動き出すスラムの顔役たち
◆ スラム ◆
レオン君たちにスラムでの教育をしようとした○○。
手下を全員連れて行くのを目撃情報が在った。
情報料は食い物、小銭、蹴り等で支払われた。
派閥、手下の人数が多い集団の頭たちは。
「気に要らないな」と。
○○がスラムで縄張り拡大を勘繰り。
レオン君が夕食を買い出しに行ってる内に、手下に何処の派閥がカチコミされたのか調べさせる。
レオン君が買い出しを終え、夕食を無事に終えて床に就く真夜中。
手下達は何処の派閥も同じ理由で動いてる敵(の手下)と遭遇。
「情報を寄越せ」と痛め付けて聞き出そうとした。
真夜中にスラムの至る所で争いが起こる。
レオン君は急いで買い出しした疲れで、熟睡。
シュンナは○○が目を覚まして暴れるんじゃと寝付けない。
そこに手下達の争い合う声や音。
「…コワイコワイ」と目を瞑り、海竜様に祈りを繰り返す事(心労)で眠りに就く。
○○は血が付いた手下達の衣服で束縛されてる。
コケッコッコーと朝になった。
スラムの通りには虫の息や力尽きた手下達が転がっていた。
一部通りで寝ていた、物乞いが巻き込まれて死んでいた。
兵士「昨夜は何処かの馬鹿(縄張り)が仕掛けたのか? 」
兵士「いい迷惑だよな~」
スラムも一応町の中。
治安を守る義務がある。
スラムの傍の住民から、襲われるんじゃと調査の依頼がきた。
本日の見回り当番の二人は。
嫌だと言うのを隠しもせずにスラムを歩いて行く。
小盾と槍、腰には予備の武器を装備し。
騒動の調査。
兵士「死体か? ・・死体っぽいな」
兵士「あれか? 片付けるのは依頼にないから、先を行こうぜ」
清掃が何時からされていないかの通りの死体を処理せず。
横を通り抜けて更に奥に踏み込んで行く。
手下「おいおい」
手下「此処はあんた等が来るとこじゃないぜ! 」
敵を返り討ちにした手下と遭遇した。
早速絡まれる兵士たち。
内心、こいつ等馬鹿そうだし。騒動の原因を知らないだろうなと。
槍を突き付けて「退け」「失せろ」と命令する。
手下「「あぁぁ? 」」
素直に従わないのは想定済み。
兵士たちはやれやれと槍で、ナイフを握って突っ込んでくる手下を昏倒させる。
殺したら報告書に書かなくてはいけないので、兵士たちは目を覚ましても襲ってこないように。
手下「「ぎゃぁ・…z」」
足の一本を折った。
兵士「さっさと原因を突き止めて。こんな臭くて汚いところを離れたいな」
兵士「そうだよな。清掃もしないスラム担当共の体たらくを見てるのにもイラつくからな。もっと強そうな奴をさっさと探して。注意して戻って。報告書を書いて、一杯引っ掛けたいよな~」
あ~あと歩いていると。
またもやボロボロの手下と遭遇。
一人だったので。
「お前のボスに会わせろ」と槍を向ける。
手下「助けてーー! 兄貴ーー! 」
案の定、根城にしてる建物へ逃げ出す。
それを撒かれない様に、つかず離れずで追い駆ける。
兄貴「おう。何処の奴が襲わ…何で兵士を連れてきた? テメー、さては俺を売ったのか!? 」
手下「や!? ちが!? ぐは」
助けてと駆け込んだのに。
頼みの兄貴に誤解され。
手下はハルバートで袈裟斬りにされる。
片手でも4キロの重量をやすやすと振り抜ける兄貴。
兵士たちは「こいつなら、何か知ってるな」と。
兄貴に此処に来た用を言う。
そして、この騒動騒ぎを今後起こすなと釘を刺す。
兄貴「あぁ? 」
自分の誤解で手下を殺してしまった。
幸いと言うべきか。
他の手下は情報集めで払っている。
が、死体を片付けても、戻って来ないと誰かが言い出してバレる。
兄貴「よくも手下を殺したな!? 」
兵士たちに殺され、敵を討ったと手下達に伝えることに決めた。
兄貴は今まで飲んでいた酒瓶を掴み。
ハルバートを大きく横に振りかぶりながら突撃。
兵士たちは原因を教えろよと。
小盾を構えながら、カウンターを狙う構えを取る。
兄貴「うらぁ! ふん! んんん! 」
掴んだ酒瓶を兵士たちの間合いに入る前にブン投げ。
自由になった左手でハルバートを握り。
