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私の右手の疼きが止まらない!  作者: 弱った毛根
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応龍討伐戦・参

地に伏した応龍の胴体側の首の断面から、禍々しい妖気と共に、人の手が突き出された。

一瞬、丸飲みにされた討伐隊の誰かが這い出てこようとしていると思われたが、よく見るとその手は普通ではなかった。


全体的に黒ずんでおり、手の甲からは鋭い角のようなものが生えている。

極めつけは、手のひらの中心に存在する眼球である。

眼球は、ギョロギョロと絶えず動きまわっていた。


ヤム=ナハルはすぐに鑑定水晶を用いたが、


---

اليد اليمنى لعن Lv27


体力 2,602

力 1,760 (قبضة 562・وكزة 1,208)


スキル

『تنينحاLv3』『الاستشعارLv2』『رأيالخبراءLv1』『فيزياءLv1』『شعورمخاطLv1』

固有スキル

『سرLv8』『لتقلليLv9』『أديس』

---


応龍ですら鑑定できた鑑定水晶でもバグが生じる結果となった。

ヤム=ナハルは傭兵、兵士たちに向けて、臨戦態勢及び一定距離保持の指示を出した。

各傭兵、兵士は禍々しい気配を放つ『手』に向けて武器を構え、距離を取った。


すると、突然『手』から禍々しい感情が流れ込んできた。



「「「「「「「「狂喜」」」」」」」」



その強烈な感情に堪え切れなかった傭兵や兵士がその手に向かって、剣を振り下ろし、槍を突き出すが、『手』には傷一つ付けることができなかった。

『手』は、はじめに襲い掛かってきた兵の頭をあっという間に握り潰し、手のひらを広げた時には兵の頭は跡形もなくなくなっていた。


ヤム王は、この『手』を応龍級の危険度とみなし、兵たちの応龍戦の疲弊を鑑みて撤退の号令をかけた。

幸い、この時点において『手』は素早く移動する手段を持たず、また追いかける素振りもなかったことから、無事撤退が完了した。


応龍を討伐し、その恐怖から解放されたナハル国であったが、新たに表れた『手』への不安を募らせることになる。


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