ギャルと放課後
放課後、駅前のスタバ。
制服のまま、ギャル仲間4人でソファ席に陣取って、今日もいつもの女子会タイム。
その輪の中心にいるのが、もちろん――透。
「でさ〜、その男がさ、『付き合ってたつもりだった』とか言ってきたの!」
「なにそれウケる、付き合ってたつもりマンじゃん」
「それな!で、透だったらどうする〜?」
ストロベリーフラペを片手に、ギャルたちの恋愛相談が飛び交う中、透はソファの背にもたれながら「あー……そいつ、たぶん自分から好きになるタイプじゃないんだよ」と冷静に分析。
その表情も仕草も、女子会に溶け込みすぎてて誰も違和感を覚えない。
「え〜〜透、マジで頼れる〜!」
「ってかさ、ほんと透の彼氏うらやま〜。あんた完璧だよ」
「透ー!ハグしてー!」
「キスもしてー!」
「ねーねーしてー!」
わーわー騒ぐギャルたちに囲まれながら、透はいつものちょっと照れたような、でも慣れた笑顔で。
「はいはい、順番な」って感じで立ち上がる。
まずは髪色ばっちりピンク系のミオにハグして、おでこに軽くキス。
次に元気ギャルのアヤカにもギュッと抱きしめて「今日は元気だったか?」なんて一言。
「やっば、心臓止まるかと思った……」
「透、イケメンすぎん?マジ彼氏欲しい」
「透で妄想して夜眠れんくなったら責任取ってよ?」
そんな冗談まじりのテンションで、ギャルたちとわいわい。
だけど、透はどこか一線を引いた態度も崩さない。
甘いけど、誤解させない距離感。だから信頼されてる。
「透〜、リップ変えた?それどこの?」
「これ?朝倉ってモデルが使ってたやつ。限定色だけど、似たのは○○で出てたよ」
ファッション、コスメ、恋バナ、推し活――
気づけば話題は尽きなくて、ドリンク2杯目に突入。
周囲の席の人たちがチラチラ見てても、ギャルたちも透も気にしない。
“いつもの光景”として、今日もまた笑い声が響いてた。




