第12話 人狼ゲーム大会
生徒会室の鍵を返しに職員室に向かう碧月。
コンコンコン。ドアをノックする音が廊下に響く。
「失礼しま...あれ??ドアが開いてない...」
職員室の鍵は内側からかかっている。
「変だなぁ...。今日は職員会議はないはず...」
碧月がこぼしたところで職員室の鍵が開き、中から瀬戸の担任の東原が出てきた。
「あれ、瀬戸さん。どうかしたの??」
「東原先生...いえ、生徒会室の鍵を返しに来ただけです。」
「あらそう...じゃ、鍵は私が預かっとくわ。
中で緊急の会議中だから。」
そう言うと、東原は瀬戸から生徒会室の鍵をもらい、なおそうと職員室に戻ろうとした。その時、
「その声は瀬戸くんか??」と、校長の早川が職員室から出てきた。
はい...と碧月が答えると、早川はちょうど良かったとばかりに、「少し待っててくれぬか。大事な話がある。」といったので、碧月もはいとうなずき、職員室前で待つことにした。
中では、早川が他の職員に人狼の話をしている。
ところが、誰も信じてくれない。というのも、そもそも人狼が何かを知らない人ばかりなのである。
あまり話しても意味は無い...早川はそう感じ、会議を終わることを告げた。
それぞれ持ち場に戻る中、早川は職員室を出て、瀬戸を誘い校長室に向かおうとする。その時、早川のスマホが鳴った。
「はい、早川ですが...なに!?母さんが?
わかった。すぐ行くから待っててくれ。」
というと早川はスマホを切り、瀬戸に向かって、
「すまない瀬戸くん。私の母に不幸があってな...明日にまた職員室に来てくれるか?」
「は、はい...ただ、ひとつお頼みが。」
そういうと碧月は少しため、おもむろに、
「...早川先生のお母さんの死因を調べていただきますか。」と言った。その瞬間、早川は目を光らせる。
早川には、瀬戸が言った意味がすぐ分かったのであった。
そして、早川は早川の母の葬式へ向かった。
やることがなくなった碧月は、そのまま帰ることにした。
その途中、ある貼り紙が碧月の足を止めた。
「第1回...全国人狼大会!?」
どうやら全国から人狼ゲームの強者が集まる大会らしい。そして、決勝戦はこの旗神島で行われるみたいだ。
「うーん...ちょっと考えてみよっかな。
水槻とかも呼んでみたいなー...」
そう考えながら、碧月は帰り道をたどるのであった。




