第6話「繰り返される諸行無常」
こんにちは、手ですぅ。
おそらく、胃袋なうですぅ。
背中から生えた突起物がすでに息絶えたであろう鳥さんのくちばしにささりっぱで、抜けまてん。
ブランブラン状態です。
時たまガタってなるから、鳥さんじわじわ溶けてるのかなー。
暇ですー。
暇でござるーー。
はっ、こういう時に何もしないやつはすぐ死ぬんだよな!
何かしよう!
身体は封じられてるから、身体を動かす系は不可能だし。
何も握りしめてないから、鑑定もできないし。
あ!とりあえず、気配探っとくか!
えいっ。
と、気配感知してみると、すごく大きい気配に包まれていることしかわかりませんね。
しかし、他にやることもないし、気配感知を続行じゃ。
・・・
今はないんだけど、足がしびれたら、ボウァってするじゃん?
あれよ。あれ。
頭もないはずだけど、なんか頭の中でそっちの方向がボワァってするんだよね。
気配感知って。
で近づくとそのボワァが強くなって、なんか不愉快だから、やめちゃうっていう。。
それで、方向とか近さをなんとなく把握してたんだけど、今はやばいですよ。
身体中を包まれるようなボワァっとした感覚。
まあ、これが強いやつの体内にいるときの感覚なんだろうね!
大好きなあの人と、一つになりたいっ!...アハンッ!の先にはこんな感覚が待ってるんだろうな。
うん、冷静に考えるといまいちだな。
とまあ、暇だから気持ち悪いのを我慢してずっと、気配感知をしてたんだけど、時たまこの親びん以外の気配も感じるのよね。
そもそも、親びんの気配が強すぎるから、最初はわからなかったけど。
おそらく前の方に、たまに気配を感じて、しゅうんと消えていっちゃう。
で、ちょっとして鳥さんがうしろに流されるのよね。
親びん、結構食ってんな。
あらぁ、親びんまたおなかしゅいたんでしゅかー。おまんま、食べないとねー。
と、甘い母親に見境なくお菓子を食べさせられてるガキの如き食いっぷりと見た。
まあ、時間感覚はとうに失われてるから、スパンが短いかは正確にはわかんないのだけどね。
あ、また新しい気配きたな~。
[『気配感知』がLv2へ成長いたしました]
お!?
お!!?
おおおおお!!!
使い続けると、スキルのレベル上がるのか!!!
オッオオッオー、オッオオー!!!!!!!
キャー、嬉しい!!!
親びんにも食われてみるもんだね!
いや、正確に言うと鳥に刺さっただけか。
さてさて、新生気配感知パイセンの腕前を、見してもらいやしょうか!
気・配・感・知!!
おお、感じる。感じすぎる。情報量、爆増え。
頭ってぇいです。
今までは、生物的な、生きてる気配のみを感知してたけど、他のものを感知できるようになったぽい!
おそらく、自分の方向に向かってくるものを全部感知できてるようだな。
自分の方に流れてくるもの(おそらく親びんの食い散らかし)はわかるけど、自分から遠ざかる動きはまったくわからんちん。
でもこれ、控えめに言って最高です。
自分に急接近するものがあれば、手を伸ばして掴まれば、くちばしから身体がとれるかもしれないからな!
あとは、待つのみ!!
・・・
お、キタな死体!
こいっ、カマンッ!!
あーー、あとちょい、あとちょい、、 あ
うわーーん
・・・
お、これはいけるんじゃない?
せいっ
ふんっ
どおらああ
・・・
なかなか届かないっす。
この鳥、意外とデカかったのかも。もしくは溶けづらいか。
流れては来るんだけど、低いか遠いんだよなあ。
ふぅ、親びん。
その食欲に身をまかせるのじゃ。
ほれほれ、喰いまくるのじゃ。
・・・
お、前方に大量の生き物の気配!
これは、おやびん喰うぞ!!
お、気配がガンガン消えてく!!
流れてきたああああ!
これは、一直線だ!!
へいっ、ガシッ!!!
掴んだ!!!
これで、流れに乗ってくちばしから離れ…ない。
喰いすぎて、胃袋の流れが止まったみたい。
ふむ、でも私なにか掴んだよ!最高!
ていうかこれ、なんだろう。
鑑定!
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ヒト(上半身) Lv23
ステータス 死体
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・・・
おぅふ




