恐怖を振り撒く者たち
◇ レオン君たち ◇
不法入国したのが、両方の世界にバレ。
表世界の兵隊は、魚人が出た、居たぞの知らせに避難誘導。
裏世界の悪党は、舐められて終わって堪るか、倒せば名に伯が付くと、闇討ちや奇襲を仕掛ける。
バレてから変装の化粧を止めたレオン君。
シュンナは戦闘が出来ないので、変装して言われた場所に行きを殺して隠れる毎日。
チンピラ「ぎゃあああ」
名の通った悪党「ばけもおおお」
夕暮れから明日の朝まで、執拗に襲って来る悪党。
シュンナは寝不足とストレスで、体調を崩した。
レオン君は襲って来る悪党を返り討ちにして食べて、元の2メートル越えの体長になりつつある。
レオン「川や湖で、魚が食べたいな」
悪党の肉はありがたいが。
レオン君は魚が食べたい。
シュンナは口に出して言わないが、餓死しないのなら別にいいんじゃと思っている。
魚人(レオン君)に襲撃犯が次々に敗れた。
悪党達は徒党を組むことを検討中。
その間にレオン君たちは西に先祖が開通した大河が在るそうで。
どんどん西に向けて旅をする。
◆ ◆ ◆
1個連隊は【剛腕戦士団】の憑依した鳥(目)に捕捉された。
総指揮官「不審な鳥は、まだ追尾してくるのか」
中隊長「はい、鳥の群れから逸れたと思われていましたが。間違いなく追尾して飛んでいます。矢や投擲では届かない距離です、残念ですが…」
軍馬を回復系の【スキルスイッチ】で回復させながら行軍をし、追尾する鳥を振り切ろうと速度を上げる。
下士官達と軍馬は殺される殺されると必死で、追っ手を振り切ろうと並走する同僚に協力を叫び合う。
生き残った後も他国でサバイバルをする過酷の生活。
【スキルスイッチ】も無理させれば壊れる。
魔道具の知識が乏しく、壊れたら修復は不可能。
総指揮官「落ち着けーーー! まだ追尾してくるのは鳥だけだ! 隊から離れる事の無い様に! 手綱を振えーーー! 」
蹄の振動以外に、地面が揺れ始めたのはそれから数分後。
後方を駆ける下士官たちが、黒い全身鎧が猛スピードで追い駆けて来るのを発見。
下士官「なんだよあのデカイ奴等は!? 」
下士官「アレも【スキルスイッチ】の効果か何か!? 」
全身鎧『・・・・』
無言で地面をドスドス踏みしめ、軍馬の速度を超える速さ。
距離が詰められて、悲鳴を上げながら遠距離攻撃を放つ。
カンカンと全身鎧は怯まず、どんどん近づいて来る。
下士官「ひぎゃあああ」
軍馬「ぶぅううう」
後方部隊に喰い付かれた。
軍馬までもどれだけ重いのか不明な全身鎧に踏み潰された。
総指揮官「……く、振り返るな! 兎に角この場を逃げ・」
中隊長「駄目ですーーー! もう振り切れません! 」
…クソと総指揮官は呟き。
大きな声で散れと叫ぶ。
各個撃破され、逃げ伸びた先で身を護れぬ危険があるが。
この場で全滅よりはましだと、命令を出した。
女下士官「いやあああ」
軍馬「ヒィ――ン」
全身鎧「「「・・・・」」」
全身鎧が来た方角では。
【憑依】中の団員達が、ひゃははと馬車の上、中で盛り上がっていた。
憑依の感覚は視覚、肉体感覚(但し、痛みは感じない)。
聴覚はそのままなので、ゲーム感覚の会話を楽しむ。
団長「お前等、分散した獲物を逃がすなよ。一匹でも逃げせば…」
団員「分かってますよ団長♪ 」
団員「俺達は獲物になった連中の様なミスはしません♪ 」
なんとも頼もしい言葉言いながら。
全身鎧を動かして1個連隊を蹂躙していく。
◆ ◆ ◆
国境を数の暴力で突破し。
東部を侵略する兵団は、確実に中心部に向けて侵攻。
迎撃に、近場の町から討伐隊が駆けつけるも。
後手に回って空振り、後を追い駆けようとして悪辣な罠に嵌まる。
部隊長「目が良い種族だったか? 」
部下「そうです」
目が良いなら、二重の罠を見破れ。
部隊長は罠を設置した部下達を褒める。
部下「「「帰還したら奢りですよ♪ 」」」
たかられる。
が、部隊長は戻ったらなと約束する。
この任務で大半が帰還できないと知っているから…。
部隊長「次の町でも聞き込みがあるんだ。あまり喉を使うな。尋問する時に、声が出ないじゃ話しにならないぞ」
部下『は~い♪ 』
犠牲を最小限に抑えつつ。
三眼人の国の中枢に進路を取る。
◆ ◆ ◆
飛行戦艦【シルフィード】。
地上を侵攻してる兵団を追い抜き。
首都を爆撃準備を始めていた。
雲の上にいるため、地上からは感知されていない。
艦長「さあ、焼き払おう、かぁぁぁ」
副館長「っは、爆弾投下ーーー! 」
あっと言う間に首都は爆炎に呑まれる。
何が起きたのか、まったく分からず炎に呑まれ焼き殺される。
艦長「炎を吹き飛ばせぇぇぇ」
副館長「炎、吹き飛ばします。風爆投下ーーー! 」
爆発力で、炎を吹っ飛ばす。
そして、降下部隊がパラシュートで下り。
貴金属、金、女を奪っていく。
火計で混乱、弱体化した兵士など恐れるに足らず。
2個大隊、80人は軽傷程度で任務を全うする。
火事場泥棒。
艦長「そろそろ周囲の炎が消える。降下部隊を収容しろぉぉ」
副館長「了解しました。【シルフィード】、高度を下げます」
高度を下げれば攻撃が届く。
防御系の【スキルスイッチ】を装備した42人が、その反撃を防ぐ。
船員長「気合いだーーー! 魔力を尽きても、気合で防げーーー! 」
船員『もっと具体的な指示を下さい!? 戦闘マニュアルを創って下さい!? 何時も行き当たり、気合だじゃ命が幾つあっても足りませーん!? 』
反撃時が一番弱い、【シルフィード】。
だが奇襲が成功しているので。
数回防げば、お空に逃げられる。
船員長「? 気合いが足りんのか!? 」
船員『??? 船員長には知識が足りませーん・あいた』
拳骨を疑似的に作り出すスキルで、気合が足りない部下達を罰する。
船員長「気合を入れた! さあ、無駄口はここまでだ! 攻撃が来るぞオマエラーーー! しっかり防げーーー! 」
船員『はい!! 【鉄壁】【物理軽減】【矢落とし】【盾創造】』
反撃を防ぐ。
防ぎ切る。
艦長「よーしぃぃ。この場を離れたら、土産をくれてやれいぃぃ」
副館長「疫病入りの樽、投下ーーー! 投下ーーー! 」
【シルフィード】に逃げられ。
炎を消化、崩れた建物からの救出活動。
それらを行いだす者達は、数日後に体中に緑の斑点ができる疫病に感染した。
血液感染なので、早々被害は拡大しないが。
三眼人族に、十二分に恐怖を植え付けた。




