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悪夢の三面砲撃


◆ 売国奴視点 ◆


な、何だこの状況は!? 


生贄達が大した成果を上げずに逝き。

現国王の男も差し出して。

後は亡命後の交渉、だけの筈が……。


国の重臣「なんだあの化け物・・・は!? 」


生贄達の戦闘が終えたばかりのとこに突如現れ。

帝国兵を身体能力で次々に屠っている…。

私の護衛の騎士は、現国王が逃げない様に取り押さえてる二人だけ。

残りの六人は町に逃げた。

莫迦な奴等だ。

帝国兵が迫ってる情報は町に当に流れている。

逃げ戻って来た騎士が本物の友軍かと疑問に思った住民に刺し殺されるのが落ちだ。


(敵)指揮官(亡命できれば良き隣人になりたい)は伝令兵と化け物退治に向かった。

ここにいるのは我々以外、見張りの数名。


騎士「少し頼む」

騎士「あ、ああ」


男(現国王)を任せ、騎士の片方が近づいてきた。


騎士「○○様、我々だけになってしまいましたが…」


国の重臣「成り行きを見てるしかあるまい」


見張りの帝国兵のほうが数も、実戦経験も上だ。

仮にここを強行突破して逃げれたとして、何処に行くんだ? 

国の半分以上は侵略され、家や家族を失った住民に見つかれば。

真っ先に責任を取れと身動きができなくなり。

騒ぎを聞きつけた帝国兵の部隊に蹂躙される。


騎士「し、しかし…あの現れた化け物が討ち取れるとはとても…」

国の重臣「それ以上言うな。見張りに聞かれたら不味い」


殺されてもおかしくない危険な発言を止め。

騎士と共に新たな戦場の状況を見る。




部隊長「前列には防御系! 中列は鋭い刃で牽制! 後列は遠距離攻撃! 」


前列『【攻撃軽減】【盾強化】【鉄体強化】』


中列『【鋭い刃】【殺傷強化】【肉抉る刃】』


後列『【爆炎強化】【魔力量削減】【多重詠唱】』


凄まじい連携だ。

指揮官が優秀だから、部下達が命令に忠実に動くからか。

化け物を“コ”の形で包囲し、見る限り有効打を与え始めた。



国の重臣「ふ、杞憂だったろ♪ 化け物はもう直ぐ討ち取られる」

騎士「そ、その様、ですね♪ では、(現国王を)逃げない様に、見張ります」



◇ レオン視点 ◇


ぐ、急に連携が。

魔法や投擲が、いやらしい(足を執拗に狙う)のに変わった。

幾ら頑丈、回復力(再生力)があっても。

攻撃され続ければ、回復力を上回るダメージ、回復力の低下も。


レオン「く、囲いの外に」




部隊長「逃げられると思うな! 前列! 三方向から確実に狙え! 同士討ちなどするなよ、お前等ー! 」


前列(正面)『おおお! おおおお! 』


前列(右斜め)『おおお! 任された! 』


前列(左斜め)『おおお! ボーナス頼みます! 』



こいつ等は何なんだ? 

最初に遇った帝国兵とも、飛行船の帝国兵?とも毛色が違うのは、身に着けてる装備でもわかってたが…。

指揮官の男と馴れ馴れしい。

しかも部下から“部隊長”と呼ばれてる。

これだけの規模なら、名前や、もっと上の階級で呼ぶんじゃないのか。


レオン「がっちり中心に捕まった」


後ろに下がろうが、前に出ようが適度な距離を取られる。

俺の急接近にも、進路上に魔法の集中攻撃で妨害された。

フェイントも指揮官の男に悉く読まれた。


レオン「未来でも見える効果を持ってるのか…」


いや、それなら俺がもう殺されてる未来の筈だ。

魔道具【スキルスイッチ】(道具)を使うにも魔力(エネルギー)が必要だ。

いずれこの…弾幕が……止みそうにない。



部隊長「後列! 攻撃を終えた者は後ろの者と交代! 魚人は何もできない・・・・・・! 」


前列『おおおおおお! 』



魔力を補充した者達が、次々に魔法や投擲を【スキルスイッチ】の効果で底上げした威力で放ってくる。


レオン「…如何すればいいんだ」


取り敢えず戦闘の常識(優勢に移れる)か知らないが、狩りでのよく使った手を使うことにした。

ラプーン君とジーラスは元気にしてるかな…。


おっと、そんなこと考えてる間にも。

この戦況を眺められる高台に行かないと。

危険は増すが、どの道選択肢が他に思いつかないからな。



国の重臣「なんでこっちに来るぅ!? 」


後列『誰だ? 作戦の邪魔だ!? どっか行け、殺すぞ!? 』



なんか後列が騒いでる? 

