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気を取り戻し、今後の問題の為に帝国へ行く? 


◇◆◇◆◇



帝国兵と魚人族が町を滅茶苦茶にするのは止められない。

だが、妻だけは助けられるかもしれない。

三眼人族の国王にされた男は、町から逃げ伸びる人の一団に出合い。


住民「話しが違うじゃないか!? 」

住民「夫を返してよ!? 」


国王に八つ当たり。

背後で別の一団が助けてくれと叫んでる声を聞いて、舌打ちや唾を吐いてこの場を立ち去る。

次の一団は倒れてるのが誰かなど確認してる余裕が無く。

八つ当たりも無かったのだが。

身体が痛みで動けない。


国王「○○…無事で居てくれよ…」


這う這うの体で、町に、愛しの妻の元に向かう。

八つ当たりを受けていなければ数十分から一時間以内には着く筈だった。

そう思うと、尚も痛む身体を動かす。





町、だった場所に着いた頃には夜になっていた。


国王「なんて酷い…」


そこら中に血痕が飛び散っている。

死体は殆んど喰われたと思える食べ残しの噛み傷で推測できる。

妻が食べられる姿を脳裏に浮かべて。

角材を杖代わりに、自宅へ急ぐ。


一方、血の狂乱でバーサーカー状態のレオン君は。

黒鎧を逃し、怒りを逃げ遅れた住民達にぶつけ、喰った。

喰い散らかし、腹が膨れて怪我も治り、現在深い眠りに就いている。


レオン「……」


今なら三大貴族が送り込んだ傭兵団が楽々と止めを刺せるのだが。

傭兵団は二つが撤退、残りは爆弾が無くなるまで流通の要の町々を襲撃中であり。

絶好の機会を逃した。





そんなこんなで二人の一日は過ぎ去り、朝を迎える。


国王は自宅の焼け落ちた残骸を調べられる範囲で調べ。

妻らしい、焼死体が見つからない事に安堵して。

昨日からの心労で、意識を手放した。

現在瓦礫の小山に囲まれて鼾を掻いている。


レオン君は日がだいぶ上ってきた頃に目を覚まし。

血の狂乱での暴れた結果が、これかっと現実に暴走した自分がやった事を眺める。


レオン「…生き残りなんかは、居ないだろうな」


居たらいたで怖がられ、とても友好的な関係を築く事は出来ない。

レオン君は廃墟と化した町を一通り歩きながら、気を失う前に戦った帝国兵達の事を考える。

また追い廻されるのか? その所為で料理を作ってくれる誰かが危険な目に遭い続ける。


レオン「帝国…か」


どれ程の規模なのか? 一人で殴り込んで、二度と襲わない様に約束を取り付けられるのか? 

無理だろうなと思う半分。

帝国をどうにかこうにかしないと、何時まで経っても安心できない。


レオン「行くか」


リーヴェンス帝国、一番偉い王様に会いに行こうとレオン君は東に歩き出す。


国王「きっと無事だ。無事でいる筈だ」


妻は避難した住民達と何処かで、自分の迎えを待っているはずだと。

避難民達が逃げた方向の一つ(八つ当たりされた集団)へ、使えそうな物や食料を集めて、レオン君が向かった方角に遅れながら歩きだす。

帝国兵がまだ近くにいるかも知れないので、大声も出せないから、注意深く隠れられそうな場所を見つけては捜索。

どんどん距離が離れ、先を行くレオン君に気付かない。

逃げた住民達は、レオン君(魚人族)が自分達を襲いに来たのだと偶然発見し(・・・・・)、全力で前へ前へと逃げる。

その方角が帝国との国境線方面だと言う事を、逃げる事でいっぱいな頭の住民達は気付かない。


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