表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転職しました  作者: Aries
第5章
102/202

5日目

 




 5日目


 昼ごろ、俺らはようやく迷いの森を抜け、死の森へ入ったようだ


 トレントが少なくなり、黒っぽい木々が増えてきた


 トレントの実は女子に大人気だった


 残念なことにほぼ食い尽くされた


 ドライフルーツに加工しようと思ってたやつまで取られた


 後3個しかないとわかった時に、戻ってトレント狩りしに戻ると言い出して宥めるのが大変だった


 食い意地が張りすぎだろ


 今はそれどころじゃ無いんだ


 全く呆れる


 本当は陽介の収納に入ってるので出せばあるが、そこまでしてやる必要も無いな


 エルダートレントの実の方はまだ無事なので、トレントの実の方はばれたとしてもまぁ問題ない


 そっちも陽介の収納に入れてもらってるので事が終わって落ち着いたら加工しようと思う



「しっかし、面倒くせーなぁ。異世界なんだから転移魔法とかでぱぱっと行きたいぜ。」


「ですです〜。もう疲れたです〜。(めんどいし、帰りてぇー。)」


「まぁなぁー。やらなきゃいけないんだったらもうちょっと移動手段とか用意してほしいよな。」


「正直、魔物も強くなってきてしちょっとだるいっすね〜。」


「私は冒険してる感じがあって結構楽しいけどな。お風呂に入れないのが辛いけど。」


「トワちゃん流石にお風呂は厳しいよ。外国の人って湯船浸かる文化じゃ無いし異世界の人達もそうなんじゃないかな?」


「後どのくらいで目的地に着くんだろーねぇ。あ、総ちゃん卵はそろそろ使い切りたいな。」


「そうだな。今日、明日で使ってしまおう。」


 転移魔法とかあればいいんだがな


 帰りも同じ工程をこなさないといけないのはだいぶ辛い


 魔物もだんだんと強く、賢く、斉藤たちのスキルを使っても一撃では倒せない様になってきている


 幸いにもまだ誰も怪我をしたり、精神的に追い詰められたりは無く、まだ余裕を持って進む事ができていたが、此処からは舐めてかかると痛い目にあいそうだ


 俺らのレベルは知らないうちにだいぶ上がっていた


 因みに今、レベル28


 陽介レベル26、楪レベル27、水瀬レベル25


 斉藤45、小林43、飯田39、朝比奈36


 ようやく楪を追い越した


 エルダートレントが良かったんだろうと思う


 結構な数の魔物を倒してはいるが、上がるの早すぎないか?


 疑問に思って陽介に聞いてみたら、斉藤のスキル『成長促進』がレベルアップと共に熟練度が上がり、その恩恵を俺らも受けることができていると推測していた


『勇者』というよりは『英雄』や『将軍』に向いてそうなスキルだな


 俺の中でのイメージは『勇者』は単騎で『英雄』は軍勢だ


 クーデターのリーダーって『勇者』というよりは『英雄』っぽいだろ?


 そんなことを考えながら今日の寝床にできそうな場所を探しつつ先へと進む


 道中ナーガ、ロックバード、クレバーエイプに出くわした


 クレバーエイプはちょっと賢いチンパンジーっぽい魔物で、群れでしつこく追いかけられて面倒だった


 小賢しい罠や糞を投げてきたりとメンタルをぐいぐい削られたが、ブチギレた飯田の雷魔法で撃退


 その後バジリスクに遭遇


 多分、雷の音に苛立って出てきたんだ


 バジリスクは結構苦戦した


 鋭い牙と固い皮膚を持つどでかい蛇


 複数のナーガを使役して此方を牽制し、毒と石化の魔法を飛ばしてくる


 俺の聖魔法『リフレクション』ではじき返し、小林スキル『鎌鼬』で周りのナーガを切り飛ばし、飯田の重量魔法『グラヴィティ・ウェーブ』でトドメを刺した


 飯田の魔法で潰れた魔物の残骸に水瀬が戻した


 確かに気持ちのいいもんじゃなかった


 バジリスクの魔石やら牙やらをしっかり剥ぎ取りする暇もなく、水魔法で血と臭いを落とし、素早く立ち去ることにした


 臭いも凄いし精神的にくるものがあった


 みんな早くその場を立ち去りたかった





 後から考えると、やはり俺は慢心していたんだと思う


 死の森を余裕で通れるくらいないと、『その先』には到底挑めないんだ





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