第13話「 「こんにちはっ!」 」
とにかく人に擬態できるようになった。
それでは行動開始だ!いざ、街へ!
と思ったけど、ずっと手だったから気づかなかったけど、私全裸だ。
まあ、性器とか複雑な部位の再現はしてないからつんつるてんだし、卑猥ではないんだけど、一発で人外だってわかっちゃうし、服が必要だな。
ということで、親びんの死体のとこまで戻ってきた。
どれくらい擬態トライをしたかわかんないけど、親びんは腐ってて臭かった。。
もう触りたくねえ物体になっている。
ということで、親びんにやられて死んだ兵士が来てたインナーをかっぱらって、一安心。
やっと人間だね!
ちなみに鎧をつけると、スムーズに動けなくなったので鎧を着るのは泣く泣く断念したのでインナーだけ。
で、なんとなく人間になったけど、右手がやはり異様だと思われる。
でもいざというときには、視界は失われるけど手のひらの目玉は閉じれるし、手の甲に生えてるツノも本気を出すと収納できた。
まあ、右手がイカレテルさすらいのかっこいいヤツになる予定だから、右手に秘密の一つや二つ、むしろ燃える展開だね。
あとは、いい感じの仮面があればすぐに街にいけちゃうなー。
都合よく仮面ないかなーと死体漁りをしていたら、ある死体の胸元から都合よく仮面が出てきた!
なんかイカス!
えーと、まあ悪かっこいい感じ!
闇とか悪っぽい雰囲気の赤い仮面!
君に決めた!
ってことで仮面を装着!黒い皮膚にこの仮面、、なかなか怪しい男の完成だ。
心が震える。
よくよく考えると人と話すの、久々だな。
ばり緊張する。
ちょっとシミュレーションしとこ。
~~~
‐こんにちは!
街の門番的なやつ「やあ。君、イカス仮面してるねぇ」
‐いやぁ、わかっちゃいます?これ、お気になんすよ!
街の門番的なやつ「ハハハっ、面白いやつだな。この街には何をしに?」
‐自分はさすらいの旅人、気の向くままに歩いてたら町が見えたんでさあ。
街の門番的なやつ「確かに、えらい山奥から来たもんな。まあ、休んでいきな」
‐ざす!お疲れ様っす。
街の門番的なやつ"微笑む"
~~~
バチバチ完璧だな。
イメトレ通りに緊張せずに喋れればこっちのもんよ!
あれ、そういえば、しゃべれるんだっけ。
‐こんにちは!
「ヌヴォォオオン!」
!?
‐私はさすらいの旅人。
「ヌヴォォオオオオオオオン。」
??!
‐風の吹くまま気の向くままに、旅をしてるんだ!
「ヌヴォォオオオオオオオオオオオン!」
?!?!?!?
ダメじゃねえか。
ヌヴォォオオンって何?
でも、
よく考えたら肺はないし、喉もちゃんとつくってないし、ベロも右手にはあるけど顔の方の口にはついてないし、喋れるわけないか。
ヌヴォォオオンとしか震えられない棒状の生物に過ぎないんだな私は。
完璧に喉と咥内を擬態で再現しなければ。。
肺は風船みたいなのを内部につくらないといけないんだな。
人間って複雑だなあ・・・
右手だけの時は楽だったなあ。
握って潰して取り込むだけだもんな。
なんか擬態がんばるのが、唐突にだるくなってきた。
音魔法みたいなのでちょちょっとできないのか。
[『音魔法』取得にはスキルポイントが1必要です]
おお!
あるんだ!
しかも、安いっすね!
スキポえらい安いっすね!
もちろん音魔法、取得で!
[『音魔法Lv1』を取得いたしました]
それでは、さっそく!
魔法なんだから詠唱が必要だよね!
なんちゃって音魔法、レッツラゴウ!
‐大気よ、振るえよ。我の思いを空気に乗せ、波動となり、彼方へ伝えよ。
‐音魔法"こんにちは!"
身体中、、まあつまり右手全体がちょっとけだるい感じになっていく。
ほうほう、魔力的なサムシンが私の身体にはいつの間にかあって、それが魔法に変わっていってるんだな!
ああ、なんか段々溜まっていく。。
あ、出そう。うう、なんかお漏らし我慢してるみたいで、なんというか大人としてこれを放出しちゃダメな気がしちゃう。。
でもまあ、放尿するわけでもないんだし、気持ちよく送り出してやろう。
えいっ!
[『魔力圧縮』を取得いたしました]
[『魔力放出』を取得いたしました]
[『魔力圧縮』がLv2へ成長いたしました]
[『魔力圧縮』がLv3へ成長いたしました]
[『魔力圧縮』がLv4へ成長いたしました]
[『魔力放出』がLv2へ成長いたしました]
[『魔力放出』がLv3へ成長いたしました]
[『魔力放出』がLv4へ成長いたしました]
[『音魔法』がLv2へ成長いたしました]
[『音魔法』がLv3へ成長いたしました]
[『音魔法』がLv4へ成長いたしました]
[『音魔法』がLv5へ成長いたしました]
[『音魔法』がLv6へ成長いたしました]
[『音魔法』がLv7へ成長いたしました]
[『音魔法』がLv8へ成長いたしました]
[『音魔法』がLv9へ成長いたしました]
ズン!!!!
腹の底に響くような重低音がした、と思ったら目の前の山に穴が開いていた。。




