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魚人…コエェ……

レオン君とシュンナはスラム地区を、情報が正確か怪しい悪党の根城に歩く。

何処かの派閥の手下と何度も遭遇。

絡まれる度に、重傷か軽傷の怪我を負わせて先に進む。

手下の怒声と悲鳴を聞き付け。

どんどん悪党が、同じ派閥の仲間がやられてるのかと集まる。

そして、援軍の為に来た兵士達も姿を現す。


リーダー役「…スラムで女付れ」

兵士「足元にノされた奴等から」

兵士「あの男がこの騒ぎの元凶」


チンピラ「何で此処に兵士が居んだよ!? 」

チンピラ「今取り込み中だっボケ!? 」

チンピラ「何見てんだ、ゴラァ!? 」


兵士達が騒動の原因に辿り着いた。

チンピラ達が新たな敵に絡む。


レオン「なんかヤバイ? 」

シュンナ「……この人達を食べてる時点で(既にヤバイですよ………)」


レオン君たちも新たに現れた兵士達に気付いて。

この町を離れるべきかと方針を変えようと考え出す。

答えが出る前に。

チンピラが数人、兵士達に襲い掛かった。


兵士「退け」

兵士「お前等に用は無い」


チンピラ「「「ぐは………」」」


簡単にノされた。

レオン君たちを囲んでいたチンピラ達が兵士達の前から大きく距離を取る。


グレイ「テメーラァ!? 俺様の庭・・・・を、断りもなく入ってんじゃねえぞ、あぁ!! 」


【6つ目の鬼】のボス、グレイが手下達を引き連れて現れた。

目が6つ。

両親は先祖返りと喜んだが。

6つの目で同年代だけでも喧嘩を吹っかけて問題事に続き。

大人達(6つ目に嫉妬した、陰口を叩く者達)にまで、喧嘩をする問題児。

仕事に就く年齢になったら親子の縁を切られ。

スラムに流れるとして流れ着き。

手下を創って今の地位に就いた。

グレイ=○○。


リーダー役「む、あいつは…確か」

兵士「スラムの問題男」

兵士「【6つ目の鬼】の」

兵士「「「鬼のグレイ! 」」」



グレイ「ッフン」


治安維持を務める兵士達にも名がしっかり知れ渡っていることに胸を張るグレイ。

6つの目で、同時に6つの事に対処することができる為。

1対1では、相手の動き、動きの(二秒先を)予測も把握できるの敵無し。

体もしっかり鍛えているので。

兵士達がビビってると、怒りを治める。


グレイ「俺様の獲物はお前じゃない。そこの余所者が先だ! 」


ビシッとレオン君たちを指を指して宣言する。

『おおお』と引き連れた手下達の称賛に鼻が高くなりながら。

グレイは兵士達に近づく。


リーダー役「我々も、出来れば相手をしたくないのだが」

兵士「我々の任務にも関係があるんだ、多分」

兵士「「「ここは退けない」」」


槍の矛先と武器の先を突きつける。

牽制しつつ、背後の兵士たちが、レオン君たちにも逃げるなと武器を突きつける。


レオン「ややこしくなったな…」

シュンナ「囲まれてるのに。私は戦えませんよ(涙)」


二人は前方以外、雑魚とは言え多くのチンピラに囲まれている。

何時の間に他の派閥の頭が合流している。

グレイがこの場に居ると言う所為で、レオン君たちに襲い掛かれずに。

兵士たちと同じ様に、逃げられない様に武器をチラつかせて憲政に留める。


グレイ「フーー。退かなかった事を、後悔するぜ? 」


メリケンをポケットから取り出し。

両手に嵌めながら、無防備に兵士達に近づく。


リーダー役「? 一斉に攻撃するぞ! 突け! 」

兵士「「「はい、はい! 」」」


この場の全員が、グレイが無防備に複数の刃で貫かれる光景を思い描いた。

が、実際は最小の動きで回避し。

(レオン君から見て)左側にいる兵士の顔にメリケンが食い込む姿だった。


リーダー役「な!? く、こ、のおお」

グレイ「遅いぜ」

兵士「「なあ!?!? 」」

兵士「がはっがはっ。顔が…鼻が折れたぁぁ!? 」


リーダー役は驚きから立ち直り。

直ぐさま腰の武器で攻撃しようと切り替えた。

だが、武器に手を付けた時に接近され。

槍が落ちるよりも先に、腹に重い一撃を受けてしまう。

武器に付けた手を、殴られた腹を押さえながら後退る。

リーダー役が殴られた事で、驚いてる場合じゃないと兵士達が接近用の武器で攻撃を繰り出す。

一人、小盾で突進した。

が、全てまたもや躱され。

すれ違い際に、一人に肩を殴り、一人の足を引っかけて転倒させる。

怯んだ兵士には後頭部を思いっきり殴り。

転倒して起き上がろうとする兵士には、尻に蹴りを放つ。


手下「流石ボスだ♪ 」

手下「俺達も手伝いますか? 」

手下「ボスの前じゃ、兵士も赤子同然だ♪ 」


グレイの圧倒的強さに。

手下達は喝采。


レオン(…無駄の無い動きだな。完全装備の兵士達も。スラムにいる悪党より強い筈なのに。グレイ、とか言うのは俺より強いのかも…)

