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第40回配信 クマさんフルボッコ配信 その10

 俺の目の前ではゴブプリが縛られてウマに乗せられている。今回は動けないように足も縛られている。そして五月蝿いからとご丁寧に猿轡までされている。どこから出てきたのか馬鹿って書いてある立て看板もある。

 これはあれだ。市中引き摺り回しの刑だな。つまりゴブプリの罪状は馬鹿と。うん。間違えてはいない。

 そして巻き込まれたウマが汚物を乗せているかのような表情をしている。諦めろ。そんなのでも一応オマエの主人?なんだから。


 さて、状況を理解出来ないであろう諸君にこうなった経緯を軽く説明しよう。え?理解できるって?そこは分からないフリでもしておいてくれ。


 よし。では説明しよう。ゴブプリ復活!からの白桜の激詰め。逃げるゴブプリ。ダッシュで捕まえて、そのまま縛る虎ちゃん。叫ぶゴブプリ。白桜の左のシュートフックからの渾身の右ストレート。黙った瞬間に猿轡をする虎ちゃん。そのままウマにON!!

 しっかり説明したら1時間半の映画になっている長さだな。虎ちゃんの縛りは職人の技だし、白桜の右ストレートはとんでもない威力だった。

 あいつらどこでこんな技術を身につけたんだ?素人芸ではなかったぞ。


「何やってんだ澪?」

「いや、視聴者に状況の説明をな」

 漫画の新刊買って読んだら前の状況を忘れてたりして繋がらない時があるからな。それを防止するためにここはしっかりとした説明が必要なんだよ。


「巫山戯た事してないでやるわよ。それとも澪、先にあなたをヤリましょうか?」

 白桜の恐ろしさに慌てて首を振る。今のこいつには逆らっちゃいけない。背後に赤黒い般若のオーラが見えるぞ。

 俺の反応に納得したのか白桜の般若オーラが消えた。あれって俺の錯覚?それともエフェクト?


「虎ちゃん。白桜の後ろの…」

「澪、オマエは何も見ていない」

 俺の言葉を虎ちゃんが遮る

「いや、あれは」

「何も、見ていない。いいね」

 両肩に手を置かれ力強く言われた。

「あ、はい。ボクナニモミテマセン」

 これ虎ちゃんにも見えてるな。そしてこれには言及してはいけないと。うん。理解した。


「ゴブプリ。あなた今の状況でもヒールぐらいは出来るわよね」

 ウマに乗ったゴブプリを詰める白桜。鞭の柄でゴブプリの顎を持ち上げてる。

 白馬に乗った縛られた王子風の男に鞭で顎クイするエルフ。絵面のインパクトが強いな。


 白桜のオーラが強すぎて怒られてないはずのウマが震えてるし。

「ウマ。あなたこいつが変なことしないようにしなさい」

 ウマが白桜の無茶振りに自分がっすか!?みたいな顔をしている。

「出来るわよ…ね?」

 すごい勢いでウマが頷いている。そうだよな。あの状態の白桜って怖いからな。ウマ、オマエの気持ちはよく分かるぞ。

 白桜がウマの反応に満足そうに頷く。


「じゃあ、仕切り直しでやるか」

 虎ちゃんが盾を構える。

 場の仕切り直しよりメンタルの仕切り直しが大変なんだが。


「ここに来たのは馬鹿の振る舞い(ゴブリンムーブ)を見るために来た訳じゃないだろ」

 そうだ。俺たちは大佐を倒すためにここにいるんだった。

 多様な奇怪な行動(ゴブリンムーブ)のせいで目的を見失っていた。


 肝心の大佐はこっちの事など気にせずに最初の場所に座ってるな。うん。ゲームで良かった。リアルで近くでこんな事やってたら絶対反応されるからな。いや、むしろ関わり合いたくなくて距離をとるか。

 俺だったら距離をとるな。


 ゴブプリは視界に入れないようにして。よし。では改めて大佐と戦う(遊ぶ)か。

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― 新着の感想 ―
あれ?最初からこれで良かったんじゃ?www
お馬さんがかわいそう⋯⋯
白桜さんがガン詰めしたら敵をビビらせられないか……?
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