第17話「dots and lines」
20**年8月18日
今日もとても疲れた。
深夜2時、誰もいない家に帰宅。
台風が過ぎ去り、むせかえるような暑さの1日が終わった。
朝から仕事で、得意先まわり。
夕方を過ぎれば溜まった仕事が待っている。
一区切りついたときには終電の時間は過ぎており、経費なんておりないのにタクシーで帰宅。
手早くシャワーを浴び、倒れるように寝ると、またすぐに翌日がやってくる。
ゆとり世代に生まれ、将来に不安を抱えながら生きてきた。
自分の未来はどうなるんだろうか、大学は入れるのだろうか、就職はできるのだろうかといつでもぐじぐじ考えていた。
変なことをして、評判を下げてはいけない。
目立つといじめられるかもしれないし、将来が闇に閉ざされてしまう、、と怯えなが生きていた。
普通に、目立たないように、意識して生きてきた。
やりたいこともなく、異性との接点もないまま大学まで進学し、なんとか就職することもできた。
やっと安定することができ、異性とのキャッキャウフフの展開が待っているのかなあと考えていたが、学生時代に想像していたよりも仕事は過酷。
たまの休日は、仕事の疲れの反動で寝ている間に時間がたち、1週間分の洗濯と掃除をしている間に過ぎ去っていく。
そんな平凡な日々を、私は過ごしていた。
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-
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-いったいなにをしているんだろうか
--あなたはだれ?
---ぼくは、、、だれだ
----わからないんだ、わたしもわからない
----だから、いっしょに、、
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---お?
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- …
-なんて?
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-- …
---「一緒に」なんやねん?おーーい
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---- …
----無視はやめてよ。さっきあんなに意味深なふいんき出してたじゃない。
---- …
---- …
---- …
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-でも、私負けない!
だって…
グッ、モーーーニン!!!!!!!
私覚醒!!
さわやかな目覚めで、かつすっきりとした目覚めで、さらに言うと爽快な目覚めつまり、清々しい目覚めだ!!
朝です!こんにちは!!
なんか、久しぶりに夢をみたなー。
というか眠たのって親びんの腹の中ぶりでは…。
やっぱり、黒光り全裸野郎事件が私の心に深い傷を残してたのかしら。。
そうです、わたすが黒光りしたボディを惜しげもなく晒した変態さんです。
どうも。
私、もうあの街には恥ずかしくて行けないからってんで別の街を目指して早七日。
あ、イケ仮面はもちろん拾ったよ。
今私って手じゃん?
だから、手の状態の方が楽なんだけど。
もう、あんな事件は二度と起こしたくないから、もう擬態は解かない!
そう心に誓ったの。
なのに、今グッモーニンしたら手に戻ってたんだよね~。
短い誓いだった。。
睡眠したら強制解除か、心のノートにメモしとこ。
でも私、あの恥ずかしの街からずっと人間に擬態して歩き続けたの。
つまり、いま私は過去の私とは違う。
擬態してる人間の体をヌルヌル動かせる!
学習能力半端ねえんだ、これが。
人間だったときにほしかったぜ、お母さん。
ということでもう、なんかようわからんけど動く手じゃねえんだ。
絶賛人間やってます、っちゅう感じなんです。
擬態万歳です。
人前で居眠りできないけどね。
さてさて、街道を歩いてるはずなのに誰にも会わなくてスーパー寂しんぼで切なさ通常比2万倍だったんだけど、何か話し声が聴こえるヨ!ヤッタネ☆というかこれ怒鳴り声ダネ!
というか・・
「縺ゅ>縺�∴縺� �撰シ托シ抵シ�!!」
お?
「��スゑス!!� �ク�ケ�コ!!!」
おお?
「�ア�代ヱ繝シーーーーーー!!!!!」
何言ってんだこいつら。
なんかだいぶ盛り上がってるけど、何言ってるかわからんわ。
日本語しゃべれないの?
詰んだじゃん。
誰かと喋りたい、それだけを生きがいにこんなクソ黒光り野郎になったのに。。
手生は、無常だ。。
中学英語で敗退した私に、一から、教材もなしに新言語を覚えるなんて不可能だ。。
おわた…
ん、こっち見んな..
「�ク�ケ!!ゅ>縺�ゅ>縺�!!!」
なにか飛んできますね。
ザシュッ!
痛っ。
どれくらいの痛みか説明させてください。
想像して。
画鋲が、人差し指に刺さったら。
どう?痛そうでしょ?
・・・
あああああああ、いってぇえええええ!!!
いてええよお。
いてええんだ。
まあ、ウサギさんがぶっ刺さった時よりはマシな気がするけど。
痛みってそう簡単になれないですよ。ええ。
ということで、人間でいうところの首に刺さってた矢を右手で引き抜いた。
そしたら、人間ちゃん達がなんか指さしてきたよ。
お前らの中指から小指はお前ら自身を何様だって指しかえされてるぜ、ざまあないね。
ふう、痛みを伴うとなんか過激な私がでてきちゃう。
普段は落ち着いた性格なんですよ、うふ。
今まで傷ついた時って、何かを取り込んで即回復してたけど、さすがに生きてる人間をしばいて取り込むのはちょっとNGなので、どうしようかなあ。
あ、そういえば『魔導の極み』なんて物騒なものをゲッチュしてなかったっけ。
なんかこの痛みを和らげる魔法とかないかな。だって私極めてるわけだし。
もう、なんかやってみるか。
なんちゃって詠唱、レッツラゴウ!
‐痛いの、痛いの、飛んでいけ。
‐適当魔法"この痛みなんとかして"
お、右手があったかい感じになった!
その右手を患部に持っていって、ぴょい。
あら不思議、痛くない。
ふぅ生き返っりますわあ。
あ、ガン見されてる。
え、もしかして、また私服着てない?!
と焦るも、今回はちゃんと服着てるし、問題ナッスィン。
と、今更だけど、二つの集団が戦ってたみたいね。
そして薄汚い人たちが逃げていったね。
そしてなんか鎧の人たちがこっちを引き続きガン見だね。
そして近づいてきたね。
「撰シ托シ抵シ撰シ托シ抵シ撰シ托シ抵シ?」
こわっ。何いってるんだ?
エシエシエシエシエシ?って聞こえたんですけど。。
イケメンがこっち見て、心配と興奮がない交ぜになった目でこっちを見てくるよ。
まあ、敵意はない的な?
言葉通じないなんて、魅力10分の1だけど、それでも一人で寂しんボンバーだったし、こいつらと絡んでみるか。。