回転切りをする勢いで、ハルバートで(左側の兵士の)小盾をぶっ叩く。
小盾で受け流され、斜め上に穂先の斧頭が空しく空を切る。
「げぇぇ」と兄貴はまさか流されるとは思っていない声をあげ。
兄貴「ま、待って!? 」
兵士「「調査妨害。殺人未遂。殺しはしない」」
槍を手放し。
腰の剣でカウンターを綺麗に決める。
兄貴の激痛の叫びと槍が足元に落ちる音が、部屋内に反響する。
兵士たちは抵抗力を奪う為に、手足を切りつけた。
もう、兄貴は兵士たちの言うことを聞く以外助からない。
情報を濁し、伏せて利用価値がまだあると思わせてる内に。
手下達が戻ってくるまでの時間稼ぎを行う。
数分後。
兄貴の思惑通りに戻ってきた手下が。
兵士たちを見るなり逃げ出すと言う誤算に目眩をする。
知っている情報と他の敵対してる派閥の情報を渡す。
殺されてもただでは死なん。
悪党なりの道連れである。
兵士たちは「何も知らないのかよ」と。
まだまだ仕事が終わらないことに。
兄貴の(手足の)腱を切断して止血。
「苦しんで死ねよ」と言い残して去った。
情報の派閥の塒だと言う建物へ向かう。
◇ ◇ ◇
スラム小悪党集団は日々の鍛錬を怠ってる。
町中を巡回する兵士を相手にするには。
一人に対して、最低三人がかりじゃないと相手にもならない。
○○はチンピラと同じ様に。
道連れを増やそうと、情報をレオン君とシュンナに渡す。
○○「後は知らない。頼む。一思いに殺してくれ」
手刀で刺された傷が痛くて痛くて、もうこんな苦しみから解放してと頼む。
レオン君は「聞ける情報が無いなら」と。
○○の願いを聞き入れる。
ゴキリと首が一八〇度捻じり殺された。
シュンナはいきなりに恐怖で絶叫しそうになったが。
寸での処で条件反射で動いで自分の手で口が塞がれ。
くぐもった声を少し漏らす。
もし、外に聞こえる程だったら。
情報にあった此処の地区を縄張りにしてる派閥に気づかれる。
レオン君に余計な手を煩わせたら……私もこんな風に…。
と、ガタガタ小刻みに体を震わす。
レオン「外を見張って……大丈夫か? やっぱり服だけじゃ寒かった? 」
○○を食べる為に。
シュンナに誰か来ないか外を見張らせ様とした。
だがシュンナが体を震わせてるのを見て。
屋根は在るが夜の寒さで風邪をひいたと心配する。
シュンナ「いえ、太政です。外を見張って、ます」
レオン君に迷惑を掛ければ。
利用価値は無くなり殺される。
自分の利用価値を失わない為に。
恋かどうか分からない感情や、殺される恐怖を払いのけ。
レオン君の頼まれごとに集中する。
○○を食べ終え。
角材を持って見張って居たシュンナと共に。
新たな派閥グループの根城に歩き出す。
手下「おうおう! 此処を○○組の・ぶは! 」
○○のグループより各上だという根城(小奇麗な2階建て)の扉の見張りを殴り伏せる。
扉には鍵が掛かっていて。
見張りが中の奴に合図を送らなければ通常は入れない。
魚人族の筋力で扉は歪んだ。
手下「「「何だ!? 何もンだテメー!? 此処が○○組の・ぶは! 」」」
見張りと同じことを言いだした三人を殴り飛ばす。
壁や床に叩き付けられ。
痛みを堪えながら立ち上がろうとした。
レオン君は体制を整えることをさせず。
確実に命を奪う一撃を顔面に叩き込む。
手下「誰かーーー!? 侵にゅ・」
レオン「大人しく死ね」
三人目は床を這う様にこの場を離れながら助けを叫ぶ。
建物の至る所で「なんだ? 」「如何した? 」と異変に気付いた者たちが通路や二階に通じる階段から現れる。
一番後ろにいる者が。
この組を纏めるボスに伝えに行ったり叫ぶ。
その間、レオン君に残りは各々の武器を抜いたり、武器を取りに行き。
侵入者であるレオン君を牽制しながら間合いを詰めていく。
手下「上等だおらぁ! 」
手下「死にさらせぇ! 」
刃先や振り構えて特攻。
背後の者たちは遅れて隙ができるところを狙いに続く。
レオン「ふん! あたたたたっ! 」
特攻した二人を腕で左右にふっとばし。
