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異世界に転職しました  作者: Aries
第6章
108/202

とある日の挑戦者

 




 とある日の早朝


 カーバンクル達から報告があった


 なんとなくは気づいていたけどやっぱりか


 森のマナが乱れていたのでそうじゃないかなって思ってたんだっ♪


 祈りの祠から試練を受けるため入ってきた者たちの事を、全て把握しているわけではないし、試練の地までたどり着くケースが少ないので放置気味だったんだけど、どうやら今回の挑戦者は死の森を抜けてリンドレイクを倒したようなの


 ふむ…


 私がここに来て初めてのチャレンジャーだわ!


 今日の予定は全部パスして挑戦者ウオッチングと行きますか!!


 早速朝食の時にみんなに報告


「今日はいつもの予定を取りやめて、試練の地への挑戦者を観戦したいと思います!」


「かんせんです?」


「セレニティ様、挑戦者ってなんのですか?」


 そういえば2人にはまだ教えてなかったかしら?


 クラルスとシェーンに『試練の地』について簡単に説明する


 詳しくは観ながらクレアさんに解説してもらおうっと


「『試練の地』への挑戦者のことよ。多分、お昼前くらいから始まるからみんなでお昼を食べながら観戦しましょう。それまでに朝のお仕事を終わらせてね。」


「「はーい!!」」


 子供達はウキウキしながら畑へと繰り出していった


 娯楽が少ないのでこういったイベント事は盛り上がるのだ


「観戦なんて出来るんですね〜。流石女神様です。」


「オリビアさん、洗い物やっとくんでお洗濯お願いできますか?」


「あら、ありがとうございます。では、お言葉に甘えて。」


 オリビアさんも洗濯を干しに行った


 何処と無くウキウキしてるように見える


 可愛いらしい


 朝起きてご飯の前に洗濯機のスイッチを押してたので、すぐ干せるようになってるのだ


「思ったより早かったかな。」


「なんだ、ルシフェルは知ってたの?」


「マナが激しく乱れてたから注意して見ていたんだよ。リンドレイクを倒して休んでたみたいだから、動きがあれば報告するように指示してたんだ。流石に連戦はきついでしょ?」


「なるほどね〜。」


「オルトロスに苦戦してたから今回は引き返すかと思ってたけど、意外とやるね。案外試練をクリアするかも。」


 意外とちゃんと仕事してたのね


 でも、もう少し早く報告してくれても良くてよ?


 …まぁいっか


 言っても無駄な気がするし


 はてさてどんな人たちが挑んでるのかしら


 ちゃちゃっと洗い物を済まし、観戦の準備に取り掛かろう


 みんなで観るにはタブレットサイズのクレアさんは画面が小さいので、プロジェクターにして映そう


 ルシフェルが興味深そうにしてたけど、詳しい原理は私はわかんないよ?


 映像をレンズで拡大してるだけだし


 後は、なんか神の力よ


 神の!


 出来るんだからいいの!


 クレアさんに聞いとくれ!


 後はちょっとつまめる軽食やお菓子


 飲み物は、お酒飲んじゃう


 昼からお酒飲むってなんか特別感があって良いよね


 勿論、子供達はジュース


 ついでに晩御飯の仕込みもしとこう


 夜は簡単にでいいかな


 よし!


 準備万端です♪




 ***




 ◯時だよ!全員集合〜!!


 みたいな感じで、花の丘にみんな集まってワクワク、ワイワイしながら挑戦者が来るのを待ってる


 オリンピックやワールドカップを観る家族ってこんな感じなのかな?


 ちょっと感慨深い


 家族を感じるわぁ


「うっ!だっだぁ〜。」


 ミーティアもガラガラをふって応援モード


 十六夜もちゃっかり一緒に観戦


 シスルー、風雅、アピトとミエルも一緒


 ウンディーネ、シルフィード、妖精達は自分達が作ったエレメンタルドールの様子が気になるみたい


 お酒に寄ってきたんだと思うんだけどねw


 さほど待つこともなく、試練の地のゲートからぞろぞろと若い男女が入ってきた


 8人?


 けっこう多いな


 みんな黒髪黒目


 …


 んー?


 これって


「おや?これはこれは…とても珍しい。彼らは異世界人だね。しかも全員が勇者の卵だ。期待できそうだ。」


「異世界人ですか?これが…すごい。」


「異世界の勇者!カッコいいです!」


「なんだか皆さんお若いですねぇ。あの子なんてシェーンと同じくらいではないかしら?危ないわぁ。大丈夫かしら?」


「お母さん、僕だって狩くらいは出来るし、そんなに子供じゃないよ!」


 同郷者かな?


 なんか日本人っぽい


 高校生くらいかな?


 この間の穴から落ちてきたのかしら?


 でも、あの人数…


 作為的に引っ張ってきた?


 ふむ


「…本当にクリアしちゃうかも。」






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