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プラネットコード(改訂版)  作者: 福乃 吹風
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47僕は植、私は令

 正式にセリニ・ネアの組織に入った僕たちは、木星セウスジアの支部にお邪魔したが武装した人たちが多くいた。こんなにセリニ・ネアの者がいるんだなと建物に入ると、烏深和が出迎えてくれる。


「よく来た。元プラネットコード社の人たちも揃っている」

「何から何までありがとう。心は?」

「ここにはいない。今は土星スノロクで調査に行った。桜庭課長ってどの人?」

「僕だよ。君が和くんだね。昏斗からだいたい聞いてるけど、凄い嘴だ」

「それはどうも。それじゃあ早速なんだけど、軍服に着替えてもらうから更衣室で着替えてきて。終わったら七階で待ってるから」


 更衣室を教えてもらい男子組は男子更衣室で着替え、そこに一人の男性が僕たちのロッカーを教えてくれた。プラネットコード社の隊服を捨てる日が訪れるだなんてと、着替えた僕は綺麗に畳みゴミ箱に捨てる。

 まさかセリニ・ネアの組織にすぐ入ることになってしまったのは想定外だけど、僕が知らない情報を入手できるからそれはそれでいいのかもしれない。


 着替え終わった僕たちは女子更衣室の前で談笑していると、先に出てきたのは昏未だけだった。


「あれ?姉さんたちは?」

「お姉様たちは着替え終わってる。問題は甘露ちゃん」


 昏未が着ているのは僕たちと同じ軍服だというのに甘ちゃんだけ違うのかと待つこと数分後。姉さんと莉耶が疲れ切った顔になり出てきてその後ろには甘ちゃんが出てくる。

 しかし、しかしだ。甘ちゃんだけ特別感あるような感じで、リボンとフリルが多めにスカートなのだ。甘ちゃんは頬を膨らませて、桜庭課長に抱きつく。


「同じ軍服じゃないの?」

「置いてあったのがこれで、隊員に聞いたら子供は滅多にいないから可愛らしい女の子はこういうものが好きだろうって作られたらしいの。もちろん、桃花会長もそれを着てるらしい」

「後でちゃんと話してみるって伝えたんだけど、なかなか脱いでくれなくてね。甘露、しょうがないでしょ?」

「こんなの着るならこんな組織抜けて昏希のところに行くもん!」

「こらこら、そう言わないの。僕も後で掛け合ってみるから我慢しよう。それにほら、星音ちゃんがいるからいつでも会えるんじゃない?」


 本当と目を輝かせながら機嫌がもっと悪くなる前に、僕らは七階へと向かった。七階に到着し烏深和はどこにいるんやらと周囲を見ていると烏が一羽僕らの前に現れて人の姿になる烏深和。


「着替えるのに結構時間かかったけど何かあった?」

「ちょっとね。それで僕らはこれから何をすればいい?」

「今まで通り昏斗たちは第七捜査課として動いてもらうけど、セリニ・ネアはいつも三人行動と決まってるから話し合って三人ずつになってもらいたい」


 なるほど。だとすれば桜庭課長は甘露と海さんと行動するだろうし、姉さんは昏来と昏未。そうなると僕と莉耶と相棒の菊太だな。僕が発言しようとしたら僕の腕を昏来と昏未は子犬のように選んでくれるよねと目で訴えている。

 僕は弟妹に弱いのは二人も薄々感じているだろうし、莉耶は苦笑いして菊太は俺を選んでくれるよなと尻尾を振っていたのだ。

 可愛い弟妹を選ぶか莉耶と菊太を選ぶか迷う。これで未来が変わってしまったらアウトだ。どうしようと考えていたら烏深和が言い忘れてたと言ってくる。

「付き合っている昏斗と莉耶は一緒の班にさせられない。なぜなら一人が気まずくなる。セリニ・ネアの組織に入った以上、そういう決まり事は守るように。そうだ、スリウス犬使いの昏斗はそのまま菊太を同行」

「莉耶……」

「大丈夫だよ。えっとじゃあ私は昏無さんとあれ?そしたら一人いない。どうするの?」


 菊太を含めれば三人ずつになるけど、菊太は除外され僕の班に加わる。だとすれば一人追加ってことになるのか。どうしたものかと悩んでいたら私が入るとそこに現れたのは星音だった。


「昏斗の彼女は私に任せて。それにお母様とお仕事できるの嬉しいもん」

「え?気づいてたの?」

「もちろん。莉耶ちゃんと会って、喋っていくうちに莉耶ちゃんには敵わないってね。でも私、まだ諦めてないからよろしく」


 星音が莉耶の班に加わりなんか申し訳ないことをしちゃったなと感じてしまう。


「じゃあ班が揃ったところで動いてもらいたい調査がある。木星セウスジアにある植物園で、ディアヴォロスやエクリプス人が行方不明らしい。バラの流星群を発動してもらう前に、ディアヴォロスたちを救出してからにしてもらいたい」