後続には連続パンチで、武器、腕、顔、腹を殴って迎撃する。
手下「素手で武器が! 」
手下「この人数をものともしないだと! 」
レオン「はあぁ! 」
最後に残った者たちは唖然としてるところを、レオン君(魚人族)の脚(鈍器)でへし折られながら壁に仲良く重ねられ、背骨や肋骨を粉砕された。
ボス「俺の手下達を、こうも一方的に倒すとは、な。お前、同類か? 」
手下「ボ、ボス!? 」
手下「前に出ちゃ危ないですよ!? 」
階段から大男、目が一つ切りつけられて無くなっているボスが現れた。
レオン君が同族だと思えず。
手下をこれ以上減らされるわけにもいかず。
レオン君に近づく。
武器は持っていない。
体にも武器になりそうなのは持っていない。
素手でこの組をここまでの規模で維持してきたのだ。
ボスはレオン君にタイマンをして、勝つ気でいる。
ボス「名を聞こうか」
レオン「……レオン」
ボス「いい名だな、レオン。墓を建ててやる、ぜっ」
レオン「おっと」
“縮地”相手の認識の外に移動し、間合いを詰める特殊歩行技術。
ボス「ッチ」
初見殺しの縮地で勢いが乗った右ストレートが、躱されたことに舌打ち。
縮地で一旦手下たちが居る方に退く。
ボス「動体視力と運動能力は、俺の予想を超えてんのかよ…」
ますます何の種族だ?
ボスは通路の幅を考え。
次はフェイントを混ぜ。
レオン君の動きを崩して、必殺の右ストレート叩き込むと決めて動き出す。
壁を蹴って強引に速度をつけ、レオン君の目を激しく揺らす。
レオン(今度はジグザク)
さっきの右ストレートは当たっても良かったのだが。
外の物陰で様子を見ているシュンナに、いいとこ見せようとしたためにあえて避けた。
ボス(気が、逸れた! もら…った? )
レオン「なかなかだったよ、おっさん」
渾身の右ストレートは左わき腹に入った。
入ったのだが、拳に岩でも殴った様な感触が伝わり。
ボスはサァァと青褪める。
そこにレオン君の容赦の無い左手の裏拳。
ノーガードだった為に重傷を負いながら壁に叩き付けられる。
手下より体が大きく、頑丈だったために即死じゃ無いのが不幸。
ボス「っげほ」
口から吐血。
手下たちはレオン君に「ボスの敵だ! 」と襲われる。
左手を振り切っていたので、左手を迫りくる手下たちを殴った。
圧倒的暴力である。
レオン「……うん、物音はしないな。シュンナ!? もういいぞ!? …シュンナ? 如何し…」
この組は落として安全だと。
外に隠れてるシュンナを呼ぶ。
が、返事が無い。
振り返ろうとして、前に飛び退く。
今自分が立っていた場所に槍が突き出される。
兵士「お前が騒ぎの現況か~? あ~メンドクセ~ァ。今のくたばってれば仕事が終わるのに」
ギロリとスラムの調査に来た兵士がレオン君を睨む。
レオン(明らかに此処の連中より強い)
足音もさせずに近づき。
槍の突きも極力風切り音を消して放たれていた。
兵士「おい、終わ…ってないな」
もう一人の兵士の出現に。
レオン君は外のシュンナの安否を気にした。
…殺された。捕縛された。他にも同じ力量の兵士がいるのでは。
兵士「こいつが騒ぎの現況っぽいです」
重症のボスを発見して、入ってきた兵士もその言葉に納得する。
室内では長物は不利だと、腰の剣を抜く。
兵士「報告書が長くなりそうだな」
兵士「それは簡便ですね」
レオン「・・・・」
両者睨み合いながら相手の出方を待つ。
兵士たちは報告書の作成を愚痴りながら間合いを詰め。
レオン君はシュンナの無事が見れないかと距離を取って外に目を向ける。
両者はどんどんボスの建物奥に入っていく。
昼間だと言うのに間取りが悪く、薄暗い。
レオン君が闇に溶け込む前に。
兵士たちは攻撃を仕掛けるべき、踏み込んだ。
兵士「「はああ! 」」
手応え無し。
レオン君の姿が完全に見えなくなり。
ゆっくりと入口まで引く。
レオン(攻撃は当たらない方がいいよな。訓練されてる兵士っぽいし。致命傷を与えられたら痛いし)
損傷しようが怪我しようが。
魚人族の超回復力で数秒、数分で完治するとはいえ。
