第4話・練習
魔法学校への編入が決まってしばらくたった頃、リュートは編入に備えて魔法を練習していた。
「スティングファイア!」
リュートの言葉に反応して空中に炎の槍が発生し、前方の岩へ飛んでいく。
「ウィンドウォール!」
暴風がリュートを守るように周囲を渦巻く。
「もう中級の魔法をマスターしたか、流石だな。」
ランディは称賛の言葉をを送る。
「いーなー兄ちゃん、俺も早く中級やりたいなー」
「あなたにはまだ早いわカイト。」
「ちぇっ」
口を尖らせるカイト。
「能力の方はどうだ? リュート。」
「キャスリーに教えてもらったお陰でだいぶコントロール出来るようになったよ。」
リュートは近くの石を魔力で動かす。
「そう、良かったわ、ところでそのキャスリーはどうしたの?」
アメリアはキャスリーを探して辺りを見回す。
「いないよ、あいつちょくちょくどっか行くんだ。まあだいたいいつの間にか戻ってんだけどね。」
アメリアの問いにリュートが答える。
「猫だけに気まぐれなのかもね。」
カイトは笑いながら言う。
「とにかくこれで編入試験は大丈夫だろう、それに備えて、後は繰り返し練習あるのみだな。」
「うん。」
その日の夜、リュートは森の中の人気の無い場所にキャスリーと一緒にいた、キャスリーは木の枝に乗って様子を見ている。
ドカーン!
「ドワアアアー!!」
突然目の前で何かが爆発し、10m近く吹き飛ぶリュート。
「あいててて……」
リュートは後頭部を擦りながら起き上がる
「魔力で身体を守ってて良かったわね、じゃなかったら大怪我してるわよ。」
キャスリーが木の枝から降りてリュートに近づく。
「溜めるだけでも意外と難しいな……」
「人気の無い場所を探してくれって言うから何をするのかと思えば、そんなの隠す必要なくない?」
「折角だから、みんなをビックリさせようって思ってさ。」
そう言うとリュートは胸の前の掌に意識を集中する、すると、リュートの胸の前で魔力が球体状に溜まっていく、しかし……
チュドーン!!
「ギャーー!!」
「……ま、頑張りなさいな。」
リュートは連日家族に内緒でキャスリーと何かの練習をしているのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
最後に練習していた魔法は近い内に出す予定です、次回は入学試験のために家族で王都に行く話になります。




