第9話 桐崎蓮と人狼
「じゃあ今から人狼ゲーム始めるねー!!
蓮くん、ルールとかわかる?」碧月が切り出すと、桐崎は人狼と聞いて少し首をひねったものの、すぐに戻って、「いや、知らない...」と、碧月に視線を送った。それが通じたのか碧月は、「じゃあ、簡単にルール説明するね!」と言って、人狼ゲームのアプリのルール説明のところを開けた。
ルールを説明されるうちに桐崎は「ん、やっぱりどこかで聞いたことがあるぞ...??」と思いつつ、表には出さずに碧月の説明を聞いていた。
「...っていう感じだよ。今回は市民、人狼、占い師、霊媒師、騎士、狂人の6人でやろうと思うの。」
「ふーん...」それでも桐崎は納得できていない様子。
「まあ、習うより慣れよって言うし、早速やってみよぉ!!」
こうして、人狼ゲームが始まるのだった。
〔恐ろしい夜が明け、朝がきました。
昨晩の犠牲者は、...いませんでした。
話し合いを開始してください。〕
「今回は、人狼が1人で、全体で人狼チームが2人、市民チームが4人だから、ちょっと人狼チームが不利になるかなぁと思って、最初の占いは無しにしときました!」碧月が切り出す。
そして、いつも通り話を進める。
「じゃあ、占い師の人COしてください!」
「僕...占い師です!!」桐崎が言うと、「ちゃうちゃう、私が占い師やで!!」と、鳳月も占い師CO。
「占い師2...か。どちらかが真でどちらかが騙っていると考えた方が自然だな。」匁沢が口を挟む。
「そうね...次の晩にどちらかが噛まれればそれは真の占い師ってことだから...」碧月は考え込む。
一方高村は、「私霊媒師だよ!!」と、霊媒師CO。三織は何もしゃべらず、ただ黙っている。
一旦碧月が状況を整理する。
「ええと、今のところ占い師が2で蓮くんと詩織さん、霊媒師が1で早姫ちゃんで、COなしが私と匁沢さんと水槻...」
「ま、俺が死んだら市民チームは不利になるぞ。」匁沢は言う。
他方三織は全く口に出さない。ひとりで考え事をしているようだ。
そして、投票の時間がやってきた。
「今回もグレランで行くね!!」と碧月が言う。桐崎がグレランのことを碧月に聞いて、なるほどと納得する。
「じゃあつまり、今投票できるのは、三織さんと瀬戸さん、匁沢さん...ということですね。」
「そう!なかなか蓮くん飲み込みが早いねー!」と碧月が桐崎のことを褒めていた横で匁沢が「俺は除外されねーのか??」と不満そうに聞く。
「ええ。『市民チーム』だけで、はっきりとしたこと言ってないでしょ??」碧月が答えると、匁沢は「ちっ...」と舌を鳴らした。
そして、碧月が投票に移るよっと言いかけた時、三織が、「僕、人狼チーム全員わかった!!」と叫んだので全員が驚いて三織の方を向いた。
「え、じゃあ誰が...」碧月は全くわかっていない。
三織は自慢げに「僕が真占い師で、鳳月さんと桐崎が人狼チームだ!!」と語る。もちろん、桐崎、鳳月ともに反対するが、三織はさらに語る。
「人狼と狂人はお互いを把握していない。お互いかばおうとして、二人とも占い師を騙ったんだよ...残念だったな。」
「待って!!私はほんまに占い師やで!」
「ぼ、僕が真占い師ですよ!!」
三人とも自分が真占い師だといい、一歩も引かない。その横で碧月が、「三人中二人が人狼チームなら、占い師を吊った方が良さそうかも...。」と呟く。
「もし次の晩で誰かが噛まれたらそいつは狂人か真占い師...ってことだな。占い師を一人吊ってれば人狼は確定するが、3人とも生きていれば人狼は1/2...しかも占いや霊媒上は狂人は人間判定だから人狼からすればどっちを噛んでも勝ちには近づく...ってことか。」匁沢も続く。
「そう...でも、私でも役職まではわからないから、人狼チームがかなり有利だよね...」高村が口を挟む。
「だから、とりあえず今夜は占い師を一人吊るわ。後は翌日次第。騎士は...」碧月は言葉に詰まった。人狼が一人しかいない以上、騎士が霊媒師を守るのは無意味。かと言って、適当に占い師を守るのはあまりにもリスクが大きい。ただ、COしていない匁沢、碧月を守らせるのもどうかと思う。
「もういいわ。騎士は適当に噛まれそうな人を守って!投票は占い師COした人の中でランダム!!」
碧月がウヤムヤにした形で終わった。
桐崎は、「やっぱりどこかで...」と思いつつ、それを隠して人狼ゲームを続けるのであった。
真占い師は誰なのか。桐崎と人狼ゲームの関係は...??




