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9/20

資料調査② 地図と消失集落



こんばんは、無記名です。


これまで掲載してきた記録について、

複数の方から

「場所を特定できないか」

という連絡をいただいています。


今回は、

その中で提供された

古い地図資料について記録します。




──────────────────




提供されたのは、

昭和後期から平成初期頃に発行された

住宅地図、

林道地図、

自治体資料など複数です。




いずれも、

熊本県山間部周辺を記録したものでした。




最初は、

単なる廃村調査の参考資料だと思っていました。




ただ、

比較していくうちに、

妙な点が見つかりました。




──────────────────




まず、

ある年代の住宅地図に、

現在存在しない集落名が確認できます。




ただし、

印字が非常に薄く、

完全には判読できません。




『──沢』




もしくは




『──帰』




そう読めなくもありません。




提供者によると、

インク滲みではなく、

元々こういう印刷だった可能性があるとのことです。




──────────────────




地図上には、

数軒程度の建物記号があります。




また、

川沿いに一本、

細い橋の記号も確認できます。




ただ、

次の年代の地図では、

その橋が消えています。




道だけが残っている。




──────────────────




さらに、

別年代の林道地図では、

逆に橋だけが存在しています。




ただし、

周囲の道が存在しません。




橋だけが、

孤立したように記載されている状態でした。




──────────────────




最初は、

単純な測量ミスかと思いました。




山間部では、

古い地図に誤差が出ることは珍しくありません。




ただ、

不自然なのは、

橋の位置です。




資料ごとに、

橋の位置だけが微妙に違う。




数メートル程度ではありません。




地図によっては、

川の上流側へ移動しているものもありました。




──────────────────




また、

さらに古い自治体資料では、

該当地域そのものが

空欄になっています。




空白地帯のように、

地名だけが抜けている。




ただし、

道路、

川、

等高線は

普通に存在しています。




つまり、

“場所”はある。




しかし、

“名前”だけが無い。




──────────────────




資料の一部には、

手書きの修正跡も確認できます。




赤鉛筆で、

地名部分だけを

塗り潰したような痕跡です。




ただ、

誰が、

何の目的で修正したのかは分かりません。




──────────────────




提供者の一人は、

昔、

測量関係の仕事をしていた方でした。




その方によると、

過去、

該当地域の再測量が

何度か行われていたそうです。




ただ、

毎回、

地図データが一致しなかった。




道の位置。




橋の位置。




集落の配置。




資料ごとに、

微妙にズレる。




「測量ミスにしては変だった」

と話していました。




──────────────────




また、

興味深い点として、

複数の古地図を重ねると、

ある共通点が見えてきます。




現在の地図には存在しない細道が、

全て、

同じ方向へ伸びている。




そして、

その先には、

必ず橋の記号があります。




──────────────────




個人的に気になっているのは、

どの資料でも、

橋を渡った先の情報だけが

極端に曖昧な点です。




地図によっては、

橋の先だけ

空白になっているものもありました。




印刷ミスかもしれません。




ただ、

別資料でも

同じような欠落が確認されています。




──────────────────




さらに、

提供された住宅地図の裏面には、

小さく鉛筆書きが残されていました。




『帰る道』




筆跡は古く、

いつ書かれたものかは不明です。




──────────────────




念のため、

現在の地図会社にも

問い合わせを行いました。




返答としては、




「該当地域については、

 一部古い資料の欠損が確認されている」




とのことでした。




ただし、

具体的な欠損理由については、

回答を得られていません。




──────────────────




また、

自治体史料館にも確認を行いましたが、

該当地域についての記録は

ほとんど残っていませんでした。




奇妙なのは、

“存在しない”のではなく、




「記録が途中で途切れている」




ように見える点です。




人口記録。




道路整備記録。




学校関連資料。




いずれも、

ある時期を境に

急に空白になっています。




──────────────────




前回掲載した校歌についても、

地図資料との関連を調査中です。




現在、

古地図内で確認された橋の位置と、

歌詞中の地形描写を比較しています。




ただ、

一致しているのは、

地形そのものではなく、




「帰る」




という表現だけです。




──────────────────




個人的な話になりますが、

最近、

地図を見ていると、

妙な感覚があります。




知らない場所のはずなのに、

道順だけが分かる気がするんです。




特に、

橋の位置だけは、

何度見ても

「ここだった」

という感覚が残る。




気のせいかもしれません。




──────────────────




現時点での整理:




・複数の古地図に

 存在不明の集落痕跡が確認できる


・橋の位置のみ、

 資料ごとにズレが存在する


・橋の先の情報だけが欠落しやすい


・地名そのものが

 空欄化している資料が存在する


・古い記録ほど、

 “帰る”という表現が増えている




なお、

これらの情報は断片的であり、

正確性は保証できません。




引き続き、

古地図、

自治体資料、

地域史料などをお持ちの方は、

情報提供をお願いいたします。

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