白の属性と小さなドラゴン
「いや、俺戦えないし。」
エンキが微笑しながら言った。
「私がマンツーマンで教えるわよ。」
そこにアリサが言う。
「いや、いいよ。女に教わるのはしゃくだしな。」
エンキは女に手伝ってもらうのが何より嫌だった。
それは男の恥ずかしいプライドだった…。
「なによ!さっきドジってたのを助けたのあたしよ?」
アリサが怒りぎみにいう。
二人がにらみ合いになる前にモッフンが中にわってはいる。
「二人とも黙るんだ。とにかくエンキはアリサに初級魔法だけでもいいから教えてもらうこと。よいな」
エンキはしぶしぶ頷くのであった。
少し離れた草原でエンキとアリサは少し大きな石に向かって立っていた。
「いい?今から魔法の基本を教えるから。
魔法は自分の体の中にあるエネルギーを使って出すことができるの、もとから人それぞれ決まった属性があってその事を主属性って言うの、私なら水ね。」
アリサが長々話していたが、エンキは最後だけ聞いていた。
「じゃあ俺の主属性は?」
アリサが杖を取り出した。
「これをもって、これの先にある石が何色になるかで主属性が分かるから。」
そう言うとアリサはエンキに杖を差し出した。
おもむろにエンキが杖を受けとる、変化はすぐおこった。
「ん?」
エンキがもつ杖が白色を放って強く光った。
アリサの顔はとても驚いていた。
「こ、この変化は…」
「で、俺の主属性は?」エンキが問う。
アリサが驚きの事を言う。
「白くなるなんて…見たことがないわ。」
二人はしばらく黙ったあとにアリサが口を開いた。
「ま、まぁこの事は後で考えるとして、次は副属性ね。」
「副属性?」エンキがリピートする
「そ、私たちは主属性のほかに普通は1つ、例外によってはそれ以上の副属性っていう別の属性を持つことができるの。」
アリサが続ける。
「副属性を覚えるにはその属性の聖獣と契約する必要があるの、普通はいろんなとこにあるのを見つけるんだけど、あなたには白爺からの差し入れがあるわ。」
そういうとアリサは杖を構えた。
「ちょ、白爺って…だれだよ。てかいろいろよくわかんねーよ」
エンキの頭の中はまたもショートしていた。
「まぁ。段取りは私がやるからなんも心配しなくていいよ、いくよ。私が合図したらあなたはエグゼブレイブって言って。」
アリサはエンキの事など気にせず話を進める。そうして杖でなにかの紋章のようなものをくうかんに出現させた。
「は…は?」エンキは何が何だかわかっていない…
「今よ、ほら!」アリサが叫ぶ
「エグゼ…ブレイブ?」
その瞬間に紋章の中から赤い小さなドラゴンが現れた。
「…ふぅ。お前がカムイの…
似てないな、ぷっ」
そう、最悪の出会いだった




