↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転職しました  作者: Aries
第6章
130/202

宗教にもやもやする

 





 そもそも論だが、私は『宗教』というものが好きではない


 いや、寧ろ嫌いだ


 神様側の私がこんな事を言うのも何だけどさ


 神様を信じる心は清く尊いものでしょう?


 それを誰かと比べるのはどうなのか?


 最初は神への感謝の気持ちだったかもしれない


 傷ついた人を癒したいという純粋な真心だったかもしれない


 家族を隣人を大切にしたいという愛情だったかもしれない


 お布施を貰って人を癒す


 それは随分と俗的な行為ではないか?


 それは仕事ではないのか?


 こちらの世界の教会は病院のような機能があるにも関わらず、率先して治療を行うことはない


「お気持ちで」


「御心ばかり」


 じゃあ感謝の気持ちがあれば金銭の授受はいらないでしょ?


「お布施」と言えば聞こえは良い


 病院という謳い文句ならそれで構わない


 労働に見合った対価を払うのは当然だから


 普段は大した事もせず平和について語り、争いはいけない事と諭す


 無償で慈善活動している聖職者もいるけど、大半はたまに怪我人や病人をちょっとだけ治療、完治させてなくても膨大なお金を奪い取る


 割に合わない


 この世界の聖職者は、聖属性の魔法が使える


 人を癒す力


 医療が発達していないこの世界に施された力


 この世界の治療は現代医学とは違い、学べば全員が使えるというものではない


 だけどそれは本来、戦争が起こったり病人がいないと必要無いもの


 もし本当に争いの無い、病気もない平和な世界になるなら、文明が栄え生活が向上すれば、教会が無くてもよくなる


 本来そういう生活を求めているのに、そうなったら一番困るのは教会じゃないかしら?


 自分達の稼ぎ口を自分達で無くし、お布施という誰かからの援助で寄生しているように感じる


 清く慎ましい生活?


 そんなもの人それぞれの価値観で差がある


 そんな曖昧な精神論で善悪は決められない


 形骸化した昔からの教えをそのまま受け継ぐだけの怠慢な考え方に浸る


 人は強欲だ


 誰しもが少なからず欲を持っている


 他の人より良くありたい


 自分の方が秀でていたい


 その考えは別に悪いものじゃないと思う


 良くあるために皆、切磋琢磨し努めて自分を高めていく


 欲は糧となる


 しかし行き過ぎた糧は人を堕落させる


 己を律し続けるのはとても厳しいものだ


 自分達に都合良く解釈して私服を肥やす


 お姉様を盾にし、自分達を神格化させてよくわからない階級で威張る


 外での出来事に目を瞑り、教会に属していない者が不幸になっても、笑って傍観しているのが信条なのか


 信じる者しか救わないというのであれば、随分と視野の狭いことだ



 そんな聖職者を気付かず放置して、弱者を虐げるような宗教組織なら無くていい



 神様は…


 心の拠り所


 どうしようもなくなった時、何かに縋りたい気持ちはわかる


 悪い事があったら神様のせい?


 良い事があったら神様のお陰?


 祈りとは?


 祈れば何か良くなるのか?


 そうじゃない


 祈るだけで事態がよくなるはずがない


 良くなったのなら本人が行動した結果に過ぎない


 全て自分の行い次第で良くも悪くもなる


 私はそのお手伝いをしているだけ


 理不尽が起こらないように


 神様を信じていないのか?


 日本国民だった頃は、「いたらいいなぁ」とは思ってたけどね


 この世界には確かにいる


 でも期待しないでほしい


 神様が何かしてくれるわけじゃない


 いつも見ているわけじゃない


 助けてくれるわけじゃない


 神様(私たち)はただ、見守るだけ


 物事が良い方向に進むように


 良い方向とは?


 勿論、神様(私たち)が良いと思った方向


 それが万人に良(・)い(・)とはかぎらないけどね






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。