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10/20

情報提供⑧ 失踪配信者について



こんばんは、無記名です。


今回掲載するのは、

数年前、

一時的にネット上で話題となった

配信者についての記録です。


ご存知の方もいるかもしれません。


当時、

山間部探索系の動画を投稿していた

個人配信者が、

ライブ配信中に消息不明となった件です。


現在、

当時の動画アーカイブの大部分は削除されています。


ただ、

今回、

本人への接触ができたため、

許可を得て

一部インタビュー内容を掲載します。


なお、

現在、

本人とは再び連絡が取れなくなっています。


──────────────────


配信者名義は

『ミヤマ』。


当時二十代後半。


主に、


・旧道探索


・廃林道


・無人駅


・山間部散策


などを投稿していました。


いわゆる心霊系ではなく、

風景や道を淡々と歩くタイプの配信者です。


問題の配信は、

熊本県山間部でのライブ配信中に発生しました。


配信序盤は、

特に異常のない内容だったそうです。


ただ、

途中から、

視聴者コメント欄で

奇妙な指摘が増え始めます。


──────────────────


『そこさっき通ってない?』


『橋戻ってる』


『なんか音おかしい』


『人いる?』


『洗濯物ある』


──────────────────


当時のアーカイブは現存していません。


ただ、

切り抜きの一部のみ、

現在も残っていました。


こちらでも確認しています。


確かに、

途中から、

配信音声が妙に静かになっています。


風音だけが近い。


周囲の環境音が、

極端に少ない。


──────────────────


また、

配信終盤、

ミヤマ氏本人の様子にも変化が見られます。


それまで普通に雑談していたにも関わらず、

急に声量が落ちる。


歩く速度も遅くなる。


そして、

画面外を気にするようになります。


──────────────────


切り抜き内で、

特に印象に残った発言があります。


『なんか、

 ここ静かでいいな』


『変な感じなんだけど、

 落ち着く』


『懐かしい感じするわ』


──────────────────


その後、

配信は、

橋のような場所を映した直後に途切れています。


当時、

SNS上では、

遭難や事故の可能性も指摘されました。


実際、

一時捜索も行われたそうです。


ただ、

数日後、

本人は普通に保護されています。


──────────────────


ここから、

本人へのインタビュー内容を掲載します。


なお、

一部、

会話整理のため編集しています。


──────────────────


無記名:

「まず、

 当時のことってどこまで覚えてますか?」


ミヤマ:

「んー……

 途中までは普通ですね」


「山入って、

 配信して、

 コメント読んで」


「でも、

 橋の辺りから曖昧です」


──────────────────


無記名:

「橋というのは、

 配信で映っていたものですか?」


ミヤマ:

「多分」


「古いやつでした」


「なんか、

 細かった気がする」


──────────────────


無記名:

「橋を渡った記憶は?」


ミヤマ:

「……あります」


「いや、

 どうだろ」


「渡ったと思うんですけど、

 その後が無いんですよね」


──────────────────


ここで、

ミヤマ氏は一度、

長く黙りました。


その間、

窓の外を見ていました。


──────────────────


無記名:

「保護された場所は、

 橋の近くだったんですか?」


ミヤマ:

「違います」


「全然違う林道だったらしいです」


「自分でも、

 なんでそこにいたのか分からない」


──────────────────


無記名:

「怖くはなかったですか?」


ミヤマ:

「……いや」


「それが、

 あんまり」


「むしろ、

 落ち着いてた気がします」


──────────────────


ここで、

ミヤマ氏は少し笑っています。


ただ、

その後、

急に話題を変えました。


──────────────────


ミヤマ:

「洗濯物って、

 まだ干してありました?」


──────────────────


私は、

その時点で、

洗濯物については話していません。


そのため、

少し間が空きました。


──────────────────


無記名:

「……洗濯物?」


ミヤマ:

「あ、

 いや」


「なんか、

 覚えてるんですよね」


「白いやつが揺れてて」


「誰もいないのに」


──────────────────


ここで、

ミヤマ氏は再び黙りました。


その後、

視線を合わせなくなっています。


──────────────────


無記名:

「橋の先に、

 集落のようなものはありましたか?」


ミヤマ:

「……あったと思います」


「でも、

 あんまり覚えてないです」


「ただ」


──────────────────


ここで、

ミヤマ氏は、

少し考えるように俯きました。


──────────────────


ミヤマ:

「帰りたくなるんですよね」


──────────────────


インタビューは、

ここで一度中断しています。


理由としては、

途中から、

ミヤマ氏の様子が

明らかに不安定になったためです。


会話中、

何度か、

後方を確認するような動作がありました。


また、

こちらが話している最中にも、

小さく何かを聞いているような反応が見られました。


──────────────────


なお、

インタビュー音声を確認した際、

奇妙な点がありました。


ミヤマ氏が黙っている時間に、

非常に小さな音声が入っています。


音量を上げると、

何か喋っているようにも聞こえます。


ただ、

判別は困難でした。


個人的には、


『ただいま』


と聞こえました。


気のせいかもしれません。


──────────────────


また、

当時のチャンネルについても確認しました。


現在、

動画更新は停止しています。


ただ、

最後のコミュニティ投稿のみ残っていました。


投稿内容は、

短い一文だけです。


──────────────────


『また帰ります』


──────────────────


投稿日は、

今回のインタビュー数日後でした。


現在、

ミヤマ氏本人とは再び連絡が取れなくなっています。


ただ、

以前から長期間山へ入ることもあったそうで、

単なる音信不通の可能性もあります。


引き続き、

当時の配信アーカイブ、

録画、

切り抜きなどをお持ちの方は、

情報提供をお願いいたします。

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