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異世界に転職しました  作者: Aries
第6章
117/202

女神の湯、癒し効果MAX

 




「だぁ〜〜。くぅっ極楽じゃぁ〜。」


「親父くさいっす。っはぁ〜沁みる〜。」


「だって、久しぶりのお風呂なんだよ!しかも温泉!そりゃあ声も出ちゃうよ〜。」


 お湯に浸かった水瀬と朝比奈は、久しぶりの湯船を堪能して旅の疲れを癒していた


「にしても、ここの石鹸めっちゃ良い匂いっすね〜髪もサラサラになってるし。癒される〜。」


「さすがは女神の湯!お肌とぅるとぅるで美肌効果もバッチリだぁ。設備も綺麗だし癒し効果バッチリ!毎日入りたいね!」


「女神の湯って…なんか入浴剤のなまえみたいっすねwでも間違いないっす。毎日入りたいっすね〜。」


「あははは。石鹸持って帰りたいね!」


「…アメニティじゃないんすから、女神様のとこの物パクるのはダメっすよ?せっかく良くしてもらってんすから、怒らせないでほしいっす。」


「うっ、そんなことしないよ!分けてもらえないかなって思っただけだよ!!」


「どーだか?アイテムボックスに入れても多分バレると思うんで、マジでやめてくださいっす。」


「っ?!!」


「バレてないと思ってたんすか?相変わらずお気楽っすね〜。」


「なっなんのことかな〜?」


 朝比奈の急な指摘にドキドキな水瀬の顔は、お風呂の湯気で多少は隠れているけど、そもそも彼女に隠し事は難しかったようだ


 朝比奈は深い溜息をついた


「水瀬さんの鞄はマジックバックじゃないのに荷物入りすぎっす。ってか隠れてお菓子食べてるのも見てるんす。自分だけドライフルーツとか食べて、口モゴモゴさせながら甘い匂い振り撒いて、気づかれてないと思う方がどうかしてるっす。」


「うぅぅ。」


「どうせ叶パイセンは知ってるんでしょ?」


「はぁ、…そうだよ。収納スキルがあるの。自分のスキルの中で、珍しいのはなるべく黙ってた方がいいって叶先輩が言ったから、内緒にしてたの。」


「…まぁ気持ちはわかるっす。誰にも言ってないので安心してほしいっす。」


 観念したようにこれまでの経緯を話す水瀬に、朝比奈も今までの行いを振り返った


 自分の行いは本当に正しかったのか?


 正しくなかったとしても、間違ってはいなかったと思いたい


「…ねえ、気にしてるの?エルフの里の事。」


「正直、よくわかんないっすね。なんで王国の人らがエルフを敵だって言ったのか。オリビアさん達を見てると、エルフの人達?も()()()()()に見えるし、耳がちょっと長いだけで…日本人とアメリカ人くらいの違いしかないと思うっす。」


「うんうん。私も。急展開すぎて、頭がついていかないよ〜。結局は誰も悪くなかったって事だよね。」


「ちゃんと考えたらわかったんじゃないかなって、自分らは知る方法があったし。」


「う〜ん。よく考えたら今まで魔王の話を聞くことはなかったね。どこかで暴れてるーとか、どこか被害にあったーとか。技術的に情報の伝達が遅くて広まってないのかと思ってた。まぁ私達にも良くないとこはあったと思うけど、私達も被害者には変わりない…かな、と思う。」


「まぁ、騙されたわけですしね。ただ…。」


「ただ?」


「ちょっと自分、調子乗ってたかなって思うとかはあるっす。」


「あはは!確かにそうかも。自称勇者だし。女神様の話を聞くと、私達なんかちょっとイタイね!」


「水瀬さんは半分寝てたっしょ?」


「ちゃんと聞いてたよ?!」


「めっちゃご飯おかわりするし笑笑。」


「うるさいなぁ〜。久しぶりのカレーだったんだからしょうがないでしょ?」


「たしかに、カレー美味かったっすね!」


「明日は何が出るかなぁ。ふふふっ。十和ちゃんも元気になるといいなぁ〜。」


「そうっすね。そろそろ上がります。」


「ん〜。私もうちょい入ってるね。」


(ふう〜。これからどうしたら良いんだろう…。十和ちゃん早く元気になってくれるといいなぁ。)


 戦闘の時、テンパり過ぎて無駄な動きが多かった事


 楪が怪我をした時、もっと落ち着いて対応していたら…


 後方職だから、回復役だから、と皆んなの強さに甘えて、自分は率先して討伐をしてこなかった事


 色々な事を反省していた


 何より、戦闘を1番嫌がっていたのは楪だった


 知ってて押し付けていた水瀬は悔やんでも悔やみきれない思いでいっぱいだった


(私がもっとちゃんと、しっかりしないとね!)


 一頻り反省してお風呂を出る頃には少し逆上せてしまい、また反省する水瀬だった






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