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異世界に転職しました  作者: Aries
第6章
111/202

最近の若者のモラルの低下に嘆く

 





「え?僕が行くに決まってるじゃん?」


「ガウ!!」


 えー?


 十六夜も行く気満々?


「いきなり女神(きみ)が出て行っても信憑性無くない?」


「いや、元々その予定だし、悪魔が出て行くのはおかしいでしょ?彼等もここが聖域なのを知ってて挑んでるのよ?試練に挑戦したものを労うのも私の仕事なの。ルシフェルの仕事はミーティアの護衛。十六夜の仕事は聖域の警備。OK?」


「むっ。セレニティの護衛はどうするのさ?」


 まったく


 バトルジャンキーめ!


「彼等に私がどうこう出来るとでも?」


「まあまぁ!そうピリピリしないでくださいませ。いきなり女神様が出てこられたら驚きますけど、試練の後ですし大丈夫じゃあないでしょうか?何より今は時間が惜しいです。」


「うーん、僕はルシフェル様か十六夜様かどちらかついて行った方がいいと思います。彼らにこちらの常識が通じるとは思いませんし。」


「大丈夫です!姉上を見て女神様と信じないわけないです!」


「ありがとう。クラルス。」


 シェーンの言うことも最もなんだけど、同じ日本人としての良識を持ってると信じたいのよね



『ドゴーン!!』



 ん?


 画面内からまた爆発音が鳴り響いた


 映された映像に理解が追いつかない


 は?


 どういうこと?


 ちょっと目を離した隙に何がおきたの?


 呆れて言葉が出ない


 日本人だよね?


 最近の若者のモラルの低下には呆れちゃいますね〜


 一応ここ、この世界の中心で聖地ですよ?


 神様の住んでる場所と言われている所ですよ〜?


 日本でも神社仏閣に落書きしたり、敷地内にあるものを壊したりしたら罪に問われますよね?


 何故、黒龍の像に傷をつけるの?


 あれ私の力作なのに!


 貼り付けてあった鱗や爪を剥がされ、細い傷がついてボロボロ


 オリハルコンって割と硬いんじゃなかったっけ?


 他の装飾に至ってはそのまま担いで持って帰ろうとしてるし


「姉上!勇者さまが泥棒してるです!」


「ふぇっ、うゔぅ〜ま"ぁー!」


 クラルスとシェーンは何が起きたか信じられないと言う顔をしてるし、ミーティアも泣き出してしまうし…


 私も信じられない、泣きたい


 悲しい


「セレニティ、あいつら消す?」


「グルル!」


 ルシフェルと十六夜は殺気立ってる


「あいつら、本当に自分がした事を分かってるのか?ただの略奪じゃないか…。」


「落ち着いてルシフェル。素行に問題ありな子もいるけど、あの子達が試練を終えたのは確かよ。…全員合格って訳にはいかないけど。」


「まぁ皆さんお茶でも飲んで落ち着いてくださいな。あらまぁ、宝物庫もぐちゃぐちゃ。後のお掃除が大変だわぁ。」


「お母さん、掃除って…。」


 平常運転なのはオリビアさんだけです


 黒龍の像の後ろには不可視の領域がある


 ぶっちゃけそっちの方が重要なので、目くらましのオリハルコンや古龍の素材に目がいってくれるのはこちらの意図通りなんだけど…


 宝物庫に置いてある宝は私の承認が無いと使えないし、持ち出しも不可だからほっといて大丈夫


 それ以外は、正直言って神殿の装飾や像を壊して持って帰る奴がいるなんて、思ってなかったから対策してないのよね〜


 まぁマジックバックも空間魔法もそんなに容量が大きくなさそうだしそこまで被害はないでしょう


 黒龍の像も修復出来そうだし…うーん…貼り付けた鱗も何枚か割られて剥がれてるけど…


 やっぱアウトかな?


 それよりも、怪我した味方をほっといて宝あさりとは…


 嘆かわしい


「まぁとりあえず行きましょう。ルシフェルはあっちの子達の様子見をお願い。私はこっちの子達の治療もしたいし。十六夜はミーティアをお願い。オリビアさんは…。」


「何か温かいものでもご準備しておきますね。」


「ふふふっ。そうね。あ、あれ使ってください。」


「まぁまぁ。ふふふっ了解です。お気をつけて。」


「じゃあ後はよろしくお願いします。行ってきますね。」


 私はルシフェルと神殿に転移し、女神っぽい服にフォルムチェンジして、エフェクトをかけて彼らの元に出向いた




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