第19話
第19話
ヴェレーナさんが出て行って
少しした時だった。
バン!と扉が開きメイド達が目を吊り上げ
「メイド長が謹慎処分になったの
アンタのせいでしょ!!」
「インチェル人なんて不幸を
呼び込むだけなのよ!」
「なんで、アンタみたいな女が!
ダリオ様に気に入られてるの!」
「言いたい事はそれだけですか?」
「っ!なんですってぇ!?」
叩かれる!と思った時
「……ママを!ママをいじめるなぁ!
恐竜さん、きて!」
ガァァァァァァァ!
待って!?なんか出た!?
「やっちゃえ!」
「しゅう君!ダメっ!人を傷つけちゃダメっ!」
「っ!とまって!」
叫びながら柊人を抱き締めると柊人は
「うぅぅぅぇええええん!」
「ありがとね、しゅう君。
ママを守ろうとしてくれたんだよね。」
腕の中で必死に頷く息子可愛い。
「……ふん、気味の悪い力。」
……は?今なんて言ったこの女。
「子供に暴言吐く貴方の方が
よっぽど気持ち悪い!」
「なんですってぇ?貴方達みたいな
異物が気持ち悪くない訳ないでしょ!?」
「そーゆう考え方しかできない
貴方は哀れなのね。」
言い合っていた時だった。
「そこまでだ。」
「!ダリオ様!メイド長が
謹慎なんてあんまりです!元は「黙れ。
お前に発言権などない。」
「!!」
悔しそうに俯くメイド達。
「そもそも、彼女達は俺の客人だと
説明したはずだが?
お前達の主人はメイド長か?
なら、共に屋敷を出て行くがいい。」
メイド達は泣きながら部屋を飛び出て行った。
「良いんですか?働き手が
少なくなると困るのでは?」
「いい。今までも好き勝手していたようだからな。
いい機会だ。」
気づくとヴェレーナさんが
柚乃を抱っこして隣に来て
「実はメイド長はメイド達を使って
お客様の持ち物や気に入らない人には
嫌がらせしてみたいですの。」
なるほど。それはアウトだわ。
「つまり、しっぽを掴むいい機会だったと。」
「……まぁ、そういう事だ。」
……柊人の能力なんて説明しようかなぁ。
【短編公開のお知らせ】
今回のお話を別視点から描いた短編を投稿しました。
本編の裏側を覗いてみてください!
紗夕を初めて見た騎士団長が何を思っていたのか。
それを是非確かめてみてくださいね?
凪の国の騎士〜仮面騎士団長は異世界から来たばかりの子連れ未亡人に一目惚れする〜
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