第14話 旗神の泉の謎と人狼ゲーム大会
校長の早川との話が終わり、碧月は「人狼ゲーム大会の事はみんなに聞いてみよっか。」と、生徒会のLINEを開け、とりあえず今生徒会室に誰かいるかどうかを尋ねてみた。返事しだいで、碧月はそれからの行動を決める予定だった。
ところが返信が全く返ってこない。10分後、再びLINEを見てみると、既読がついたのは隣にいる桐崎ただ1人。返事どころか既読すらもついていない。
「うーん...誰も生徒会室にいないのね...」
「じゃあ鍵を持って上がりましょうか。」
「そうね。」
碧月と桐崎は職員室で生徒会室の鍵を借りようとした。
ところが、生徒会室の鍵が職員室にない。その時職員室にいた東原に聞いてみても、鍵の在処はわからなかった。
「鍵がないってまさか...誰か持って帰っちゃったの??
すぐに聞かなきゃ!!」と碧月はLINEを開けるが、やはり既読が1しかついていない。これでは、言ってもすぐに返信が帰ってこない可能性が高く、碧月はこの行為を無駄に思えた。
「ん、LINE...」桐崎がスマホを開ける。
「......??」桐崎は真顔になった。
「誰から??生徒会の人だったら...」碧月が言おうとしたところを桐崎が制する。
「いえ、ただのお店の公式垢の広告です。」桐崎は軽く笑った。
「とりあえず、生徒会室に上がってみましょう。開いてるかもしれないですし。話はそれからですよ。」
桐崎の提案で、2人は生徒会室に向かうのだった。
その頃生徒会室では、匁沢と三織、鳳月、それに高村が何やら準備をしていた。
「なんか最近会長が元気ねーからな、俺らで励ましてやろーぜ!」匁沢が張り切って準備をする。
机が四角にセットされ、その上には大量のお菓子と唐揚げが置いてある。他にも飲み物が入っている大きなペットボトルが数本、あとは簡単に生徒会室を装飾するつもりである。
そんな中、1件のLINEが来た。
通知を見た瞬間、匁沢の顔が真っ青になる。
「あ、やっべ瀬戸に鍵持っていってること言うの忘れてた!!いくらサプライズとはいえ、これは後で怒られるな...」
「じゃあ私が返信しときまs...」
「待て!!」匁沢が高村を制した。
「それではサプライズの意味がなくなってしまう...責任は俺がとるから、決してLINEを開けないでくれ。」
いつになく真顔で言われて、高村はすくんだ。
「わ、わかりました...」高村もそう答えるほかなかった。
「ほら、早姫ちゃんにそんな怖い顔線でもえーやん??早姫ちゃん、大丈夫やで??」鳳月が高村をなぐさめる。
「はい...そーいや詩織さん、ずっと気になってたんですけど、関西弁使ってるので関西出身なんですか...??」
「あー...えっとねー、実はうちなー...」
「待て。足音が聞こえてくる。おそらく瀬戸...と、桐崎か?」
匁沢は瀬戸たちが生徒会室に向かっていることに気づいた。
そして、「じゃあ、それぞれの場所に座ってくれ。」と言って、三人は無事準備を終え、碧月たちを待ったのだった。
生徒会室についた碧月と桐崎は、生徒会室の後ろの方のドアを開けようとしたが、鍵がかかっており、全く開かない。
「うーん...やっぱり開かないなぁー...鍵がないとダメ...」
前のドアは桐崎が確かめに行ったが、どうやら開いていないようだ。
「どうしよう...誰か持って帰ってくれてたらいいんだけど...」
「そうですね...。」2人揃ってため息をつく。
「じゃあ、帰ろっか。」
「そうですね...あ、僕はトイレに行くので先帰っててください。」
「わかったー。じゃあねー!!」
そうして、桐崎と碧月はわかれた。
それを生徒会室内で聞いていた3人は慌てた。
「なんで桐崎のやつ...前開いてないって...」
「何か考えがあるんちゃうー??」
「でもたしかに不思議です...。」
噂をすれば影がさす。生徒会室に桐崎がやってきた。
「あれ、お前帰ったんじゃないのか??」
「いえ、そんなことより、匁沢さん、スマホ貸してください!」
「ああ、いいけど...何する気だ??」
「瀬戸を呼び戻します!!」
「なるほど...ま、お手並み拝見といこうか。」匁沢が持っていたスマホを桐崎に投げた。
桐崎はしっかり受け取る。
「ロックはかけてねえ。好きにしてくれ。」
「ありがとうございます!!」
そうして、桐崎は匁沢のスマホで碧月へのLINEを開いた。




