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愛しいあなたと  作者: 飴とチョコレート
第二章 高校生編
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その直後に...

樹の言葉が静かに落ち着いた頃、コメント欄の流れの中に、ひときわ目立つ名前が現れた。


【朝倉】

『……そんなことを気にしてたのか』


一瞬、コメント欄が止まる。

『え?』『本物?』『!?』『ご本人登場きた』『タイミング!』


樹も驚いたように口を開いたが、言葉が出る前に再び朝倉のコメントが流れる。


【朝倉】

『単に、お前が“痛み”を受け入れられなくて、俺はそれを受け入れられるだけのことだ』


『それに、我慢するってのも愛だろ?

俺は我慢してるつもりだけど……それを嫌だとは思ってない』


『お前が俺を大事にしようとする気持ちも、

踏み込みすぎないようにしてる優しさも、全部感じてる』


『だから俺は……それに報いたいだけだ。お前が苦しまないように、

お前が罪悪感を抱かないように、俺が先に折れてるだけ。

でもそれを“フェアじゃない”とか言われるのは違うと思う』


『これは俺の意思だ。強制されてるわけじゃない』


『……それに。嫌なことはちゃんと拒絶する。

俺がどれだけお前を好きでも、俺にも譲れないものはある』


『……安心しろ。俺は、お前が思ってるほど脆くも、従順でもない』


コメント欄がざわつく。


『は???????』『語彙が重すぎる…』『どっちもヤンデレじゃん』『いやまじで深すぎて泣ける』

『我慢は愛、って…刺さる』『朝倉、言葉選びが静かに鋭い』『名言きたな』『やっぱり人間じゃなかった』


樹はそのコメントの流れを黙って見ていた。

そして、深く息をついて、笑みをこぼす。


「……なんで見てんだよ、もう寝たと思ってたのに」


【朝倉】

『樹の声、聞こえたから』


「……もー……ほんっと、怖いくらいお前完璧だな。

俺の心配まで先回りして、言葉にして、しかも……俺より冷静にまとめてくるって、なんなん?」


【朝倉】

『お前が“俺を傷つけたい”と思ってることまで、

俺が気づいてないと思ったか? ……甘く見ないでくれ』


樹は思わず笑って、首を横に振る。


「……ほんと、どっちが手綱握ってるんだかわかんねぇな、もう」


【朝倉】

『俺はお前のものだ。だけど、俺の意思は俺のものだ』


『だから、お前はもっと自由にしていい。

それで俺が壊れるなら、そのときは、ちゃんと止めるから』


コメント欄:


『やばい』『尊すぎる』『思考が哲学すぎる』『愛の高度が高すぎる』『この二人、愛という名の戦場にいる』


樹はしばらく黙っていたが、ふっと小さく笑った。


「……ありがと、朝倉。マジで、お前が俺で良かったよ」


【朝倉】

『俺も、そう思ってる』


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