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愛しいあなたと  作者: 飴とチョコレート
第二章 高校生編
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飲み物を極める朝倉

樹の個人配信。今日はゲームも雑談もゆるっと、という空気感の中で、ひとつの話題に触れる。


 


「最近さ、うちの朝倉がさ……飲み物にめっちゃハマってるんだよ」


 


コメント欄

【飲み物?】【なんか怖い】【また何か極めてるの?】


 


「最初はさ、普通だったの。『ちょっと緑茶をちゃんと淹れてみたい』みたいな。温度とか淹れ方で味が変わるんだってさ」


 


「で、朝倉のことだから、一回やるって決めたら完璧にやるじゃん。湯温を測る温度計買ってきて、茶葉も産地別に揃えて……」


 


「で、次に来たのがコーヒーね。豆から挽き始めて、手動ミルくるくる回して、ドリップの角度とスピードまで調整して……」


 


コメント欄

【うわガチ勢】【カフェ開けそう】【飲み物にも沼があったか】


 


「で、俺も『うわ、うま……』って思ってたんだけど、そこから抹茶にいくのよ。あれ、専用の茶筅ちゃせん使うやつ。買ってたよ」


 


「“泡の立て方で味が変わる”とか言ってさ。もはや修行。朝から黙ってシャカシャカしてるの、すごい光景だった……」


 


「そっからの展開がまた早くて、今度は紅茶。なんかイギリス式だのフランス式だのにハマりだして、ティーポットが2個に増えた」


 


コメント欄

【茶葉に囲まれた朝倉】【シャカシャカで吹いた】【もうカフェやってくれ】


 


「……で、ここで終われば良かったんだけど、やっぱり終わらないんだよな、あの人。最近はラテアートを始めてさ」


 


「スチームミルク作るためだけにエスプレッソマシン導入して、毎日ハートとか葉っぱとか描いてんの。朝の台所がバリスタ空間」


 


「俺のカフェラテにさ、“おつかれ”って文字入ってた日もあって、感動と共にちょっと怖かったよ。あの人、何者?」


 


コメント欄

【ホラーじみた愛情表現】【バリスタ朝倉】【愛が重い(褒めてる)】


 


「……でさ。ここからが本題。ついに最近、カクテルに手を出し始めたのよ」


 


「え? って思うじゃん。いきなり度数つよめの世界に突入したかと思えば、“これは練習用のノンアル(モクテル)だ”って言ってさ」


 


「ミントの葉を潰す専用のすりこぎみたいなやつ買って、炭酸水の気泡の細かさまで語りだした時には、あ、沼に落ちたなって」


 


「たぶん今、冷蔵庫に“ライムとミントとガムシロと氷だけ”で1段埋まってる。もはや食材より多い」


 


コメント欄

【ストロー界の終着点】【ミント畑始めそう】【カクテル職人で草】


 


「でね、毎回ちゃんと俺にも飲ませてくれるんだよ。『樹にはアルコールなしで』って、気遣ってくれてんのは嬉しいんだけどさ……」


 


「正直、めっちゃうまいのよ。店の味するの。……でもさ、飲みながら“この人、何目指してんだろう”ってちょっと考えちゃうよね」


 


コメント欄

【プロフェッショナルって何?】【朝倉の趣味=スキルアップ】【やること全部修行で笑う】


 


「たぶん次は水とか言い出す。『硬水と軟水の違いを体感する』とか言って。……それはそれで楽しみにしてるけどな」


 


コメント欄

【水マイスター朝倉爆誕】【次はお香とか香水の世界行きそう】【もはや育成ゲーム】


 


「てわけで、今日の雑談は朝倉が“飲み物の深淵”に足を踏み入れた話でした。……次に何極め始めるか、ちょっと怖くて楽しみ」


 


最後は樹が苦笑いしながらマグカップを見せて、


 


「ちなみにこれ、今日朝倉が作ってくれたアイス抹茶ラテ。泡の層が3段階になってるらしい。意味はわからんけど……うまい」


 


と呟いて、配信はゆるっと終了したのだった。


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