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異世界に転職しました  作者: Aries
第6章
129/202

人のふり見て我がふり直せ

 





 失敗した人をよく見て、自分を省みたら、想像力を働かせて下さい


 どうしてそうなってしまったのか


 自分ならどうするか、よく考えてほしい


 彼らは神(・)に(・)裁(・)か(・)れ(・)た(・)、という事実が歴史に残るように、皆で情報を共有して下さいね


 多すぎる過ちは人間では裁ききれないでしょう


 税金で犯罪者の生活費を賄うのはね〜なんだか釈然としないものがあるの


 個人的にね


 しっかりと反省してくれたかな?


 まぁ反省したからって許されるわけじゃないけどさ


 被害者の会の方々は溜飲が下がったでしょうかね?


 ここ数日、彼らのせいで怨念にまみれて悪霊になってしまった、可愛そうな子の魂達もできるかぎり浄化して回ったけど、そのせいで加害者になってしまった魂は救うのが難しくなる


 残念ながら手遅れになっていた子も沢山いた


 悪霊になってしまった中に、大量虐殺をしてしまった魂はなかったのが不幸中の幸いだった


 その魂達は輪廻転成させてもいいんだけど、最初は虫とかかなぁ


 数十回くらい虫を経たら次のクラスには上がれそうな感じ


 虫の生は回転が早いからねー


 数も多いし


 だけどあの7つの魂は転生させない


 うっかり出くわしちゃったらやだなって思うの


 私はもうこの魂を見たくないし


 魂年齢が上がって、色々な欲を貪ってから次に向かうと、次にも悪影響がある


 自分はここにあるべきではない、もっと上位にいるべき人間だ〜とか、世界は自分を中心に回っている!とか、選ばれた人間なんだ!特別なんだ!的な事を言う輩ってこの手のタイプの魂が多いの


 前世ないし前前世に引きずられてしまってるせいです


 魂の記憶って頑固な油汚れみたいに、しぶとく染み付いてしまって、中々取れないのよ


 転成先の種族はランダムなんだけど


 まぁ2連続で人間を引き当てる魂は巡り合わせが良いのか、人と違った運命を辿ることが多い


 その人生が幸せかどうかは別としてね


 だからこの魂は使わない


 いらない


 魂は綺麗に洗浄、浄化してから世界の栄養に廻そう


 資源(リソース)はいくらあっても良いでしょ?


 事前準備同様、事後処理も大変だわ


 ごめんねアイリスちゃん


『いえ、女神様のお力になれてとても光栄でございます。それに、私にまで恩恵を賜りまして…。』


 おっと、ストップ!!


 お礼については全然過分でもなんでもないからね


 アイリスちゃんは、アイリスちゃんの幸せを望めばいいの


 望んで良いの


『しかし…。』


 私が許したんだからいいの!


『…ありがとうございます。女神様のお優しい心に感謝致します。ふふっ。』


 面倒な仕事は大司教に丸投げよ!


 私の平穏な日々を乱し、不愉快な気分にさせた罪は非常に重いのです!


 まずは罪人の身体を別のところへ移動させて保管


 綺麗になるまで暫く時間がかかるから放置よ


 おどろおどろしい感じを出して、沢山の手が鎖に繋がれた震える彼らを地中に引きずり込んで、ゴポッゴポッっと泡立ちながら沈めた


 地獄に引きずり込まれた感がでてるね!


 上出来よ!!


 姫巫女達に指示を出そうとしていたとき、幾人かの要人、教職者達の思考が伝わってきた


 アカシックレコードを見れちゃう私は目だけじゃなく耳も良いのよ


 色々な音を集音出来るスキルの最上位だと思って頂ければ


 普段は使わないけどね


 これだけ近い距離にいたら、意識しなくても拾っちゃうんです


 権力者の考えることって…


 今、たった今見たことが自分に起こるかもしれないって、なぜ思わないのかしら?


 想像力が欠如してるわ!


 大司教に目を向けると、悲しげな表情をしていた


 彼はアイリスをとても可愛がり慈しみをもって接していたようだ


 若い頃にはそれなりの野望や願望があったみたいだけど、色々と頑張った結果、燃え尽きたのだろう


 変わらないものに孤軍奮闘し、心が折れてしまっていた彼にとっては、彼女が癒しだったのかもしれない


 孫娘をとるような真似をして心苦しいのですが、『聖女』がいなくなる混乱を避ける為に、アイリスちゃんの幸せの頑張ってもらいましょう






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