第12話
第12話
朝ウトウトしつつも
目が覚めた。
柊人が隣でゴソゴソしてるから
柊人もそろそろ起きるかな。
「……ん、おはよママ。」
「おはよ、しゅう君。」
柚乃はおっぱいに夢中だ。
コンコン
メイド達だったらノックとか
しないだろうから執事かダリオさんかな。
開けたら分かるか。
ガチャリと扉を開ける。
「おはよう。よく眠れたか?
朝食を持ってきた。あの椅子は
ユノには大き過ぎるからな。」
少し甘い香りのするスープと黒パンだ。
良かった夕飯の時みたいなご飯だったら
どーしようかと思ってた。
「昨日の夕飯のシチューより
甘いスープのが良いだろうと思ってな。」
「すみません、気を遣わせてしまって。」
私は昨日の柊人を思い出して胃がキリキリする。
「わぁ、朝ご飯?ありがとう!ダリオ!」
「構わない。熱いから気をつけて食べろ。」
サイドテーブルに置いて
彼は柊人を椅子に座らせてくれる。
昨日、除菌シートで拭いたスプーンを
リュックから出して渡してあげる。
「いただきまーす!」
そう言って食べ始めた。良かった。
昨日より食べてる。
「ユノには黒パンは硬いと思ってな。
浸してあるのを持ってきた。」
この人は本当に色々気がつく人だな。
子育て経験ないはずなのに。
ジッと見てしまったからか
彼はちょっと気まずそうに
「実は乳母に言われてな。
赤子は硬いものは食べれないのだと。」
なるほど、昨日言ってた人からの助言があったのか。
「……それよりもご飯食べながらで
いいから聞いてくれ。」
柚乃を私の膝に乗せてスープを
吸って柔らかくなったパンをあげる。
「……君のリュックの事だが……
インチェル人だけが持つ祝福が
掛かってるかもしれない。」
は?……いまなんて?
凄い重要なことを今言う!?
「待ってください。
娘にご飯を食べさせて聞きます。
大事な話でしょう?
娘にご飯食べさせてたら半分も聞けませんので。」
「……そうなのか。すまない。
ゆっくり食べさせてあげてくれ。」
取り敢えずサッサと食べさせちゃおう。