シュンナ「ヒィィィ。(あっと言う間に半数近く兵士が倒されたぁぁぁ。レオンさんも、負けるんじゃ……(チラ))」


レオン君がグレイなる男に倒され、自分が凌辱される光景に震える。


リーダー役「まだ、だ」


片手で腹を押さえて、接近戦用の武器を抜いて切り掛かる。

グレイは刃の軌道を予測し。

メリケンで受け流し。

カウンターを顔面に叩き込む。

今度こそリーダー役は戦闘不能になった。

無事だった兵士たちは、グレイとレオン君たちの直線状から離れた。


グレイ「フン、初めからそうすればいいんだよ。俺様に何か言う言葉はあるか? ま、謝罪しても痛めつけるがな♪ 」


カン、カンとメリケンを打ち鳴らす。

レオン君をビビらせて、連れの女の前で無様を晒させようとしたのだ。


グレイ「ニィイ♪ 」


レオン「・・・・」

シュンナ「……(ゴクリ)」


後一歩で、レオン君の拳が届くまで近づくグレイ。

「ほら、いくぞ」と、戦いのゴングを打ち鳴らすと笑った。

が、レオン君の露出している顔、首元に違和感を感じ。

殴りかかるのを止めて、レオン君の化粧・三眼人族に伝わる祖先の姿を模したもの。

だが、化粧をされている皮膚が。

妙に艶々している。


グレイ「…お前、何者だ(種族はなんだ)? 」


周囲で固唾を飲んでいた者達は。

その言葉に首を傾げたり、驚いたりと反応を示した。

シュンナは真っ青になって、何をされるのと、不法侵入者の刑罰に身を更に震え上がる。

レオン君は変装がバレたことを、へぇ~とグレイの洞察眼は本物だと感心した。

そして「俺は魚人族、鮫のレオン」だと、化粧や外套を拭い去る。


兵士「「魚人、だと!?!? 」」

チンピラ『何で人食いの化け物がこんな処に!?!? 』


グレイの手下以外は喰い殺されると逃げ出す。

手下達はボス(グレイ)が負ける筈が無いと、正体を明かしたレオン君に震えながら睨む(虚勢を張る)。


グレイ「流石俺様の手下だ♪ 」


背後で手下達が逃げないのをチラ見して、他の派閥は雑魚の集まり。

何でここに魚人が忍び込んだのかは別に。

さっさと片付けて、スラムを完全に手中に収めてやる。

と、グレイは素っ裸になったレオン君に襲い掛かる。


レオン「・・・・」

グレイ「く! 」


さっさと決める為に、顎を打って脳震盪を起こさせようとしたが。

あっさり躱され、反撃されるのを回避。

彼我の戦闘能力に、圧倒的な差があると判明した瞬間である。

勿論、不利なのはグレイである。


レオン「兵士との戦闘で見てたけど。動きが遅い」


グレイ「ぐぅ(ギリッ)。俺様は鬼のグレイだ! 魚臭い奴に負けるかあああ」


背後で観戦してる手下達の信頼を失わないためにも。

レオン君に再び殴り掛かる。

シュンナはレオン君が勝つと判ると。

逃げ出したチンピラ達と逃げ隠れていた物陰から姿を見せる。


グレイ「見、き・っぶ!? 」


未来を予測し。

完全に回避できた反撃の拳が、手前で加速した。

その不可解な加速した拳が顔面に直撃。

グレイは仰向けに倒れる。

倒れて後頭部を強く打ち付け。

地面にのた打ち回る。


レオン「せい」


容赦無くレオン君は、グレイに追撃の踏み付け。

「ふぎゃ」と腹と股を思いっきり踏み付けられ。

泡を吹いて白目で、気を失った。


チンピラ『ボ、ボスが魚人にやられたあああ』

兵士「「助けてぇえええ」」


地面で呻いてる同僚を無視して、スラムから一刻も早く逃げる兵士たち。

グレイの手下達は、ボスの無様な姿に狭い道に逃げ出す。


リーダー役「あ、あいつら…」

兵士「いてて、覚えてろよ…」

兵士「お、俺たちも逃げよう」


フラフラと立ち上がり、レオン君から逃げて行く。

レオン君はグレイに止めを刺し。

シュンナに、念の為に周囲を警戒させ。

グレイを食べた。

変装を解いてしまったので。

どの道この町から早々に退避。

食べ終わるとシュンナをお姫様抱っこして、町を覆う壁の出口目指して駆け抜けた。


シュンナ「/// /// 」


真っ赤になって声にしたいが何を言うか、わからないシュンナ。

通りを歩いている者達は、突如女を抱えた魚人の姿に悲鳴を上げる。

治安維持の兵士達が集まってくるも。

スラムから逃げ出した兵士たちの支離滅裂な説明で、足が竦んで素通りさせることしかできなかった。

数日後、此処を起点に。

魚人族が不法侵入し、領民を食い殺してると情報が広がった。

逃げ延びた兵士たちの報告(尾鰭や背鰭が沢山付いた)も付け加えられ。

発見次第全力で逃げろ。

交戦したら魚人が強くなる。

二次被害が凄まじいことになる。

と、魚人族の評価が恐怖の対象から。

自然災害、竜巻や洪水の様に改善された。


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