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第8話 新たな仲間、桐崎蓮

次の日 碧月は少し早く家を出た。

向かった先は、学校でもなく、三織のところでもなく...

ついてすぐ、「お、サッカー頑張ってるなぁ。」と感心する碧月。

そう、碧月が向かったのは校庭だった。そこでサッカー部が朝練をしているのである。

なぜ碧月がサッカー部を覗いたのか。それは、サッカー部に所属する1年生の男子、桐崎(とうざき) (れん)が生徒会に興味を持っているという噂を聞いたからである。

旗神北高校では、生徒会長は互選により選出されるが、その他の生徒会役員は碧月の推薦で決まる。つまり、碧月の好きなように生徒会を組織できるのだ。

碧月は早速、部活終わりの桐崎に声をかける。

「桐崎くーん!!」

「えっと...な、なんで生徒会長がここに!?」とびっくりする桐崎。

「いや、実はね。桐崎くんが生徒会やりたいっていう噂を聞いてねー」

「一体誰からそんなことを聞いたんです??」

「風のウ☆ワ☆サ」

「えぇ...よく分かりましたね...」と、半ば呆れながら桐崎が聞いていると、碧月は、

「どう?私たちと一緒に生徒会やらない?」と言った。

さすがにこんなに急では桐崎もすぐには結論を出せない。というわけで、する気があったら放課後に生徒会室に行くということで話はまとまった。


昼食がてら会議を挟む生徒会。

碧月が早速切り出す。

「今日の放課後、ひょっとしたら桐崎君っていう男の子が生徒会室に来るかもしれないよ!!」

「え、あの蓮くんが!?」とすぐ反応したのは高村。

「早姫ちゃん、知ってるの??」

「うん。実は、同じ中学通っててね...蓮くん頭いいからいっつも私のこと馬鹿にしてたの(笑)」

「へぇ...早姫ちゃんおっちょこちょいだもんね(笑)」

「わ、私おっちょこちょいじゃないからぁ!!」

「じゃあなんだ??天然か??」

「もー、匁沢さんってばー!!」と、顔を赤くする高村に生徒会全員が笑いに包まれる。

「とまあ、そういうことだから、来たら暖かく迎えてあげて。」

「はーい」と全員が言ったところでちょうど昼休みの終わりを告げるチャイムがなった。

それぞれ授業に戻る。


そして放課後、みんな生徒会室でそれぞれ作業している中、「コンコンコン」とドアをノックする音が聞こえた。

「はーい!!」と碧月が返事をすると、向こうにいた男子はゆっくりドアを開け、「失礼します!!」と言いながら入ってきた。

「そそ、そんなにかしこまらなくてもいいよ蓮くん...」と碧月が少し驚いた表情を見せると桐崎は少し緊張が解けたのか、固い顔つきではなくなった。

「初めまして...桐崎蓮と言います...」

「蓮くんかぁ...よろしくね!」と声をかけたのは鳳月。それに桐崎も緊張しながらも返す。

その後みんなとの自己紹介は終わり「じゃあ、早速生徒会室で作業してもらおっか!!」と碧月が言い、桐崎も早速仕事に取りかかるのであった。


そして、6時前に各自の仕事が終わり、あとは碧月だけとなる。

「碧月、大丈夫か??」と三織が声をかけるが碧月は集中しているのか、全く聞いていない。

匁沢が見かねて「おい、瀬戸!!」と、背中を叩きながら呼ぶと、碧月はようやく気づいた。

「どーしたんだ??いつもテキパキ仕事をこなす碧月にしては珍しい...」

「いや、実はね...来月に生徒会企画の行事ができるチャンスがあって、いつもはクラスでテキトーにやっててーってしてるんだけど、せっかくだしなにかしたいなーと思って...」

碧月がそう言うと、三織は「なるほど...」といい、考え始めるが、そう簡単には案が浮かばない。

しばらく経って鳳月が、「なあ、リアル人狼とかどお?」と言うと、一同は、「それいいね!!」と盛り上がっているが、桐崎だけは目が点になっている。

「人狼...って何ですか??」と桐崎が聞くと、碧月は、

「あ、ちょうどいいや!!時間も余ってるし、今から人狼ゲームでもしない??蓮くんの歓迎会で(笑)」と言ったので、桐崎をまじえて人狼ゲームをすることとなった。

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