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愛しいあなたと  作者: 飴とチョコレート
第二章 高校生編
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同じクラスの白川透くん

最初は「なんか不思議な子がいるな」くらいだった。

教室の隅っこでいつも静かに座ってる、白川透くん。顔立ちはめちゃくちゃ整ってるけど、騒ぐタイプじゃないし、授業中も目立たない。いわゆる“気配を消してる”系男子ってやつ。


……だったはずなんだけど。


ある日、昼休みに廊下で、透くんが別のクラスの男子にハグして、さらっとキスしてるのを見かけた瞬間、頭がバグった。え? 今のって……友達だよね? え? キス???


しかも、それが偶然じゃない。よく見てると、ちょっと仲良さそうな子には普通に「ハグしてもいい?」って確認してから、抱きしめてたり、額にキスしてたりする。女の子にも、男の子にも。いや、えっぐ。


あまりに堂々としてて、最初は「え、やば……」ってなったけど、断る子はいない。

むしろされ慣れてる感じで「ありがとー」って返してる。


ある子が「白川くんって……あれ、恋愛的なやつ?」って聞いたら、別の子が言った。


「違うよ。あれは“友愛”とか“家族愛”らしい。全部別なんだって」


なんでも、小さい頃からそうだったらしくて、家族とか友達には普通にキスする価値観らしい。

さすがにヤバいでしょって最初は思ったけど、よく見てるとちゃんと相手に確認してるし、嫌がらせみたいなことは絶対しない。


そういうの、白川くんはちゃんと分かってる。

だから、“変な子”っていうより、“重たいけど信頼できる子”って印象になってくる。


……とはいえ、クラスの女子の間では完全に「ハグ魔・キス魔」扱いだよ。

「今日まだハグされてないんだけど~」とか、「今週キス3回目!」とか、ちょっとしたイベント感すらある。


でも、透くんって別にそういうの狙ってやってないし、むしろ静かに過ごしたいって感じなのが分かるから、逆にズルい。

しかも、本命の相手(どう見てもアレだよ、配信で見る“朝倉”の相方)には、もっと甘々なのも知ってるし。


あーあ、ズルいよね。

あれだけ重いのに、なんか許しちゃう。

だって、ハグされると、ちょっと泣きたくなるくらい安心するんだもん。


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