攻撃の叫び声とは違う、誰かを罵倒、してる? 

ま、そのチャンスを生かさせて貰おう♪ 



前列(左斜め)『おい? こっちに来るぞ! ええい、後ろ!? なんで早く後退しない!? く、来るぞおおお』



前列(正面)『あいつら何してんだ!? 包囲陣が崩れるううう』



前列(右斜め)『足を止めろおおお! 包囲陣を崩させるなあああ! 』



部隊長「あの屑(亡命希望とか自国の王を差し出す連中)が! 作戦の邪魔をした屑を殺せ! 魚人を確実に仕留めろ! 我々と接触してきたのは幸運なのだ! 」



戦況が俺有利に動き出した。

屑に感謝だ♪ 



前列(左斜め)『ぎゃあああ! 中列っううう! 牽制をおおお! 』

中列(左斜め)『後列が邪魔で踏み込み、連携が落ちて無理だあああ! 』

後列(左斜め)『退けえええ!? うわあああ(誰かに足を踏まれて倒れた悲鳴)!? 』

国の重臣「ぎゃああああ!? なんでこっちに来るんだあああ!? 」

騎士「ま、不味い! 逃げようぜ!? 」

騎士「○○様、ご武運を! 」

国王「ははは、みんな死んじまえ~♪♪ ははは…」



なんか背後の方で、場違いな笑い声が聞こえる。

屑か? 


帝国兵「隊列が崩れた! チクショーガ!? 」


レオン「せい! ここまで接近すれば同士討ち」


残り二つの隊列はこれで…。



部隊長「撃てえええ! 」



なにいいいいいいいい!?!? 

うわああああああ。


左斜めの構成部隊『ぐわあああああああ』


俺達、私達の分までなど叫んでる? 

こいつらはおかしいいいい!? 

何もかもがあああああ!? 


友軍を構わず殺す魔法、投擲が絶えまず放たれる。

帝国兵の生死も関わらず、肉の盾で何とか直撃を凌ぐ。

何故か場違いな笑ってる男も、場所がいいのか? 直撃も余波も受けてないで、まだ笑ってる…。


国王「ははは、死ね死ねええ♪ 」




レオン「うおぉ!? 余所見してる場合じゃないな」



◆ 部隊長視点 ◆


あの魚人…部下達を盾に。

が、もう部下達は挽き肉だ。

盾にはできない。


部隊長「正面! もう直ぐ魚人を討てる! 左翼・・! 右翼の犠牲を・・・無駄にするな! 左翼に伝令(小声)」


正面隊列『吹き飛べえええ! 』



左翼隊列『うおおおお! 伝令? 了解した(小声)』



うん、左翼は動いたか♪ 

このままいけば……伝令? 

あいつは確か外回り…嫌な予感だな。


伝令兵「報告します! 西方面から大群が近づく土煙と地響きを確認。どう、対応すればよいか聞きに来ました」


部隊長「大群? 旗は…まだ、だったな」


この国に大軍など動かせる組織は、悪党共にも居ないと(屑から)情報は得ていた。

と、なると…考えられるのは他の大貴族の私兵団。


部隊長「大体の規模は分かるか? 」


伝令兵「…推測ですが……1万から3万かと、思います」


1万から3万……。

魚人の所為で半分になった本隊の三分の一を失った。

恐らく5千、居ればいい方か? 

主に言われた命(命令)を遂行できないのは、まあこの場は命を繋げるか。


部隊長「退却―――!! この場に未確認だが! 大規模な敵兵・・が迫ってる! もう魚人も! この場にいない標的(宝石人)も! 構うな―――! 逃げるぞ、野郎共―――! 」


女帝国兵『部隊長ーヤロウじゃありません!? 逃げるのには賛成ですけど! 』


冗談が言えるだけまだ体力はあるか。

よし、この場からとっととおさらばだ。


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