第39回配信 クマさんフルボッコ配信 その9
この状況でのゴブプリは放置一択。側から見るとツッコミどころ満載なのに、周りにいる奴らが誰1人としてそれに反応を示さない。これが一番ダメージがでかいのだよ!笑いが取れればまぁ、いいか。みたいな状況にはさせねぇ!
「で作戦つってもいつも通り虎ちゃんがタンクになって、俺が遊撃。白桜がフォローだよな」
「まぁ、そうなるな。いつも通りだ」
「チームのバランスは取れてると言えば聞こえはいいけど、それしか出来ないのよね」
特に俺は器用じゃないからな。複雑なことは出来ん。俺に出来ることは近づいて殴る。これだけだ。
「何を考えればあんなに自慢げに胸を逸らせられるのかしら?」
「今の会話の流れからあのポーズを取れるようなことがなかったのは確かだ」
「まぁ、碌なことではないだろうから放置でいいわね」
「さっきのゴブプリのヤラレっぷりをみたらボスの攻撃力は結構高そうね」
「一応のサブタンクがあれだったからな」
「張り手からのオレオマエマルカジリでフィニッシュ!!だからなぁ。俺だったら最初の張り手で一逝くな」
俺は浪漫仕様だからな。普通の敵の攻撃でも8割持ってかれる自信があるな。
「本当ならデバフ主体にして行きたいけど普通に考えればあれは耐性高いわよね」
「最初は効いたとしても、2回目からアホみたいに耐性が跳ね上がる仕様とかもあるからなぁ」
ボスを状態異常でハメ殺しは運営が許さんだろうな。やるとしたら最初の状態異常中に高火力でってなるけどさぁ。このパーティで一番火力があるのは俺だろ。で俺の一番火力があるやつは星墜しだ。
うん、星墜しのタメ時間中に状態異常切れて終了の予感しかしない。無理だな。
「最初は不確実なデバフで行かないでバフ中心で行こうかしら」
「そうだな。取り敢えずそれで行くか。まぁ、ダメならまた考えるか」
「そうそう、難敵を手探りで攻略するのも楽しいからな」
よし、ではやるか。ウサ耳フードを被って気合いを入れる。このウサ耳感情で動いたり出来ねぇかな。なんか不思議パワーで出来ないかな。今度親方に聞いてみよ。
俺と白桜は大佐の索敵範囲外で止まる。距離はあるがこれぐらいなら全力で走ればすぐに詰められる距離だ。武器を構えていつでも走れる準備をする。そして白桜は俺と虎ちゃんにバフをかける。
虎ちゃんは盾を構えながら赤クマくんにゆっくり近づいていく。大佐が虎ちゃんに気づき立ち上がり唸り声をあげて威嚇し始める。
強敵との戦いだ。否応でも緊張感が高まる。もう一度しっかりと武器を握りしめる。
「ドゥありゃえぇあぁああるるるrぅうああああああ!!!」
「「「は?(ガウ?)」」」
間抜けな叫び声が聞こえたため、全員が叫び声の発生源の方を向く。そしてそれを見て全員(何故か大佐も)が呆気に取られる。
はい。ゴブプリが大佐に向かって全力ダッシュしております。勿論縛られたまんまだ。さっきはバタバタと走っていたのに今回は随分スタイリッシュに走っている。縛られてるから動いてるのは足オンリーだから絵面がシュール過ぎる。
「どぉうぅるるるるるううぁあああああ!!!」
哀れ言葉を忘れてしまったゴブプリはそのまま大佐に頭から突っ込む。
「新アーツ『ゴブプリミサイル』」
突っ込んでくるゴブプリに向かって大佐が腕を振り下ろす。
「ぺぎゅっ」
はい。ゴブプリが潰されて光になりました。
何とも言えない微妙な空気が流れる。
「よし!行くぞ!!」
「「いや、無理だよ!」」
2人が叫ぶ。ですよね〜。ならばやることは一つ。
「撤退!!」
ここは仕切り直しじゃ!
「あの馬鹿が復活したらちょっとシメるわ」
横を走る白桜がRPを忘れて低い声で話す。
どうなるゴブプリ!
次回『ゴブプリ死す』。デュエルスタンバイ!!




