厳しいチュートリアル
「………これってまるで中ボスくらいのステージじゃねーかよ。」
エンキの声に反応するものはいない、そのかわり…
グォォオオオオオオ
遠くから凄まじい遠吠えが聞こえた。
「あーこわ、この声のやつにあったら一瞬で死ぬだろーなハハ…」
ガサッ!
エンキが身構える。
「ん~ス○○ム?」
某ゲームのモンスターを思い出した。だがそいつは似てるようで似てなかった。
まず頭の角がなく頭はまるまるのつるつる。そして手があるが胴体、足がない。顔の横に手、そしてくりくりした目、
そして最大の特徴………
「青いし、動くとヌメヌメしてて、きめー。」
エンキの顔が歪む。精神的にはダメージがでかかったようだ。
バッッ!
モンスターが飛んできた。
「来るな!」
蹴りを食らわした…つもりだった。
しかし相手はヌメヌメの軟体生物。物理攻撃がきくはずがない。
グニュッ
変な生物は気色悪い音をだし、地面についた。
「あ、そういや、俺『フレイム』とかいう魔法使えるんだよな。効くかな?」
そういうとエンキは魔法のやり方を思い出して…
「いや、俺魔法のやり方知らなかった…」
これは相当なピンチである。
「あ!思い出した。あいつを忘れてた!」
"エグゼブレイブ"!
ボンッ
「なんだよ。ってか戦闘真っ最中かよ。しかも相手がゼリーかよ。んで?なに?」
そう、呼び出したのはドラゴンである。
「あぁ、あのさ、魔法ってどうやって使うんだ?フレイムってやつ。」
「う~ん、よくシステムは分からないけど俺だと口にエネルギー貯めてフレイムって言って発射だな。」
「ふーん。」この前の男との戦闘を見る限り人間の魔法のエネルギーをためる場所は手であることはわかった。
「んじゃあやってみるか。」
そういうとエンキは手に力を貯めるように集中を始めた。
「あ、そうそう、魔法を使って戦うやつは基本的に後衛、そして魔法が発射するまでの時間を稼ぐのは前衛だ。
にぃちゃん前衛向きだと思うが今回は魔法の練習だから仕方ねぇ、俺が前衛やってやるよ。」
「あぁ、頼む。」
ゼリーが突撃してきた。
「ちょっと待ってろ。」ドラゴンが尻尾でゼリーをぶっ飛ばす。もちろん物理攻撃なのでダメージはない、
「おっけぃ、いけるぜ!フレイム!」
エンキの手から火の玉が2、3発飛び出しゼリーに直撃
ゼリーが消え去った。
「ふぅ、なかなかよゆーだな。」
エンキは高らかに言った。
「なーにが、よゆーだよ。あいつは魔物の中でも弱小の中の弱小、最弱モンスターなんだよ」
「いや、でもあいつ物理無効って…」
エンキはあきれていた。
「へー、こんなとこでなにしてんの?」
エンキが声のした方を向くとそこには白い髪の背や年はエンキとたいして変わらない感じの男の子が立っていた。
「ん~。だれ?」
『エレキ』
ズバァァアン!
突如雷が男の子の方から一直線にエンキに襲いかかってきた。
「けほけほ、なにすんだよ。」
危うくよけたエンキ…
「運動能力はすごいね。でもそれだけじゃ勝てないよ。『アイス』」
カチーン
今度はエンキとその周辺が凍りついた。
「おいエンキ、気を付けろ、こいつ強いぞ。」
エンキの周りの氷を溶かしながらドラゴンが言った。
「さんきゅ、なんなんだあいつは…」
「ふふふ、龍族とはまた面白い。遊びがいがありそうだ。」
こうして男の子とエンキの戦いが始まった。




