情報提供⑥ 録音テープ
こんばんは、無記名です。
今回は、
中古の録音機材を収集している方から
情報提供をいただきました。
提供者によると、
数年前、
閉店したリサイクル店で
古いカセットデッキを購入した際、
内部に一本の録音テープが
入ったままだったとのことです。
ラベルには、
何も書かれていませんでした。
提供者は、
上書きして使うつもりで
内容確認のため再生。
そこで、
奇妙な録音を発見したそうです。
以下、
聞き取れた内容を書き起こします。
なお、
ノイズ部分、
判読不能箇所については
一部省略しています。
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(録音開始)
……ザーッ……
(無音 約12秒)
……風音……
……布が擦れるような音……
男の声
「入ってる?」
(ノイズ)
男の声
「あー……
これでいいのか」
(足音)
男の声
「暗いな」
(しばらく無言)
男の声
「いや、
時間の割に暗すぎるか」
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ここまでの録音について、
提供者は、
「山歩きの録音だと思った」
と話しています。
ただ、
この後から、
違和感が増え始めます。
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(水音)
男の声
「川……?」
(足音停止)
男の声
「橋か」
(数秒無音)
男の声
「古いな」
(軋む音)
(ノイズ)
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ここで、
音質が急に乱れます。
テープが劣化したような、
あるいは、
録音機器を強く擦ったような
ノイズが約15秒続きます。
その後、
急に音が静かになります。
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男の声
「……え?」
(小さい風音)
男の声
「静かすぎるだろ」
(遠くで金属音)
男の声
「人……いる?」
(無音)
男の声
「いや、
いるな」
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ここから、
録音者と思われる男性の声が、
少しずつ小さくなっていきます。
提供者によると、
録音を聞いていて
この辺りから
妙な圧迫感を感じたとのことです。
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男の声
「洗濯物……」
(布が揺れる音)
男の声
「こんな時間に?」
(長い無音)
男の声
「誰も出てこない」
(遠くで戸が軋む音)
男の声
「すみませーん」
(反応なし)
男の声
「……いるよな?」
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ここで、
録音内に
別の音声のようなものが入ります。
ただし、
非常に小さく、
内容は判別できません。
提供者は、
最初、
ラジオの混線だと思ったそうです。
しかし、
繰り返し再生すると、
どうも
複数人の声のようにも聞こえるとのことでした。
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(不明瞭な声)
……か……り……
……お……り……
(ノイズ)
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男の声
「誰かいるなら返事してください」
(足音)
男の声
「……あれ?」
(足音停止)
男の声
「橋、
どこ行った?」
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この辺りから、
録音者の様子が明らかに変わります。
呼吸音が近くなり、
独り言が増えています。
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男の声
「おかしいな」
「一本道だったよな」
「いや、
戻れば……」
(布擦れ)
「近いな」
(無音 約20秒)
「……誰?」
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ここで、
録音内に、
小さく歌のようなものが入っています。
ただし、
ノイズが強く、
歌詞は判読できません。
提供者は、
前回掲載された校歌の記録を読んだ後、
メロディが似ている気がしたと話しています。
ただ、
確証はありません。
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男の声
「帰り道、
どっちだ?」
(足音が速くなる)
男の声
「おい」
「さっきの橋、
どこだよ」
(息切れ)
「……なんで」
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ここで、
録音環境が急に変わります。
それまで屋外だった音が、
急に反響し始めます。
狭い室内のようにも聞こえます。
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(水滴音)
(布擦れ)
男の声
「誰かいる……?」
(無音)
男の声
「……あ」
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ここで、
録音は一度途切れています。
ただし、
完全停止ではなく、
その後も数分間、
音だけが続いています。
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……布擦れ……
……風音……
……水音……
(遠くで戸が開く音)
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最後に、
非常に小さい声が入っています。
提供者によると、
何度再生しても
聞き取りが安定しないとのことでした。
こちらでも確認しましたが、
内容は断定できません。
ただ、
個人的には、
「おかえり」
と聞こえました。
気のせいかもしれません。
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録音はここで終了しています。
なお、
テープには
録音日時などは残っていませんでした。
また、
録音者についても
現在不明です。
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個人的に気になっているのは、
この録音では、
橋を渡った直後から、
周囲の音が極端に減少している点です。
これまでの情報でも、
・音が遠い
・静かすぎる
・生活感はあるが気配がない
といった特徴が
複数確認されています。
偶然かどうかは分かりません。
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再生後、
しばらく耳鳴りが続いています。
引き続き、
録音媒体、
古いテープ、
地域資料などをお持ちの方は、
情報提供をお願いいたします。




