火の契約と戦いの始まり
ドラゴンの炎で燃えた木剣でエンキは華麗な一撃を与えたはず……だった。
ポコンッ。剣激と言うにはふさわしくないようなおとをたてドラゴンの頭に命中する木剣。
「いや、まぁ火属性の敵に火属性の攻撃してもそうなるわな……」ドラゴンがあきれた声で言った。
…と同時に小さな火の玉を一つだしエンキの背中に火をつけた。
「あ、あ、…あちぃぃいいい!」エンキがそこらじゅうを走り回る。
「まぁ、あの身体能力はやつ譲りと言うべきだな、アリサ」とドラゴンが言ったときにはいつの間にかアリサがいた。
「そうね…でも彼とはいろいろ違う…」
そういうアリサの目には悲しみのような感情があった。
背中の火が消えてエンキがやってきた。
「ま、まぁ認めてやるよ。その火の魔法とかいうのを俺も使いたい。教えてくれ、」
ドラゴンは一瞬たじろいだが「いいだろう」と一言だけいうと赤くひかりはじめた。
「さぁ、ここからよ。あなたにこれをあげる。」そういってアリサがエンキにさっき属性をみた杖と似たようなものを渡した。
「これにあのドラゴンの力を結集して。やり方は…気合いよ。」
エンキは静かだった。いや、なぜだろう。この光景が不思議に思えなかった…
「あぁ…」
そういうとエンキは杖を前に出した。
赤い光はエンキのもつ杖に吸収され、やがて光は無くなった…
「大変じゃーーー!」南の森からモッフンが走ってきた。
「ど、どうしたの?」アリサが心配そうに尋ねる。
返ってきた言葉はまだエンキには理解できない言葉であった。
「あいつらが…ついに来てしまった。」




