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異世界に転職しました  作者: Aries
第6章
112/202

女神と勇者

 





 私たちが転移してきた直後、転移の魔法が近くで発動した


 あれれ?


「おや?転移したみたいだね。彼等がそんな高等な魔法を使えたとは…。」


「まだ中にいるみたい。ケガした子だけ先に帰したのかしら?ルシフェルは転移先を追ってみて。」


「了解。」


 ルシフェルを見送り中へ入ると、5人全員が倒れていた


 これは…


 あの悪ガキども…


 酷いことする


 ふっと息を吹きかける


『目覚めよ。異世界の者達よ。』


 部屋の空気を浄化し、彼等を起こすため何度か声をかける


 顔色が良くなってきたようね


 後遺症も無さそう


「うっ、体が…総ちゃん!大丈夫?!」


「くっ?!小林達は…いったいどうなったんだ?」


「あれ?私たち毒が体に回って…?」


「ううっどうなってるんすか…なんで攻撃されたんすか?」


「誰だ?!」


 こちらに視線を向けた彼等は大きく目を見開き、驚愕の表情を浮かべている


『私はこの世界を管理するモノ』


 透明化してふわふわ漂いながら彼らに話しかける


 周りでキラキラしてるのは癒しの力


 場が清められ、癒しの光に包まれる


「…女神様ってこと?」


「…本物っすか?」


「なんだろう、見えるような見えないような…でも、暖かい光だね。」


「ああ…。」


 いきなり出てきて半信半疑かな?


 おやおや?


 いきなりレディのプライベートを鑑定(のぞきみ)しようなんて、失礼しちゃうわ


 まぁあの程度じゃ無理


 やるだけ無駄ね


 とりあえずこのまま女神モードで話を続けよう


『何を望み、この地を訪れた?』


「…自分達は、異世界から連れてこられました。少しだけ質問を良いですか?状況が飲み込めない。」


 この状況で物怖じせずに話しかけるとは、意外と度胸ある青年ね


 聖騎士君は正義感と度胸ありっと


 質問が『願い』に該当するかもしれないのにちょっとだけ迂闊かな?


『異世界の者達よ。質問を許そう。』


「女神様!十和ちゃんを生き返らせることはできますか?」


『…不可能。』


 出来なくはないけど、現状では無理


 だってトワちゃん死んでないし


「そっそんな!」


『叶えられる願いは1つだけ。』


「お願いします!十和ちゃんを元に戻して下さい!」


「ちょっとまってください。それは1人1つ叶えてくれるんですか?」


「俺も聞きたいことがあります。俺たちは…帰れるんですか?」


「先輩達?!何言ってるんですか!十和ちゃんが!」


 巨乳ちゃんは冷静さナシっと


 取り乱しすぎね


 あれじゃあ魔力制御が乱れて高度な治療はできないわ


『不可能。』


「嘘だ!なぜ!」


『元いた場所が不明。特定できない。』


「そんなっ!俺たちは、無理やり連れてこられたんだぞ!!」


 はぁ〜


 まぁそうなんだけどさぁ


 そんなこと言ったってさぁ


 無理なものは無理!


「向こうからこちらに来ることも叶わないですか?」


 …良い、目の付け所ね


 あの長身君は中々冷静に考えるわね


『不可能ではない。』


 と、思う


 やったことないからわかんないけど


「ふむ…。」


「ってゆーか帰れないんだったら、自分はとりま親と連絡くらいはとりたいっす。」


 おっ意外〜


 1番冷静なのはギャルね


 冴えてる〜


 しかもケガ人の体を結界で覆って、なるべく出血しないように保ってる


 …それにしても


 あの子五月蝿いな


 十和子ちゃんを勝手に殺さないでください


 死んでないからこそ生き返らせれないんですよ


 そんなことよりも、よ


 祈りの祠が騒がしい


 全く、面倒くさいことしてくれる


「よっと。」


「「?!!」」


「とりあえずあなた、五月蝿い!えぃっ!」


「ふぎゃっ!」


 べちょっ


 …


 顔から行ったけど…まぁ大丈夫かな?


 魔力をちょっとだけ当てただけなんだけど


 強すぎた?


 まぁいっかw


「うち来て話そっか。疲れたでしょ?ルシフェル、頼んだことはちゃんとやってくれたの?」


「…使い魔を付けてる。気づいてたの?」


「当然。彼等を案内してちょうだい。私は先にケガ人を連れてくから。」


 転移したふりして使い魔だけ飛ばして、こっそり見てたの知ってるんだからね!


「了解。その姿を見せるなら最初からすればいいのに。」


 ルシフェルの深い溜息とお小言が


 聞こえないふりしてさっさと転移しました


 形式美ってあるでしょう?


 一応、私、女神!








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