「ちょっと待って。和、金星アプロディロにあった装置が壊されてた。犯人はモノクロの仮面をつけた人。つまりセリニ・ネアの犯行と思ってたんだけど違うの?」

「セリニ・ネアは忠実な組織。破壊しようとはしない」


 だとしたら考えられるとしたらエンジースか。もしかして鈴哉さんがやった犯行なら辻褄が合う。だって星音のSPもしていた人だったから、星音の持ち物を盗めることも可能だ。今、ここで伝えたら莉耶が落ち込むだろうしこのことはまだ伏せておこう。


「わかった。影神にもう一度話して、映像をしっかり見てもらうよ」

「そうか。まだ金星アプロディロは平和を取り戻せていなかった。こちらも何かできることがあれば、金神蓮と宝郷芽樹に報告する」

「ありがとう。それじゃあ早速、僕たちは行こうか。桜庭課長と姉さんの班はどうするの?」

「僕はほら甘露の服を作った人に話をつけてくるから後で行く」

「私たちも後から行くわ。二人に連れていきち場所があるから」

「了解。じゃっ行ってきます」


 僕たちは早速植物園へと向かうため、馬車に乗り植物園へと向かった。昏来と昏未は嬉しそうに喋っている声が聞こえながら、僕は馬車を動かし菊太は助手席で寝てしまっている。

 それにしても自然の中にある植物はいいものだと走らせていると、渋滞に巻き込まれた。植物園に到着するまでには時間かかりそうだな。


「兄様、渋滞?」

「うん。ここってそんなに馬車通ってたようには見えない」

「モンディガがたまに道を塞いでるよ。私めが見てきてあげる」


 昏未と声をかける前に行ってしまって、どうだったかなと様子を見ていると昏未がいつの間にか戻ってきた。


「事件で通行止めになってる。違う道から行ったほうがよさそう」

「事件って?」

「デンドロンが数体やられて道が塞がってた。それに白い羽根が突き刺さってたよ」


 菊太を起こして運転を任せ僕は昏未が見てきたところへ行くと、酷いという有様で木のデンドロンが倒れていた。警察のエクリプス人が調査をしていて、事情を聞いたところ野良のデンドロンだったらしい。

 ただそこに落ちていた一枚のカードで証拠品を見せてもらう。

 裏には天使のマークがあり文面を見ると悪魔の時代は終わり、天使の時代が来た。悪魔は全て排除する。


 これは許せないし蝕夜が黙って見ているわけないだろう。僕はすぐに連絡をしようとしたら、すでに蝕夜が野良のデンドロンに触れていた。


「許せぬ……。尊い命を奪ってきたやつがれたちは、いずれ裁かれる日が訪れるとは思っていた。だがこのようにして後も簡単に、やつがれ仲間かぞくを奪った。皆よ、今回は野良だけでよかったが、なるべく一人では行動するな。義弟昏斗もだぞ」

「蝕夜は?」

やつがれは大丈夫。それに昏花がいてくれるからな」


 野良が消えたことで警察のエクリプス人が交通機関をし始め馬車が何台も動き始め、その一台が止まるとそこに昏花が運転していたのだ。


「大丈夫だった?」

「うむ。さて義弟昏斗よ。やつがれと昏花も植物園へと向かう」


 結局、僕が運転するのかと思いつつも、昏花とまた一緒に行動できるならいいかと馬車を走らせ目的地へと行った。


 雨が降りそうな雨雲で閉園しているのか全く人の気配がしないと、無限拳銃を構えながら植物園の中へと入る。受付の人もいなかったし、ここで何が起きているんだろう。

 僕は花に目がいってしまい、こらっと昏花に怒られながら先へと進む。人通り見回っても人がいなくて、全員行方不明になったとしか言いようがない。

 

 入り口に戻ろうとしたら菊太が唸り出して無限拳銃を構えると、そこには人が入れるぐらいのサラセニアが複数出現。ディアヴォロスかと考えたが、ディアヴォロスではないと言う蝕夜。

 サラセニアは食虫植物で葉が筒状になっている。無限拳銃で撃ってみるも、ディアヴォロスではないから倒すことはできない。そもそも無限拳銃はディアヴォロスを倒すためにできた無限拳銃だ。


 菊太が噛み付いて攻撃してもらうも、倒せないようでまずいとベロを出す菊太。ここはバラの剣で倒すしかなさそうと持ってきたバラを取ろうとしたらバラが一本もない。

 どういうことだと考える暇もなく、昏花が僕を呼び目の前にはサラセニアがいてまずいと目を瞑った瞬間のことだ。


「見てられねえな。全く。お前らどいてろ。それとディアヴォロスの帝王もな」


 雷神雷の声が聞こえて目を開けると雷神雷が雷の精霊ニュンフェを出しながら僕を守ってくれた。昏花に腕を掴まれて避難をし、雷神雷は無限拳銃を取り出す。


「撃っても無駄だ」


 僕がそう言っても雷神雷は大型のサラセニアに何発か撃つと、サラセニアが膨れ上がりそして破裂した。僕たちがやっても無意味だったというのに、雷神雷はいとも簡単に倒してしまったのだ。


