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異世界に転職しました  作者: Aries
第6章
123/202

お答えしましょう

 




『異世界人は異世界に帰した。安心するといい。彼らからの言葉も預かっている。』


 聖女ちゃんの体をちょっとだけ動かして術式を展開


 飯田さんの術式を乗っ取って上書きし新たに映写


 叶くんたちを写す


 画像解析を上げて、よりクリアで鮮明にっと


 日本になら何処にでもあるような、見慣れた公園の遊具の周りに、5人それぞれ好きなように過ごしていた


 《女神様に願いを叶えて頂き、元の世界に戻ることになった。》


 《後輩を残して帰るのは申し訳ないけどお先に失礼するねー。迷惑料として日本円で十数億ももらえるって。みんなで山分けしてもこっちでやっていけると思うし、心配しないでねー。》


 《時間は経ってるけどそれだけあれば余裕で暮らしていけるだろ?》


 最初に喋り出したのは叶くん


 それにつづいて新堂くん


 特に情報として何かあるわけではないし、その内容は残っている3人にしかわからないでしょう


 《俺たちはお前らがやったことを許す気は無いが、ここでわざわざ話す事はない。女神様は全部見ておられたそうだ。結末を知りたい気持ちもあるけど、今更関係ないしな。まぁ戻ってこれたら、覚えていろ。社会的に制裁してやるから。じゃあな。》


 そっけないが、叶くんはそのままフレームアウトし、新堂くんも「じゃあね〜」と手を振りながらそれに続いた


 《女神様が1つだけ願いを叶えてくれるってゆーから3人も一緒にって言ってみたけど、あの場にいなかったからだめみたい。ってゆーか3人だと大変かもだけどぉ、まあ頑張ってクリアするしかないっしょ!》


 《こちらでお世話になった人達に何も言わずに旅立つのは申し訳ないですが、私達はもどります。じゃなくてもうもどりました?こっちで家族と元気に暮らすので心配しないでね!》


 《私達は無理やりそちらの世界に拉致され、戦闘を強要された。嫌なこともいっぱいあったし。殺されかけた事もあった。だから私はもう二度と勇者召喚なんてくだらない事をしないように、女神様にお願いしました。》


 朝比奈さん、水瀬さんに続き、最後に楪さんが喋り出すとざわつきがひどくなった


 誰かの息を飲む音がした


「なんて事を!」


「女神様に直訴するなんてなんて不敬な!!」


「もう二度と勇者召喚できないという事なのか?!」


 ざわざわ大きく響めき出す周囲をよそに、楪さんの訴えはつづいた


 《この世界の問題はこの世界の人々で解決するべきです。魔王がいないのに、世界の危機に瀕しているわけでもないのに、異世界から人を拉致するなんて馬鹿げてる。次元に穴を空けて、そこから世界が崩壊したっておかしくないのに!!》


 《トワっち落ち着いて。もううちらには関係ない事っすけど、魔王が出たっていうのはブリリアント王国の勘違いで、概ね平和みたいじゃないっすか?》


 《…そうね。とにかく、私達はこれ以上犠牲者が出ない事を祈ってます。それじゃ。》


 楪さん水瀬さん朝比奈さんが手を振りながら消えていったところで映像を元に戻す


『これにて信仰の姫巫女への答えとする。』


「…女神様の御心のままに。」


 プリシラちゃんは静かにお辞儀をして、一歩後ろに控えた


 よしよし


 1つ終わり


 あ、プリシラちゃんには終わった後で、水瀬さんからのメッセージを伝えてあげないとね


 はい次〜!


『勇者の是非だが、試練に打ち勝った者はこの中にはいない。』


「なっ!何だって!?俺らはちゃんとボスを倒したぞ!!」


「そうだ!試練をクリアしたからこの戦利品があるんだ!」


「ですです!ちゃんと証拠があるです!」


 勇者モドキ3人がパクって行った財宝、壊した黒龍のカケラを持ち上げて、なんかほざいてるけどとりあえず放置


 サクサク進めよう


『試練は、ただ倒せばいいというものではない。お前たちのような姑息な手段を用いる者は、世界の導き手として相応しくない。精神的に未熟であると判断された。』


「ぐっ、そんなっ!」


「まさか全部見ていたのか?!」


「未熟じゃないです!(何処に目つけたんだボケがぁ!!)」


 はぁ


『理不尽な鬼畜な人道的、道徳的でない行い、人の法に反するもの、罪を償わない限り、祝福などない。よって、勇者にはなり得ない。』


 ってゆーか勇者ってなにそれ?


 美味しいの?


 私だったら面倒だしやだな


『よって以上が勇気の姫巫女、節制の姫巫女への答えである』


「「女神様の御心のままに」」






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