痛みは嫌だ。
痛みを気にしなくなったら、ドМの性癖なんかが目覚めるかも。
レオン君は兵士たちを本気で相手にすることに決めて。
裏口がないか背後をチラチラ見ながら後退る。
兵士「…出てこない」
兵士「裏口から逃げたか。そうなるとまたこの汚いところを歩き回るのか~」
兵士たちはレオン君が逃げたのではと。
出入口を見ながら捜しに行くか話し合う。
お互いこの調査依頼はさっさと片付けたい。
原因だと思われる人物(レオン君)は発見できた。
上に報告書を提出すれば。
「始末したのか? 」とは確実に言われる。
捕縛できそうにないし、そもそも原因を始末するつもりだった。
だから完全武装はしているが、捕縛用の縄など持ってきていない。
さて、右回りか、左回りか、挟み込むかを話し合っていると。
二人に影が差す。
入り口を警戒しながら上を向くと…。
兵士「上からくる! 」
兵士「空中じゃ避けられないぜ♪ 」
槍の矛先を降ってくるレオン君に向ける。
報告書を書けば今日は休めると。
片方はにやにやしながら、飛んで火にいる夏の虫と喜んだ。
レオン「残念だけど」
兵士「「なにっ!?!? 」」
レオン「俺にはそんな武器じゃ倒せない」
兵士「「っぶ!! 」」
槍は折れ、レオン君に潰される。
地面に深々と罅を入れる。
隠れていたシュンナが「大丈夫ですかーー? 」と駆け寄ってきた。
レオン「ああ」
二人は兵士たちの使えそうな装備品や持ち物を回収。
次に○○組のボス(最後の生き残り)に尋問。
最後が死体の処理。
○○組の金庫の中にそれなりの金額が入っていた。
後、何処かの誰かとの同盟を結んだ証明書らが在った。
◆ 兵舎 ◆
昼を過ぎてもスラムに向かった組から、何の連絡が無い。
兵士長「四つの組を増援に向けるか」
この町は平和だったのだが。
一月か三週間から、南の隣国が滅んだ影響で。
隣国に近い南の住民達が難を逃れようと流れ込んで来た。
その所為で人口が増え、不満が堪って一気に治安が悪い方に傾いた。
スラムは日に日に拡大の一途。
この町も南地区に分類される。
生活に余裕がある住民が(北に)逃れようとする。
兵士長「人族はなんて好戦的なんだ…ハァー」
八人がスラムに増援任務で向かう。
リーダー役「チンピラにやれるような訓練じゃないはずなんだけどな」
兵士「多勢に無勢だったんじゃないですかね? 」
兵士「それか騒動の原因が何も掴めず、ほとぼりが冷める頃合いを待ってるんじゃないですか? 」
同僚二人の現状を予想しあいながらスラムに到着。
リーダー役「さて、お喋りはこの辺までだ。任務に集中しろ」
兵士『はいはい』
各々の武器と小盾を構えながら、周囲を警戒しながら進む。
道の端っこにいる住民を見かけたら、何か知らないかと尋ねる。
殆どの者は生きる希望がないか、怯えて逃げる。
仕方ないかと先に進むと。
チンピラの死体が道の真ん中に打ち捨てられていた。
所持品が何もないのは、スラムの住民が盗んだのだろうと推測した。
リーダー役「同僚がやったのだろうか…」
兵士「傷口の深さと角度。訓練された型の攻撃だとは思いませんし…」
兵士「二人がここをどう行ったかはわかりません。ですが、これと同じ死体がそこら中にあるのを順番に見つけていけば…」
いずれ見つけられるのでは。
八人は更に警戒しながら進む。
ボスの命令で情報集めをしているチンピラと遭遇するも。
難なく昏睡状態にして先に進む。
兵士達が去った後。
気絶してるチンピラに、恐る恐る近づいていくスラムの住民達。
日頃の恨み、食い物を得る為、チンピラの息の根を止める。
手には瓶や硝子の破片、角材が握られていた。
チンピラを殺した後は、早い者勝ち、手に持つ武器で「寄こせ」と金品を奪い合う。
その騒動は兵士たちは気付かなかったが。
スラム一の派閥グループの手下が気付き。
ボスに報告。
スラムに兵士が乗り込んで来たと知ると。
ボス「【6つ目の鬼】を潰しに来たのか? 外に居る奴等を呼び戻せ! 」
手下「へい」
スラムで新たな火種が燃え上がる。