「狙いはおそらく、あんただろう。ディアヴォロスの帝王。お前が消えれば悪魔も消える。だから早くバラの流星群を発動させたいんじゃないのか?そうすりゃあ、ディアヴォロスモエクリプス人も消えることはなくなり普通の人間として生活できるからな」

「それはお主の想像であろう」

「ふん。まあいい。昏兄弟、これは兄からのプレゼントだ。他の奴らにはまだ準備がかかってるから後日送らせる。それでさっきのを倒してみろ」


 姉さんを含めて五人分の箱をくれて雷神雷は行ってしまい、箱の中を見ると無限拳銃だった。QRコードを読み込み確認すると今まで使っていた無限拳銃の弾丸が進化している。悪魔と天使、両方倒せる弾丸。

 どうやって天使の弱点を知ったのかわからないが再び、サラセニアが出現して試しに撃つと効果抜群だった。


 撃ち始めてから数分が経っても、サラセニアがどんどん現れ僕たちは限界にきている。昏来と昏未は二人で一緒に一体ずつ倒しているも、どちらかがばてたら終わりだ。

 昏花は集中力があるも最初は一発で倒していたが、集中力が切れ始めているのか命中しなくなった。蝕夜はディアヴォロスを出しながら倒してくれるも傷ができるぐらいで、倒せる感じではない。


 キリがないと撃っていたら何かを感じ蝕夜を庇うと、そこに現れたのは桜とそして鈴哉さんだった。


「悪魔と手を組んだ真神家、それからディアヴォロスの帝王である蝕夜。仲間を返して欲しければリィヤ様を返していただけますか?」

「断る。何があっても莉耶は手放すつもりはないとこの前、柊に仕えている人に伝えたけど聞かなかった?」

「えぇ聞きました。ですからこうするしかないと思い、準備をしてきたんですよ」


 透明化のサラセニアが数体現れその中に入っていたのはディアヴォロスやエクリプス人。無限拳銃で撃とうともこの無限拳銃は両方に効果が出てしまう。

 さあどうしますかという顔立ちで迷っていれば、一人ずつ天罰を下しそうだ。菊太の噛みつきでもさっきと同じようになる。躊躇している場合じゃないと、僕は覚醒した姿で桜に挑もうとしたら鈴哉さんが止めてくる。


「鈴哉さん!」

「リィヤにお似合いなのは、昏斗じゃない。天満様だ。リィヤは返してもらう!」

 

 僕より上の鈴哉さんに僕は勝てるわけないことを自覚していた。それでも莉耶は絶対に渡さないと転がっていた枝を見つけて枝をとり指に傷をつけて枝の剣を作る。バラの剣より威力は下がってしまうけれど、仕方がない。

 いざっと鈴哉さんに攻撃を当てていき、撃ってくる鈴哉さんを避けながら近距離へともっていく。一度でも鈴哉さんに辺りさえすれば、こっちのもんだと鈴哉さんに挑んでいたら海さんの声が聞こえバトンタッチしてくれる。


「飼育員はあっちを手伝え。俺は鈴哉を止める」


 ありがとうございますと感謝を述べ、僕はみんなの援護をしていった。



 昏斗が覚醒しているのに、どうして私はまだ覚醒できていないの。覚醒していたら花を自由自在に扱えるし、みんなを治癒できるようになる。昏斗は莉耶ちゃんがピンチの時に覚醒したって教えてくれたから、私も何かきっかけがあれば覚醒できるのかな。

 だけど無限拳銃で撃てば中に閉じこめられているディアヴォロスに傷を負わせてしまう。それは避けたいことだから、まず桜っていうあの子を倒さないと意味がないのかも。


 そう思って私は無限拳銃を桜の方に向けて発砲してみるも、避けられてしまい目の前にサラセニアが来てしまった。吸い込まれると思い、避けようとしたがサラセニアに入ってしまう。

 私の名を呼ぶ昏斗で昏来と昏未がまた力をなくしたように無鉄砲に撃ってくる。蝕夜もディアヴォロスを出して私を救出しようともできない。なんとかしてこの窮地を乗り越えなくちゃと思った時のこと。


 前世の記憶がなぜか蘇り前も似たような経験をしていたんだと理解する。大丈夫、私ならできると深呼吸してサラセニアに触れた。とてつもない温もりを感じ、光り出してサラセニアが破裂する。


「昏花、覚醒したんだね」

「みたい。みんなの傷、癒すね」


 私が癒したい人物に昏の花リコーフォスが咲き、みんなの傷を癒しながらバラを数本だし昏来と昏未、それから昏斗に渡した。


「ふうん。ここで真神昏花が覚醒。鈴、一旦引きますよ。他の昏たちが覚醒したら厄介になります」

「御意」


 海さんと戦っていた鈴哉さんが桜の方に戻り、サラセニアを数体残していなくなってしまった。私はサラセニアの中にいるディアヴォロスを救出するため、サラセニアに命ずる。


「吐き出して」


 そう伝えると一斉に吐き出して蝕夜はディアヴォロスの安否確認をしてもらい、私たちは残りのサラセニアを倒していった。

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