
ゆっくり休んでくれ。」
彼らはそう言って部屋を出た。
これは……気遣われてるなぁ。
まぁ、でも正直に言えば柊人の能力は分かる。
多分、『召喚』か『口寄せ』だろう。
恐竜のオモチャが動いた所を見ると
『口寄せ』のが強い気がする。
柚乃を抱っこであやしつつ
現実逃避も兼ねて考えていたら
「いたっ!」
あちゃ〜、ちょっと指切ってる。
何で切ったんだろ?
そうすると柚乃がフワッと光り傷が治った。
……能力使うの早いって。
ママパンクしちゃう。
勘弁してよぉ〜!
癒し能力とかめっちゃ欲しいやつ!
よし!取り敢えず誰にも見られてないし
黙っとこ!そうしよう!
折を見て伝えよう。
じゃないと大変なことになる。
……ん?守りたい気持ちが
トリガーだって言ってたよね?
「ゆうちゃん、そんなにママが好きなの?
可愛いねぇ〜!」
柊人も柚乃も私が大好きってことだけは
めっちゃ理解した。
仰げば尊し……違うか。
いや、でも可愛いすぎでしょ!
悶えるしかないじゃん!
あぁ!可愛い!うちの子マジで可愛い!
親バカ?当たり前だ!




