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愛しいあなたと  作者: 飴とチョコレート
第二章 高校生編
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買い物デート

ショッピングモールの服屋を出たあとは、透がちらりと時計を見る。


「まだ時間あるな。家具と家電も見に行くか」


「……お前のテンション上がるターンだな」


そう言われて、透は小さく笑った。


まず向かったのは家具売り場。寝具のコーナーで樹が「ベッドでも見てみるか」と言うと、透は急に真剣な顔になる。


「寝具はこだわれ。……毎日使う物だ。妥協すると疲れが取れない。」


「プロの目だな……」


スタッフと相談しながら、樹の身長や体格、寝姿勢に合わせたオーダーメイドマットレスと枕のセットが決定。樹は値段を見て一瞬たじろいだが、透の「ぐっすり眠れるぞ」という一言で、購入を決意した。


そのあとゲーミングチェアコーナーで、樹が目を輝かせる。


「うわ、これ座面が電動で傾くし、腰のとこ冷却ファン入ってる……!」


「座ってみろ。ほら」


勧められるままに試座し、背もたれに体を預けると、樹が思わず声を漏らす。


「……これ、買いだわ」


「テンション上がってるな」


「上がるだろ、これは」


満足そうな顔で即購入。


さらに家電コーナーに移動すると、今度は透がきらきらと目を輝かせ始める。


「……このオーブン、予熱が速いしスチーム機能付きだ……」


「お、掃除ロボット。吸引力ヤバいな。あとこれ、洗剤自動投入タイプの洗濯機だって」


「えっ、ほんとに!? ……樹、見てくれ、やっぱり最新式は違うな……!」


いつになくウキウキして、フードプロセッサーやフライヤーを手に取りながらテンション高く語る透を、樹は少し離れた場所から見ていた。


そして、透が抱えていた商品をまとめて持ってきて、スタッフにこう言った。


「これ、全部ください」


「……は?」


レジに向かおうとする樹の腕を、透が思わず掴んだ。


「ちょっと待て。さすがに金の使いすぎだろう……!」


「いいんだよ。全部俺ん家で使う物だろ?つまりお前が使うってことだ。なら、なんの無駄もない」


透は数秒黙ってから、ぽつりとつぶやく。


「……バカだな」


「褒め言葉で受け取っとく」


ふたりで重い袋を持ってゲームコーナーへ移動。そこでふと足が止まった。


「なあ、これ——協力プレイあるってさ」


「ん、どれどれ……じゃあ、一緒にやろうか」


結局、スイッチ用のソフトを何本かと、ボードゲームまでいくつか追加。袋の量はどんどん増えた。


でもその分、二人の家での暮らしは、さらに心地よく、楽しくなっていく。


まるで——ふたりの“生活”そのものを、今積み上げているみたいだった。

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